有名な整腸剤に、「ビオフェルミン」がありますが、子供の便秘にも効果はあるのでしょうか。ウイルス性胃腸炎の時に病院に行って、処方薬としてビオフェルミンが渡されたことがある人は多いのではないでしょうか。

 

ビオフェルミンで便秘を改善させたい場合、その効果は何日くらいで出てくるのでしょうか。商品名は良く聞き知っていますが、意外とその内容まではわからないものです。

 

ビオフェルミン以外にも、便秘薬と呼ばれる薬たちも別にありますね、と言うことは、やはり普通のビオフェルミンでは便秘には効果がないのでしょうか。

 

今回は、子供の便秘に、「ビオフェルミン」はどうか、何日くらい飲ませたら良いのか、などについて解説します。「ヒトにはヒトの乳酸菌!」や「腸内フローラ」とはいったいどんな意味があるのか、ということを解説します。

 

 

子供の便秘にビオフェルミンは?

市販されている整腸剤のビオフェルミンは、「新ビオフェルミンS」と言う、錠剤と顆粒の2種類があります。このビオフェルミンは、医薬品ではなく「指定医薬部外品」に分類されています。

 

これは、「医薬品より少し身近になって、コンビニなどでも購入可能で、副作用などのリスクがOTC医薬品より一般的に低いですよ。」と言った意味です。

 

ビオフェルミンS細粒は、生後3か月の赤ちゃんから飲めるので安心です。

 

そんなビオフェルミンの成分はどんなものが入っているのでしょう。

 

  • ビフィズス菌
  • フェーカリス菌
  • アシドフィルス菌

 

この3つの乳酸菌たちによって、腸内環境を整えて行こうと言うのが、ビオフェルミンに含まれる菌成分の効能です。そのため、強烈な便秘を起こしている時に、「今すぐお腹の便を出したい!」と思って飲んでも、下剤のような即効性はありません。

 

便秘になりやすい人が、それを予防し改善したいために、ビオフェルミンを毎日飲んで、便秘にならない腸にしていくための整腸剤なのです。飲んでいる限り、3つの菌は生きて腸に届き、善玉菌により腸内環境じゃ整えられていきます。

 

子供は、腸が未熟なため、少しの刺激や生活の影響を受けて、すぐに便秘になってしまいます。

 

また、硬くなった便を押し出したりいきむ筋力も乏しいため、便の排出に苦労してしまうのです。ビオフェルミンは、そうならないために腸内環境を整え、腸を強くし、善玉菌を増やしてくれるのです。

 

  • ビオフェルミンで上手に便秘対策をするには毎日飲むこと!

 

便秘の症状に対しては、個人差があります。もともと、飲む人の腸内が善玉菌よりなら出やすいですし、悪玉菌が多いようなら、善玉菌が十分増えるまでは、便秘体質は続きます。

 

乱れた腸内細菌環境が整ってくると、長くても1週間くらいすると、お腹の膨満感や、張り、おならの臭いや回数が変わってきます。

 

ビオフェルミンの注意書きには、1か月間使用しても改善がみられない時は医師の診察を受けるように書いてあります。これは、それ以上飲んだら危険と言う意味ではなく、他に便秘を起こしている病気が潜んでいる可能性があるので、いったん中止して、病院に行って診察してもらった方が良い、と言うことです。

 

 

腸に病気があるのに、どれだけビオフェルミンを飲んでも、効果はありません。思い込みで長く飲み続けても、万が一、大きな病気を見逃してしまっては、大変危険です。

 

また、とても頑固な便秘症な場合、ビオフェルミンを飲み始めたからと言って、すぐに改善の兆しが見えないことがあります。どうしても便が出なくて辛いような時は、お腹に優しい便秘薬で便を排出しながら、続けましょう。

 

ビオフェルミンからも便秘薬が出ています(第二類医薬品)。また、便秘薬とビオフェルミンは、併用しても問題ありません。むしろ、便秘薬は少なからず腸に負担がかかるため、ビフィズス菌などの善玉菌を一緒にとることで、効果も良くなり、腸へのダメージを少なくする目的で、整腸剤を病院で処方することもあります。

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ビオフェルミンを飲んでいるからと言って、暴飲暴食、睡眠不足、では改善はしません。ビオフェルミンは、腸内の善玉菌を増やして、腸内を整えるのが仕事です。本人が、それを壊してしまうような生活をしていれば、効果は出ません。

 

腸内環境を整えるために、生活にも気を配りながら、ビオフェルミンを飲むと、子供の場合は長くても2週間くらいで調子が良くなってきそうです。

 

子供が便秘になったら何日くらいで病院へ行くべき?

