家族に感染者が発生した場合、また、職場でも二次感染は防ぎたいものです。胃腸炎のウイルスは、アルコール消毒が効きません。インフルエンザウィルスと同じ方法では防げないと言うことですね。

 

今回は、胃腸炎を起こすウイルスを撃退する、市販の除菌剤や手作りの消毒液について調べてみました。

 

 

 

感染性胃腸炎ウイルスの特性を知らずして、感染は防げない!

感染性胃腸炎,消毒,作り方
胃腸炎のウイルスには、なぜアルコール消毒が効かないのでしょう。主に、身近にあり、感染の恐れがあるウイルスと言えば、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスです。

 

  • ノロウイルス   30~38nm  小型ウイルス
  • ロタウイルス   70~100nm  中型ウイルス
  • アデノウイルス  80~100nm  中型ウイルス

 

それぞれ、構造も、歴史もまったく関係ないウイルスです。ところが、共通点もあります。それは、3つとも、「エンベロープ」を持たないウイルスだと言うことです。この、エンベロープを持たないと言うことが、アルコール除菌できない理由なのです。

 

アルコールで除菌できる、インフルエンザウィルスなどは、ウイルスの周りを「エンベロープ」と言う細胞膜がグルリと覆っています。このエンベロープは、ほとんど脂質で出来ているため、アルコールや石鹸で、容易に破壊すことができるのです。

 

感染性胃腸炎の感染経路を詳しく知りたい!唾液感染はする?

 

そして、ウイルスは外部にさらされることで、死滅します。胃腸炎を起こすウイルスたちは、もともとエンベロープが無いので、破壊するべきものがないのです。そのため、もともと丸出しのウイルスを攻撃するには、「アルコール」ではなく「次亜塩素酸系」が必要なのです。

 

ウイルス性胃腸炎の感染を防ぐための消毒液はこれ!

いまや、ドラッグストアに行くと、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸水スプレーなど、ウイルス対策用に開発された除菌薬がたくさん並んでいますね。年々、商品の種類が増えています。

 

自宅で作れる消毒液と称して、家庭用ハイターなどを使った消毒液の作り方は、多くのサイトでも紹介されています。ただし、多くの人が困っているのが「漂白作用」についてです。

 

感染者の下着や寝具も除菌したいのですが、色落ちを考えると、すべてを諦めて浸けてしまうわけにもいかないですね。また、カーテンやじゅうたんにも使えません。

 

さて、市販の消毒薬はどうなのでしょう。同じように色落ちしてしまうのでしょうか。市販の消毒液を見ると、「次亜塩素酸水」と書かれているものが多いです。そして、「安心」「安全」と書かれています。

 

家庭用ハイターは、たしか「まぜるな危険!」と使用には注意が必要なもののはずです。実は、この「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」は、まったく別の物だと言うことなのです。

 

「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」の違いとは?

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次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水では、似ている名前なので、間違えて覚えている人も多いようです。次亜塩素酸ナトリウムは、家庭用ハイターでお馴染みの、強い塩素臭のある、強アルカリ性の液体で、水酸化ナトリウム水溶液に塩素を足して作られた液体です。(NaCIO)

 

次亜塩素酸水はと言うと、次亜塩素酸と、塩酸や食塩水を電気分解させて作られ、主成分が、次亜塩素酸の液体です。(HCIO)

 

ウイルス除去の観点から、違いを見てみましょう。

 

次亜塩素酸水

  • 性質→弱酸性
  • 臭い→本体は無臭、反応すると塩素臭
  • 毒性→安全、口中無害
  • 使用場所→衣類、手、空間洗浄、口 色落ちなし
  • 除菌力→あらゆるウイルスや細菌を不活性化

 

次亜塩素酸ナトリウム

  • 性質→強アルカリ性
  • 臭い→強烈な塩素臭
  • 毒性→酸と混ざると有毒ガス発生
  • 使用場所→用具、器具(金属は腐食する恐れあり)
  • 除菌力→細菌、ウイルス除去

