幼児は、まだ消化器官が未完成の状態のため、すぐに下痢を起こしてしまいます。また、冬になるとロタウイルスなどの感染性胃腸炎も心配になりますよね。

 

一度良くなったと思ったのに、ダラダラといつまでも下痢が続くことがありますが、原因はなんなのでしょう。下痢が長引くと食事も悩みますね。もしかしたら、その食事にも問題があるかもしれません。長引く下痢の時に食べさせたい食事とはどんなものがよいのでしょうか。

 

そこで今回は、幼児の下痢が長引く原因や注意すること、さらに下痢の時に「良い食事」や「良くない食事」について調べてみました。

 

 

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幼児の下痢が長引く原因とは?

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1歳から小学校入学前までの幼児期は、とにかく消化器系の異常が多い時期です。便秘かと思っていたら、今度は下痢を起こしたり、ママは頭を抱えっぱなしですね。まだこの時期は、消化器系が未熟なため、影響を受けやすいのです。

 

体は大変上手く出来ているため、消化器官が弱い乳幼児には、それを補える分の「腸内細菌の善玉菌」が豊富に存在しています。と言うより、悪玉菌となる要素がまだ無いと言った方が良いですね。

 

成長するにしたがって、消化器は丈夫になりますが、同時に悪玉菌の要素も増えてきます。離乳食から普通の食事になると、その家の食環境、生活環境によって、腸は作られていくのです。

 

その頃から偏った食事を与えていると、幼いうちから悪玉菌が繁殖しやすい腸になってしまいますので、この時期の食生活は大切なのです。

 

あまりにも長い間、下痢が続くと、腸壁や腸管にも影響が出てきますので、1度きちんと病院で診察してもらいましょう。

 

  • 二次性乳糖不耐性症

幼児の下痢が長引く原因で1番多いのが「二次性乳糖不耐性症」と言われる症状です。

 

これは、ロタウイルスやノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎で激しい下痢症状を起こした後に、ダラダラと下痢が続く時に多く見られます。激しい下痢を起こすと、腸壁の粘膜表面が剥がれ落ちてしまい、「乳糖分解酵素=ラクターゼ」の働きが一時的に悪くなってしまいます。

 

ラクターゼが働かないと、乳糖が分解吸収されなくなり、腸内に大量に残ることになります。すると、腸内の浸透圧が上がり、腸壁の外側から、水分が中へ浸透してきてしまうのです。腸内は水分が大量にあふれ、それは下痢便として排出されてることになります。乳糖不耐性症の便は酸っぱい臭いがします。

 

この時の症状としては、ウイルス性胃腸炎が治まり、下痢が止まったと思っていたら、1~2週間して、また下痢が始まります。乳製品を摂取することで反応してしまうので、始めは気が付かなくても仕方がありません。

 

まだ、母乳や粉ミルクを飲んでいる子は症状が早く起きやすいと言えます。病院へ行くと検査をしてくれるので、お願いしてみましょう。

 

二次性乳糖不耐性症の時は、乳製品の摂取を中止するのが1番です。乳糖不耐性に影響のあるものは、「牛乳」「粉ミルク」「母乳」がありますが、母乳は控えることなく与え続けてください。

 

1次的な乳糖不耐性による制限より、摂取できる栄養の方が上回っていて、腸内環境を整える力が勝っているためです。

 

また、ヒトから作られた乳糖はヒトへの影響が少ないと考えられています。粉ミルクは、しばらくの間「ラクトレス」などを飲ませるようにしましょう。

 

「ナチュラルチーズ」や「ヨーグルト」も乳製品ですが、これらは乳酸菌によって、1部が分解されて乳糖成分が少なくなっているため、神経質になる必要はありませんが、あえてあげることもありません。下痢の症状がひどい時は控えましょう。

 

二次性乳糖不耐性症による下痢は、通常、2週間ほどで治まります。ただし、1~2歳でまだ、母乳やミルクを飲んでいる年齢の幼児はこじれて、長くかかることがあります。二次性乳糖不耐性症は時間がかかっても必ず治りますので、焦らずに回復を待ちましょう。

 

