下痢のようにぐるぐると腸が動いているようなのに、いざトイレへ駆け込むと出ない。下痢でも出てくれれば、その時は少しでも楽になるのに…という経験はありませんか?

 

下痢が止まらないのも困りますが、出そうなのに出なくていつまでもお腹が痛いのもつらいですよね。

 

なぜ下痢っぽいのに便がでないのか、原因や対処法を知ることで、正しい対処ができるはずです。

 

 

 

下痢っぽいのに出ないなんてことあるの?

下痢 出ない

下痢っぽいと感じているということは、便が出そうな気がする=便意がある状態だと思います。しかし、実際トイレに行っても便は出ない。これは「しぶり腹(裏急後重りきゅうこじゅう)」と言われる症状だと考えられます。

 

しぶり腹とは便意があるのに便が出なかったり、便が出ても少量しか出ない状態のことです。少量の排便も細い便や柔らかい便がでるケースが多いです。腹痛と残便感(ざんべんかん)が主な症状で、お腹がゴロゴロと鳴り続ける人もいます。

 

腹痛は続くけど下痢ではない。腹痛の原因や対処法、改善策を解説!

 

トイレに行ってもすっきりせず、またすぐにトイレに行きたくなるけど、出ないということを繰り返します。

 

腹痛もあるのになぜ出ないの?

排便の時に腹痛を引き起こす原因は、腸内の腐敗ガスであることが多いです。

 

腐敗ガスは、食べ物が消化され小腸や大腸に便として留まることで、腸の中で腐敗が進み、ガスを放つようになったものです。およそ3日間腸内に便が留まることで、腐敗が始まると言われています。ガスは腸内に充満してお腹を膨張させ、腸を内側から圧迫することで痛みを引き起こします。

 

特に便を出すときにお腹に力をいれて気張る「いきみ」を行うときには、腹筋によって腸は外からも圧迫されるため痛みが激しくなってしまします。ガスが邪魔をしてるため腸の運動が低下している上に、腹痛がひどくなるために、うまくいきめず便が出ないことが考えられます。

 

原因や対処法は?

まずは、正常な排便の仕組みについて知っておきましょう。

 

大腸は胃・小腸に続く消化管で、盲腸(もうちょう)→上行結腸(じょうこうけっちょう)→横行結腸(おうこうけっちょう)→下行結腸(かこうけっちょう)→S状結腸→直腸(ちょくちょう)に分かれています。

 

大腸な主な役割は、水分・電解質の吸収と排便のコントロールです。

 

水分・電解質の吸収は、上行結腸や横行結腸で主に行われ、下行結腸やS状結腸では塊としての便が形成されます。

 

程よく固くなった便がS状結腸から直腸に運ばれると、腸内の内圧が高くなり、排便反射という便を外へ出したいという指令が出て排便となります。つまり排便反射は、直腸の刺激によってコントロールされているということです。

 

下痢っぽいのに出ない、いわゆるしぶり腹とは、便の刺激によらない直腸の排便反射が起こることであり、そのため便は出ないのに何度も便意を感じてしまうのです。

 

原因としては様々ありますが、まず考えられるのは直腸の炎症や痙攣(けいれん)です。直腸の炎症を起こす病気で最も多いのは潰瘍性(かいようせい)大腸炎とクローン病です。

 

この2つの病気はどちらも消化管に潰瘍ができてしまいます。そのため便の正常な移動を困難にし、腹痛を起こします。遺伝する可能性の高い病気ですが、体に侵入した病原体と戦っている間に、免疫系が消化管に炎症を起こすのではないかとも考えられています。

 

他には、大腸がん・直腸膿瘍・大腸炎もしぶり腹の原因となります。

 

また、ストレスによって腸が緊張委縮してしまう場合や、便秘薬の副作用で腸の筋肉が伸びてしまい腸の下垂やくびれが出来て、そこに腐敗した食べ物やガスが溜まって炎症を起こしてしまう場合もあります。

 

対処法としては、まず病院で診断を受けることを進めます。

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クローン病や大腸がんは恐ろしい病気ですので、専門の治療を早期に始める必要があります。ここでは家でできる対処法を紹介したいと思います。

 

まずは食習慣の改善です。食物繊維の豊富な食べ物を進んで食べましょう。1日に20g以上の食物繊維を摂取することで、便が柔らかく重くなり腸の中の移動がスムーズになり腹痛も軽減できます。

 

また水分をしっかり摂りましょう。おすすめはお湯や温かいお茶、ホットココアです。腸への刺激が少なく腸の中にこびり付いた便を柔らかくしてくれます。またガスは水に溶けやすい性質がありますので、お湯にガスが溶け尿や汗として排出させることができます。

 

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腹部を温めたり、のの字マッサージ(へその上からお腹全体を時計回りになでるように行う)も続けることで効果が期待できます。オリゴ糖やヨーグルトに多く含まれるビフィズス菌も習慣的に摂ることで効果があります。

 

 まとめ

下痢っぽいのに便が出ない原因は様々です。腸の炎症や痙攣が起こっている場合がほとんどで、家での対処で改善する場合も多いのでぜひ試してみてください。

 

食生活の改善や効果が期待される食品の摂取、マッサージなどを行っても症状が改善されないようなら、病気が原因かもしれませんので必ず病院で検査を受けるようにしましょう。