子供が便秘になった時って、何日くらい様子をみてから病院へ連れて行けばよいのでしょう。あまり早く行っても、「たかが便秘で」と思われてしまいそうで、悩みますね。

 

たかが便秘何てことはないんですよ。便秘が続くと腸の病気や痔などを起こす可能性もあるんです。

 

そこで今回は、子供の便秘は、何日くらいで病院へ行ったら良いのか調べてみました。

 

 

 

子供は何日うんちが出ないと便秘なの?

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子供の便秘を考えた時、どこからを便秘というのでしょう。この線引きは、日数で決めるのでしょうか。

 

子供の場合、3~4日排便のないことは良くある事なので、日数で決めてしまったら、ほとんどの子供が「便秘」と言うことになってしまいます。

 

大人には3日の間、排便がないと「便秘」と定義つけられますが、子供の消化器官は、まったく未熟で、成長には大変個人差が大きいのです。そのため、1率に「何日から便秘」と言えるものではないのです。

 

昨日は出たのに、今日は便意があるのに出なかったり、お腹が痛くて泣いたりした時は、明らかに排便困難を起こしています。翌日も同じ状態か、痛みが激しい場合や吐き気や嘔吐がある場合は病院へ連れて行きましょう。

 

また、常に1週間に2~3回の排便しかなく、毎回お腹が痛くなるような排便困難を起こす便秘も良くありません。排便のたびに苦しむようでは、何か腸に問題があるかもしれませんので、病院で診察してもらいましょう。

 

ところが、4日も5日も出ないのに、本人はケロッと元気な時もあります。本来なら、排便は毎日あることが望ましいのですが、本人にまったく体調の変化がなく、排便時にも困難が見られなければ、便秘では無いと言うことになります。

 

ただし、4~5日に1度の排便が、コロコロの鹿のフンの状態で何粒しか出ないようなら、この先必ず苦しい排便困難を起こしてしまいます。当然、腸内に大量のうんちが詰まっているためです。

 

また、元気があっても、平均して1週間も排便がない場合は、病院で診察を受けてみた方が良いかもしれません。腸内に排便を邪魔するような物が出来ていたり、腸の運動が鈍い病気かもしれないためです。

 

子供の便秘は、「日数に関係なく、繰り返し排便困難を起こす時」「1週間も排便がない時」には、一度病院で診察してもらいましょう。

 

子供の排便困難症とはどんな症状?

排便困難症とは、排便時に苦痛を伴うこと、スムーズに排便出来ないことのすべてを指しています。

 

  • お腹が痛い
  • 肛門が切れる
  • 出血する
  • 出したいのに出ない
  • いきんでも出ない
  • スッキリと出ない
  • 残便感がある
  • 肛門が痛い
  • 排便がない(便秘症)

 

便秘は、排便困難症の中にある症状のひとつと言うことになります。

 

子供が排便困難症になる原因で1番多いのは、「我慢」です。遊びに夢中で我慢し、そのうち便意を喪失してしまい、詰まって便秘になってしまうのです。このケースは大変多く、特に幼稚園から小学校の低学年の子供に多く見られます。小学校の中高学年になると、我慢する理由に「恥ずかしさ」が加わります。

 

我慢して便意を喪失してしまうと、便は硬くなり、直腸に溜まってしまいます。次に便意を感じた時には、押し出すために余計にいきまなくてはならず腹痛が起こります。

 

また、硬い便は肛門を刺激するため、強い痛みや出血を伴うこともあります。それがいやで、どんどん排便を嫌がるようになってしまい、便はどんどん硬くなり、悪循環となってしまうのです。

 

それを回避するために、排便は朝のうちに、自宅で済ませる習慣がつくと、問題ないのです。そのためには、少し早く起きて、トイレに行く時間を作らなくてはなりません。

 

子供の便秘を解消させたい!即効性のあるものとは?

 

そうなると、前日の夜はその分、早く寝る必要が出てきます。早く寝て、早く起きると言うことは、良い排便にとって大切なことなのだとあらためて教えてあげましょう。

 

朝、排便が出来るようになると、食欲もわきます。朝食を食べない子供が多いことは現代社会の大問題点です。朝少し早く起きて、排便を済ませて、朝食が摂れるようになると、脳の働きが良くなり、学力の向上にもつながります。

 

また、集中力も上がるので、事故や不注意によるケガなども減るのです。

 

排便困難から考えられる怖い病気とは?

