胃痛、腹痛、吐き気どれひとつとっても辛いのに、3つも重なったら倒れてしまいそうです。この状況だと、洗面器を抱えてトイレにこもり、一人痛みと戦うことになります。

 

ウイルス性や細菌性の感染炎症による胃腸炎の場合は、腹痛から下痢が起き、それは体に影響がなくなるまでウイルスや細菌の排出のために続きます。

 

ところが、下痢などの排便異常は起きず、ただ苦しいだけの場合もあるのです。その場合、胃腸は炎症を起こしていないことも。では、どうして痛みが起こるのでしょう。

 

そこで今回は、炎症を起こしていないのに、胃痛や腹痛、さらには吐き気を呼ぶ病気とは何なのか、調べてみました。

 

 

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胃痛、腹痛、吐き気の原因とは?

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胃痛、腹痛、吐き気を伴う病気で1番わかりやすいものと言えば、感染性胃腸炎です。ノロウイルスやロタウイルス、細菌性の食中毒だと、O-157と言ったものが有名ですね。

 

感染性胃腸炎は、「最近どうも胃の調子が悪くて・・・」とジワジワと忍び寄るのではなく、ある時突然、マックスな状態で襲いかかってきますね。このようなものを、総称して、「急性胃腸炎」と言います。

 

急性胃腸炎には、上記のような「感染」によるものと、「ストレス」が原因のものがあります。この場合のストレスとは、「胃腸」にとっての「ストレス」です。胃腸にとって急激な負担=ストレスがかかり、胃粘膜が炎症を起こしてしまうものです。

 

胃腸へのストレス原因となるもの

  • 不規則な生活
  • 暴飲暴食
  • 過度なアルコール摂取
  • 熱い飲食物
  • 冷たい飲食物
  • 辛い食べ物
  • 過労

 

この原因は、すべてが急性に発症するものばかりではなく、人によっては、徐々に忍び寄り、本人の自覚のないまま進行しているケースもあります。

 

長期にわたる胃腸炎を「慢性胃腸炎」と言い、これは、いずれ「胃がん」「胃かいよう」「大腸がん」「大腸ポリープ」などの大きな病気へ進行する恐れのある怖い症状です。

 

慢性的に胃腸を苦しめるものは、「慢性胃腸炎」と「機能性胃腸症」に分けられます。慢性胃腸炎は、胃腸へのストレスが原因で胃腸粘膜に異常が起こり症状が現れる病気です。ところが、「機能性胃腸症」は、検査をしても胃腸に炎症は見られません。炎症がないまま慢性的に胃腸痛が起こります。

 

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実は、胃痛、腹痛、吐き気を起こす病気で1番多いのが、この「機能性胃腸症」なのです。日本人の4人に1人はこの症状を訴えているといいます。

 

機能性胃腸症とはどんな病気?その原因とは?

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機能性胃腸症の原因として考えられているのは、心身的に受ける「ストレス」です
。急性胃腸炎を起こす「胃」が受けるストレスとは違い、自分が感じて「脳」が受けるストレスです。

 

胃腸は、自律神経が支配しているため、脳とは密接な関係があり、影響しあっているのです。

 

そのため、ストレスによって胃腸にダメージがあると言うことは、反対に胃腸にトラブルが起こると脳へのストレスが大きくなると言うことです。これが、「機能性胃腸症」を慢性化させてしまう悪循環=負の連鎖です。

自律神経の異常がもたらす胃への影響

  • 自律神経のコントロールを失いバランスが崩れる
  • 胃酸の過剰分泌
  • 過剰な収縮運動
  • 胃の消化、分解機能低下
  • 胃の知覚過敏

 

胃腸を支配している自律神経は、こちらの意思で動かすことのできない神経です。そのため、心にうけたことや、感じたこと、生活習慣や食生活がそのままダイレクトに影響して、反映されます。

 

ストレスは、一度感じてしまったら「今のは無し!」と言うわけには行きませんね。そのため、その受けたストレスを何かで「発散」させるか、「受け流す」ことが出来なくては溜まる一方なのです。

 

生きていると、人は誰でもストレスを受けます。受けない人はいません。と言うことは「どれだけストレスを溜めないで生活するか」と言うことが大切なのです。それには「ストレス耐性を強化する」ことと「ストレスを発散させる」ことが必要です。

 

「機能性胃腸症」と同じく、心因性の胃腸障害に「過敏性腸症候群」があります。こちらは、通勤電車や重要な会議、ここ1番自分が頑張らなければならない時など、緊張を感じると「下痢」「腹痛」を起こすものです。

 

この病気も、悪循環による慢性化が顕著で、「下痢になったらどうしよう」「おならが出たらどうしよう」と過度に心配することで、症状を呼び込み、悪化をたどります。

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「過敏性腸症候群」の場合は、下痢型、便秘型、下痢と便秘が交互におこる交代型があり、腸内環境が悪化することで、排便機能に異常が起こります。「機能性胃腸症」は、主に「胃」への影響が大きく、「吐き気」「胃痛」それに伴う「腹痛」を症状に持ちますが、その原因となる「ストレス」に違いはありません。

 

