便秘をしている時に、めまいの症状を起こす人がいます。実は「便秘」と「めまい」は深い関係性があるのです。

 

また、「頭痛」「吐き気」「首コリ」「肩こり」などの症状も起こりやすく、これらは腸が「第二の脳」と言われることにも関係しています。

 

腸内環境が悪化することによって、これらの症状は出やすくなるため、悪玉菌の影響が大きいと考えられます。そこで今回は、便秘と併発する、めまいなどの症状との関係について調べてみました。

 

 

 

便秘の症状でめまい?悪玉菌が起こす血行不良が原因?

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まずは、便秘が起きている時の腸内を考えてみましょう。腸の中には、通常なら排出されているはずの便が、カチカチになって残っています。カチカチなのは、水分が吸収されつくしてしまったためですね。

 

本来の便は、75%~80%もの水分が含まれているのですが、長時間、腸内に留まっていた便は、ほとんどが腸に吸収されてしまい、水分量はかなり少なくなっているのです。

 

そして、いつまでも排出されない便は酸化しはじめ、悪玉菌のエサとなり、腸内で腐敗が始まります。腸内には、3種類の菌腸内細菌が存在しています。善玉菌・日和見菌・悪玉菌ですが、その割合は、2:7:1です。腸内細菌のほとんどが「日和見菌」と言うことになります。

 

「日和見菌」とは、善玉菌が元気で優勢なら、善玉菌よりに加担し、悪玉菌が優勢なら悪玉菌側に加担すると言う、大変八方美人な菌なのです。そのため、腸は常に、善玉菌の優勢な状態にしておく必要があるのです。ところが、いつまでも腸内に便があり、悪玉菌のエサが増えると、一気にその優勢順位は変わり、悪玉菌が元気になってしまいます。

 

すると、今までは善玉菌と一緒に腸を良い状態に保つために仕事をしていた日和見菌が、一斉に悪玉菌と一緒に、腐敗活動を始めてしまうのです。

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出典:http://peeling-navi.com/550/
腐敗物からは有毒ガスが発生し、体からはとても臭いおならが出るようになったり、お腹がガスで充満し、パンパンに張ったりします。充満したガスは、大腸から小腸、胃へと逆流を始め、大腸では血管に吸収されていきます。

 

血管に吸収された有毒ガスは、血液と共に全身を廻ります。また、血管そのものも毒ガスによって、ダメージを受けています。そのため、本来柔軟な血管が、硬く細くなり、血液の通りが悪くなってしまいます。この状態は、血行不良と言い、十分な血液が循環しなくなっているのです。血行不良は、血液とともに送られる酸素も不足するため、体の様々なところに影響を及ぼします。

 

血行不良が引き起こす体への影響

  • 体温の低下
  • 体温を保つために起こる筋肉の緊張
  • 硬く緊張した筋肉による神経刺激
  • 各臓器、脳の酸欠
  • 免疫力の低下

 

血行不良から起こる症状

  • 脳貧血
  • 首コリ、肩こり
  • 手足の冷え
  • 頭痛
  • めまい
  • 便秘
  • 倦怠感
  • 疲労感
  • 風邪をひきやすくなる
  • アレルギーが出やすくなる
  • むくみ
  • 薄毛

 

血行不良は、体の基礎の部分に悪影響を及ぼすため、そこから様々な病気へと進行してしまいます。血液の循環は、酸素と栄養を届けて、二酸化炭素と老廃物を回収すると言う、大切な働きがありますが、これらが正常に機能しなくなると、良いものが中々届かず、悪いものが体中に溜まり始めると言うことになります。

 

血行不良が原因の病気

  • 動脈硬化
  • 高血圧
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞

 

これらは、生死にかかわる大きな病気です。便秘とめまいが同時に起こるような場合は、確実に血行不良が起きていると考えられるため、生活の見直しをしないと、いずれは大病へと進行してしまう可能性があるのです。

 

腸内環境が悪化!悪玉菌が及ぼす腸への影響とは?