排便困難は、腸自体に問題が起きている可能性があるのです。便秘は、機能性便秘と器質性便秘に分けることができます。機能性便秘は、生活習慣や食生活、心因性によって起こる便秘です。

 

器質性便秘は原因となる疾患があるために便秘が起こるのですが、機能性便秘を繰り返すことによって、器質性便秘を起こしてしまうことがあるのです。器質性便秘は重篤化することが多く、命を脅かすこともある病気です。

 

器質性便秘による症状

 

  • 吐き気、嘔吐
  • 激しい腹痛
  • 血便、粘液便
  • 発熱(高熱)
  • 努力しても便秘になる

 

排便時にこれらの症状が起きている場合は、生活習慣や食事を見直すことで解消できるような機能性便秘ではなく、腸に問題が発生して起きる、器質性便秘の可能性があります。

 

  • 先天性 器質性便秘の病気

 

子供の器質性便秘では、先天性の「ヒルシュスプルング病」「鎖肛(さこう)」があります。そのほとんどは、出生時や出生前に診断されることもあり、出生後すぐに治療に入る事になります。

 

「ヒルシュスプルング病」は、本来、あるべき「神経節細胞」が欠如しているため、ぜんどう運動が起きず、腸内を便が移動できずに排便ができない病気です。治療は外科的手術によって、神経細胞欠如部分を切除します。「鎖肛」は、直腸や肛門に生まれつきの奇形があり、排便出来ない病気です。

 

  • 後天性 器質性便秘の病気

 

「大腸がん」は、男女ともに死因となる確率の高いガンです。人が生きていく中で、腸への負担は計り知れないものがあり、毎日の食事から睡眠、ストレスまでが影響します。そのため、子供の時から排便に問題がある場合は、出来る限り早く解決しておき、健康な腸を保つことが、大腸がんを遠ざけることにつながるのです。

 

「腹膜炎」は、腹膜に細菌が感染して炎症を起こすものです。虫垂炎(盲腸)と併発することが多く見られます。この腹膜炎は、激しい炎症によって、「穿孔(せんこう)」と言う、腸に穴が空く症状が起こることがあり、それによって細菌や毒素が体内、血液内に流れだし、死にいたる場合があります。ただちに手術により塞がなければなりません。

 

「腸閉塞(イレウス)」は、腸の中を便が通過出来ない状態のことをいい、物理的なものが原因で起きる「単純性」と、ねじれなどによる血流障害による壊死が起こる「絞扼性」に分かれます。「絞扼性イレウス」は、命の危険があるためただちに治療する必要があります。

 

「単純性イレウス」の中には、便秘によって便が詰まって起こる「糞便性イレウス」があります。これは、便意を我慢することで直腸からの排便の反射が無くなり、便意そのものを感じなくなり、便が溜まっていくことで起こります。進行すると、腸が耐えきれなくなり、毒素による激しい腹痛や嘔吐、ひどい場合は穿孔が起き、意識喪失や死を招くこともある怖い状態です。

 

また、子供が慢性的な便秘により、腸内に常に便があると、便意に鈍感になってしまい「便失禁」を起こしてしまうことがあります。これはその後の本人の幼稚園、学校生活への影響が大きく、幼いうちから外部の接触を断ち、引きこもる生活を選んでしまうこともあるのです。

 

子供は正直であり、それゆえに残酷な一面もあります。そのような事にならないよう、排便に対する正しい意識を持たせるようにしていきたいですね。

 

まとめ

子供が便秘を起こした場合、何日くらいで病院へ行ったらよいか悩みますが、まずは本人の状態で決めるようにしましょう。トイレには行くのに排便できない場合など、便意に対して排便困難な状態なら、病院へ連れていき、排便を促し、その原因を突き止めましょう。

 

特に苦しい症状がなくても、1週間にわたって排便が無い場合も、病院へ行き、検査してもらいましょう。便意がないまま詰まってしまうと、いずれはイレウスを起こし、大変な苦しみを味合わせてしまうかもしれません。

 

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また、常に4~5日に1回程度の排便で、元気があるようなら病院へ行く必要はないと思いますが、生活習慣や食生活を見直し、もう少し早いサイクルで便意が起きるようにトレーニングしてあげると、これは治ります。

 

4~5日に1回の排便で、もしその1回を我慢してしまったら、どんどん悪化して便秘になっていきますので、要注意です。

 

朝、自宅での排便を目指して、家族みんなで協力できると良いですね。