 

安全面から見ても、「次亜塩素酸水」を使ったウイルス除去の方が良さそうな気がしますね。また、弱酸性次亜塩素酸水は、加湿器で使用が可能です。

 

自分で作った次亜塩素酸ナトリウム消毒液を、加湿器に入れるのは、大変危険ですので、ただちに中止してください。ハイターを飲んでいることに変わりはありません。

 

また、次亜塩素酸水の除菌力は、次亜塩素酸ナトリウムの80倍と言われていますが、この比較は、あくまでも原液でのものです。市販されている商品は、改良開発され、次亜塩素酸ナトリウムを使った、安全で除菌力の高い消毒液も販売されています。

 

人気のウイルス消毒液を見てみましょう

  • コモスイ

「コモスイ」は、厚生労働省が食品添加物として認可する「次亜塩素酸ソーダ」と「希塩酸」を特許製法により、水と希釈混合し、生成されたものです。

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*コモスイは、菌やウイルスに触れて除去すると、水に戻ってしまうため、安全性が高く評価されています。万が一、飲んでしまっても、胃に入る前に水に戻り安心です。

 

  • アクアルファ

「アクアルファ」は超純水を独自電解して弱酸性(pH5.0~6.5)に調整した弱酸性殺菌水(弱酸性次亜塩素酸水)です。

*アクアルファは、塩酸や次亜塩素酸ソーダなどの薬品を使わず、独自の製法で、安心安全。また、超音波型加湿器での使用が可能です。室内の隅々までウイルス除去できますね。

 

*水道水で希釈して使えます

 

  • チャーミスト

チャーミストは、流行性ウイルスや厄介な菌類にも有効な次亜塩素酸ナトリウム単一製剤です。ウイルス接触後、瞬時に99%以上を不活化させます。

*どちらの商品も安全で、高い除菌率を示す中、チャーミストの良いところは、無臭な点です。次亜塩素酸ナトリウム特有の塩素臭がほぼありません。

 

まだまだ、たくさんの商品がありますが、今回は安全性に力を入れていて、なおかつ色落ちのしない商品を5つご紹介しました。200ppmのものは、水道水で希釈して使えます。

 

  • 空間にスプレーしたり、加湿器に使用する場合→50ppm
  • キッチン用品や、お風呂に使用する場合→100ppm
  • ドアノブ、手すりを除菌する場合→150ppm

 

水道水で薄められるところが、手軽で魅力的ですね。ただし、ご覧の通り、価格は決して、安価なものではありません。赤ちゃんの使用済みオムツや、汚物が付いて捨てる衣類に使うのは気が引けます。

 

そのため、やはり、簡単にできる家庭用ハイターの消毒液も作っておいても損はありません。上手に使い分けて、体とお財布に優しい消毒をしていきましょう。

 

簡単!家庭用ハイターで出来る!消毒液の作り方!

500mlのペットボトルに、キャップ3杯(手につかないように軽めに)分のハイター液を入れます。水道水を上まで入れて薄めたら出来上がりです。

 

ノロウィルスなどの感染性胃腸炎!下痢や嘔吐はいつまで続くの?

 

この消毒液は、便や嘔吐物が付いている物を捨てる時に、使うと効果的です。二重のビニール袋に汚染されたゴミを入れて、口を閉じる前にジャバッとかけてから口を閉じます。これで二次感染は、かなりの確率で防ぐことができます。

 

まとめ

いまは、たくさんのウイルス対策用の除菌薬が出ています。ただし、スプレーボトル1本で、千円以上する物が多く、悩んでしまいますね。また、次亜塩素酸水の物は、早く使ってしまわないと効果が薄れてしまうようなので、ワンシーズンに1つを使いきるようにしないと無駄になってしまいます。

 

とは言っても、室内空間や、カーテン、寝具に使っていたら、あっという間に使いきってしまうかもしれません。手作りの消毒液とうまく使いわけて、ウイルスの季節を乗り切りたいですね。