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整腸剤は腸を正常な環境へ戻す手助けをしてくれるため、即効性はありませんが、飲み続けましょう。

 

幼児が下痢の時に食べても良い食事と良くない食事

大人は、下痢症状がある時は「絶食」しますが、幼児は絶食させることはありません

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また、食欲がないようなら、無理に食べさせることもしません。その場合は、脱水症状を起こさないように、水分だけは十分に摂るようにしましょう。塩分も不足するため、常温のスポーツドリンクだけでも飲んでくれると安心です。

 

  • 下痢症状がある時に食べても良い食事

「おかゆ」「柔らかめに炊いたご飯」「柔らかく煮込んだうどん」「野菜の煮潰し」「味噌汁」「白身魚の煮潰し」「湯豆腐」

「ベビーせんべい」「ウエハース」「パンがゆ」「バナナ裏ごし」「リンゴすりおろし」

 

  • 下痢症状に合わせた食事

下痢の症状には、段階がありますね。食事を考える時に良い目安となるのが、便と同じ状態のものを食べさせると腸に負担が少ないということです。便のタイプ5~7が、軟便~下痢便です。

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  • 下痢症状の時に食べると良くないもの

「冷たいもの」「刺激の強い物」「スナック菓子」「生クリーム菓子」「揚げ物」「肉類」「イモ類」「ゴボウ」「海藻類」

 

幼児の下痢はおしりも注意してあげて!

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幼児の下痢が長引くと、食事の心配とともに「おしり」の心配もしなくてはなりません。痛がり出してからでは、拭くのもかわいそうになります。「下痢=おしり」くらいの気持ちで、痛がる前からお湯で洗って、軟膏をつけてあげるようにしましょう。

 

市販のおしり拭きは、ただれたり、炎症を起こしているおしりには、刺激が強すぎます。子供にしたら、ヤケドを負わされているくらいの痛みが走りますので、使わないようにしましょう。また、オムツを卒業している幼児は、うんちのあと、トイレットペーパーで拭かないようにしましょう。絶叫して痛がります。

 

2歳くらいになっていたら、ぬるめのシャワーで毎回洗ってあげましょう。拭く時は、タオルを当てて、水分を吸い取るようにします。そのあと、ワセリンやオロナインを塗ってあげます。早い段階から始めていれば、最後まで痛くならずに済みます。

 

痛くなってからだと、まず最初のシャワーが浸みるため、寒がらない程度にぬるくしておきます。どうしても痛がりますが、しばらく当てていると、慣れてきますので続けましょう。ただれていると、水分がついているだけで、痛みが走ります。

 

水分は優しく十分に吸い取ってください。すでに肛門だけでなく、その周辺も痛くなり始めるので、おしり全体に優しくワセリンやオロナインを塗りましょう。ひどい下痢だと、またすぐにトイレに行くことになりますが、同じことを繰り返します。

 

肛門部分が赤く腫れあがったり、出血がある時は、病院へ連れていきましょう。下痢を止めて、おしりの治療をすることになります。

 

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これは、自分の力で「いらないもの」を排出する作業を中断させることになるので、出来ればしたくないのですが、これ以上下痢が続くと、おしりが耐えられないため、せざるを得ないということです。

 

体内に残っている「いらないもの」によっては、再び下痢を起こす可能性があります。その時は、最初からおしりのケアをしてあげましょう。

 

まとめ

幼児は胃腸などの消化器官が未熟なため、すぐに下痢を起こします。ウイルス性胃腸炎などの強烈な下痢のあとは、二次性乳糖不耐性症を起こす可能性があることを知っておきましょう。その場合は、牛乳、粉ミルクは控えましょう。

 

下痢を起こしている時は、食べ物にも注意が必要です。消化の悪い食事やお菓子を食べ続けていると、下痢は長引き、悪化します。腸に優しい食事で、早く治しましょう。

 

下痢を起こしていると、おしりのケアも大切です。おしりのただれや炎症がひどくなると、無理に下痢を止めておしりの治療をすることになり、結局は下痢をさらに長引かせることになりかねません。

 

「下痢=食事=おしり」とどれも注意が必要なので、ママ一人では大変です。家族みんなに協力してもらい、早く治してあげたいですね。

 

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