ストレス耐性の未熟な20代前半の社会人などは、始めて社会で揉まれることで、強いストレスを受けています。実際にこれらの心因性の症状は「20~30歳」の若者に発症が多く、年々増加しています。

 

また、社会人だけではなく、10代の学生にも急増していて、子供たちの心のケアは日本の大きな問題点です。

 

10代の子供では、ストレスに耐えるどことか、つぶされてしまう心配が多く、吐き気や胃痛を誰にも相談できず、「自室で吐いた吐しゃ物」を近くのコンビニのゴミ箱に捨てに行っていたと言う悲しく、残酷な事態も生み出しています。

 

機能性胃腸症は、薬で症状を抑えることができます。市販の薬を常用するのも良いですが、一時しのぎのために、毎日飲んでいるのでは意味がありません。1度きちんと病院で診察を受け、処方される薬と生活の見直しで、改善してしまいましょう。

 

機能性胃腸症で処方される薬

  • 消化管運動機能改善薬
  • 酸分泌抑制剤
  • 抗うつ剤 抗不安剤
  • 整腸剤

 

胃腸の心因性症状が出ていると言うことは、自律神経が正常に機能していないと言うことです。このまま進行すると、何か大きなショックを受けたり、辛いことが起きた時に、自律神経は壊れてしまう可能性があるのです。

 

自律神経がまったくコントロールが利かなくなると、「うつ病」や「自律神経失調症」など、大変大きな病気に進行してしまう心配があるのです

 

慢性的になり、胃痛や腹痛に対し、「またか・・・しばらくすれば良くなるから」などと、その場しのぎの対処を続けていると、自分では気が付かないうちに、自律神経はコントロールが利かなくなっているかもしれません。

 

ストレス耐性を強化するには!

赤ちゃんの時に、親からの愛情をタップリと受け、スキンシップも満ち足りていた乳幼児期を過ごすと、ストレス耐性が強いと言われています。この場合、「愛されている自信」が作用しています。

 

ただし、このストレス耐性は、永遠に続くわけではありません。幼児期から学童期、思春期と成長する段階で、上手くストレス耐性を強化していけると、より強く長く続きます。

 

ところが、成長とともに、ストレスを受け続けていると、耐性は弱くなっていきます。ヒトの心は大変強くもあり、もろくもあるのです。人は、自分では気づかないうちに、受け流すすべを身に着けたり、必要以上に傷つかないように防衛することを学びますね。ストレス耐性が弱くなると言うことは、その防衛力が弱くなると言うことです。

 

ストレス耐性を強化する!とネットで検索すると、とても参考になる記事がたくさんあります。「心に柔軟性を持つ」「他人と比較しない」「周囲に助けてもらう」「やりたいことを書き出してみよう」など、1度はきちんと向き合って考えたいことばかりです。

 

腹痛と頭痛を起こすストレス性の病気とは?この症状の対処法は?

 

ここでは、その手前の体の準備についてご紹介しましょう。いくら上記のような考えを身に着けても、受け皿となる体が準備不足では、役に立ちません。

 

ストレス耐性が強くなる体にするには!

  • 体を冷やさない
  • 冷たい飲み物は極力避ける
  • 浴槽につかる

 

ここまでは、体全体、胃腸を冷やさないことを考えています。体温が1度下がると免疫力は30%低下します。免疫力はストレス耐性と比例しますので、免疫力が下がる生活はストレスに弱くなると言うことです。

 

  • 必須アミノ酸を摂取する
  • 食事は良く噛む
  • 朝食を摂る

 

これらは、体を機能的に動かしやすくするために重要です。必須アミノ酸は、心身ともに健康体を作る上で欠かせない栄養です。サプリメントを使うと、献立に悩む心配がありません。

 

  • 適度な食事量をキープする
  • 水分をたくさんとる
  • 良質な睡眠をとる

 

自律神経を正常に機能させるためには、腸内環境を整え、胃腸を健康な状態に保たなければなりません。食事量は、少なすぎても多すぎても良くありません。体に入った物からしっかり栄養分をとり、老廃物は早く良い形で排出するリズムをつくることが大切です。

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これらのことは、一見すると、当たり前のことのようですが、意外と怠けたり、手を抜いたりしがちな事ばかりです。丁寧に生活することで、免疫力、ストレス耐性は強化されますので、少しづつでも気を付けてみてください。

 

まとめ

胃痛、腹痛、吐き気が慢性的に起こるということは、「機能性胃腸症」が考えられます。この症状は、事あるごとに襲ってきます。この病気で苦しむ人は大変多く、若い世代に急増しています。

 

機能性胃腸症は、薬で症状を和らげることが可能ですので、市販の薬を常用している方は、1度病院で診察を受けてみてください。また、自分では、心因性だと思っていても、検査したら「胃炎」だったと言う事もあります。慢性胃炎は、胃がん、胃かいようなどに進行する恐れがありますので、思い込みは厳禁です。

 

機能性胃腸症を克服するには、投薬治療とともに、原因となるストレスから身を守ることを考えなくてはなりません。そのためにも、ストレス耐性を強化し、胃痛、腹痛、吐き気に悩まない、明るい生活を手に入れましょう。

 

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