 

また、飲み始めは、「膨満感を感じた」「翌日便秘した」と言う人もいますが、続けることでそれらも改善するしてきます。でも、まったく良い兆しが見えない時や、返って悪くなるような時は、病院で診察してもらいましょう。

 

ヒトにはヒトの乳酸菌とはどう言う意味?ヒト由来って何?

ヒト由来ってCMでも言っていますよね。あれはどんな意味なのでしょう。

 

薬にしても、化粧品にしても、○○由来と言う物はたくさんあり、プラセンタなどは、「馬由来」「豚由来」が有名です。

 

もっと大きく分けると、動物由来、植物由来と分かれますが、これは、「この成分は、もともと○○にあったものですよ」と言う意味で、ヒト由来の場合は、「この乳酸菌は、もともとヒトの中にあったものですよ」と言う意味になります。

 

ヒトの中にあった乳酸菌がどうして整腸剤として、ここにあるのでしょうか。これは、ビオフェルミンを作るための、おおもとの「乳酸菌」は、健康な乳児の便から採取した菌を培養したものなのです。

 

乳児の腸内には悪玉菌は無く、善玉菌で溢れています。その中の菌から、腸に届く物、善玉菌を増やす物、などの研究に研究を重ねて生まれたのが、ビオフェルミンなのです。

 

もともと誰もがもっていたはずの、乳児の頃の乳酸菌なので、体内に入っても胃酸や体液で死んでしまうこともなく、異物反応もなく、生きたまま腸に届いて、効果があると言うわけです。

 

子供にビオフェルミンを飲ませると、大人に比べて善玉菌が多いため、効果が早く現れると言います。少しでも、乳児に近い方が効果が出やすいようですね。

 

このようにヒト由来の腸内細菌によって、腸の病気を治す方法が新たに生まれつつあるのです。

 

ビオフェルミンは、乳児の便から「菌」だけを取りだしたものですが、これは「糞便移植」または、「便微生物移植」と言って、健康な人の便に生理食塩水を混ぜて、それをろ過した液体を患者の腸内に、内視鏡を使って肛門から注入すると言った治療法です。これは、もちろん誰の便でも良いわけではなく、配偶者か2親等以内の家族に限定されています。

 

この治療法は、どうしても治らない腸の異常や、潰瘍性大腸炎などを、健康な腸内細菌を入れることで、善玉菌が活発になり、治る見込みが高いものです。うまくいけば、手術もいらなくなる、最高の治療法だと言われています。

 

臨床試験に取り組んでいる最中ですが、少しでも早く良い治療が始まってほしいですね。

 

腸内フローラとはいったい何?

「腸内フローラ」もCMで覚えた言葉ではないでしょうか。耳障りも良く、覚えやすいので、耳には残りますが、いったいどこの、何を意味しているのでしょう。

 

これは、小腸から大腸に入ったあたりの腸壁のことを指しているのです。大腸には数百兆個の腸内細菌が存在していますが、大腸の入口付近には、多くの腸内細菌が種類ごとにびっしりと腸壁を覆い尽くし、その様子はまるで「お花畑」のようにみえるため、そこから、「腸内フローラ」と言われるようになったのです。

 

この腸内フローラは、キレイなだけではなく、腸内細菌の力は生命の源と言えるほど、体を支えているのです。善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑制する生活をしていくことが、健康の秘訣と言えます。

 

子供の便秘を解消させたい!即効性のあるものとは?

 

便秘は、悪玉菌を増やし、腸内環境を悪化させてしまい、キレイな腸内フローラを維持することができなくなってしまいます。大人になるに従い、それは顕著に現れていきます。そのため、子供のうちから、善玉菌を増やす生活を身に着けることが大切なのです。

 

まとめ

ビオフェルミンは、ヒト由来の乳酸菌です。

 

その場しのぎの浣腸や便秘薬での解消ではなく、腸の中から「便秘の改善」を考えると、ヒト由来の乳酸菌によって、善玉菌を増やすことが一番大切なことだとわかります。子供はまだ、大人より善玉菌が多いため、腸内環境が整いやすいのです。

 

便秘薬に慣れてしまうと、最初は効果が無いように感じますが、毎日飲み続けているうちに、必ず善玉菌は増えていきます。

 

子供は2週間ほどで変化が現れることが多いですが、1か月続けても、効果が無い時は、病院で診察してらいましょう。腸の形や、物理的な問題によって、便の移動がしにくくなっている病気もあるのです。

 

善玉菌を増やして、腸内フローラをキレイに保ち、大人になっても悪玉菌に負けない腸を作ってほしいですね。