腸内細菌のバランスが崩れると、腸は本来の機能を果たさなくなってしまいます。腸は、体に必要な栄養分や水分を吸収する大切な消化器官です。

 

それは、時間がかかる、繊細な仕事なため、小腸はおよそ6m、大腸は2mもあり、17時間~24時間かけて、口から入った食べ物を消化し、吸収できなかったものを排泄します。

 

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悪玉菌は、生活習慣や食生活によってすぐに増えてしまいます。そのため、便秘や下痢を起こしているときは、今の生活が体にとって問題があると考えられます。

 

<悪玉菌が増える原因>

 

  • 加齢
  • 不規則な生活リズム
  • 肉過多の食生活
  • 油過多の食生活
  • 睡眠不足
  • 食物繊維不足
  • 水分不足
  • ストレス

 

などが考えられます。

 

人は、生まれたときにはお母さんから受け継がれた免疫機能によって守られていますが、それは徐々に低下し、その後は自分の力で補給していかなくてはなりません。免疫機能をつける力に対して、体に入ってくる良くないものの方が多くなり、対処しきれなくなると、悪玉菌は増殖してしまうのです。

 

高齢になると、便秘で苦しむ人が増えますが、それは年齢的な免疫力の低下が原因で起こります。これは、誰もが同じ条件で起こりますので、それを考慮した生活をするかしないかで、腸内細菌を正常に保てるかが決まります。

 

長年積み重ねてきた食生活や飲酒、喫煙、ストレスなどで腸の中には多くの悪玉菌が住みやすい環境になっています。善玉菌を増やして、日和見菌を味方に付け、腸内細菌のバランスを保つ必要があるのです。

 

では悪玉菌は、からだにどんな影響を及ぼすのでしょうか?

 

腸の仕事は「自律神経」がつかさどっています。そのため、「悪玉菌を退治して、善玉菌を増やそう!」と考えても、自分では動かすことはできません。毎日食べたもの、毎日の過ごし方によって、腸は出来上がっていくのです。

 

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」に分かれていますが、腸を管理しているのは「副交感神経」です。

 

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副交感神経は、心身のリラックス、回復、修復、と言った、明日へのパワーを作り出す仕事を受け持つ神経です。副交感神経が腸のぜんどう運動を整え、また、良いリズムのぜんどう運動が副交感神経を整えて、お互いに機能しやすくしています。この相互関係は、良く無い場合にも現れます。

 

ストレスや睡眠不足で副交感神経が活動できなくなると、悪玉菌が増えてぜんどう運動が鈍くなります。そして、ぜんどう運動が鈍くなると、副交感神経の働きも鈍くなり、消化活動が悪くなります。消化する力が弱くなると、腸の中は悪玉菌のエサが豊富になり、悪玉菌は一気に増殖してしまうのです。

 

悪玉菌の増殖で起きる体への影響とは?

腸は「第二の脳」と言われていますが、これは自律神経がつかさどる器官のためです。人の生活は、自律神経によって支えられているため、バランスがとれなくなると心身ともに支障がでてしまうのです。

 

悪玉菌が増殖してしまった腸では、副交感神経が上手く働けず、過剰に反応して下痢を起こしてみたり、必死の消化活動もまったく追いつかなかったりし、排便障害が起こります。

 

また、自律神経は腸だけ単独で働くものではなく、それは脳を始め、全身に繋がっています。

 

◎自律神経がバランスを崩すとその影響は全身に現れるのです。


悪玉菌は、直接的には腸への影響を及ぼしますが、悪玉菌が増えるような生活は、全身への影響を及ぼすことを忘れてはいけません。そして、自律神経は自分の意志で動かすことができないため、生活を見直して、悪いものを排除していかなくては健康を取り戻すことはできないのです。

 

腸の状態は、今の自分の体のバロメーターです。常に快調でいられるように生活を整えていると、自然と全身にも良い効果があるのです。

 

まとめ

腸の働きは、自律神経が大きく関係しています。自律神経は、人が正常に生活していくための大切な神経です。

 

食生活の偏りや、睡眠不足、ストレスなどで悪玉菌が増殖するような生活は、自律神経がバランスを崩す原因となり、人の体は心身ともに影響を受けることになるのです。

 

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これらはいずれ、血行不良による病気への進行や、自律神経が機能しなくなる自律神経失調症などへの進行も考えられるため、生活習慣の見直しが必要です。体からのSOSを感じ取り、早く対処することで、健康を取り戻しましょう。