感染性胃腸炎で二次感染が心配なのは、ウイルス性の胃腸炎です。

 

ウイルス性の胃腸炎は、感染力が強いため、すぐに感染が拡大してしまいます。そこで今回は、感染性胃腸炎の感染経路について調べてみました。

 

果たして、大好きな人や、子供とキスをしたら唾液感染してしまうのでしょうか?

 

 

 

感染性胃腸炎の感染経路、接触感染とは?

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ウイルスの感染経路として、一番多いのが「接触感染」です。これは、感染者が使用した後のトイレのドアノブから感染してしまうものが1番多く例えられています。ウイルスは、感染者の便と一緒に排出されています。トイレットペーパーでは、防げず、手に付着します。

 

そして、ウイルスは出る時に触ったドアノブに移動します次に入った人がドアノブを触ると、その人の手に移動します。トイレから出たときは、ほとんどの人がきちんと手を洗いますが、ウイルスは石鹸でも殺すことはできないため、水流で洗い流すしかありません。

 

公共の場のトイレに入った時に見ても、最後の手洗いに時間をかけている人はあまり見かけません。そして、洗いきれずに、その人の手についたまま移動し、手が口元に近づいたり、何かを食べたりすると、そのまま口に入り、感染してしまうのです。

 

また、感染している赤ちゃんのオムツを変えている時は、直接便を目の前にするため、かなりの確率で感染してしまいます。高齢者の施設や、介護をしている方にも、同じことが言えます。

 

ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスは大変感染力が強く、10個程度のウイルスだけで、他の人に感染してしまうのです。

 

感染性胃腸炎とノロウイルスは違うもの?何が違うの?

 

感染力の強いインフルエンザウィルスでさえ、感染には1000~3000個のウイルスが必要なのにです。これでは、感染を免れるのは至難の業ですね。幼児などは、同じような経路で、おもちゃでも感染します。保育園や幼稚園では同じおもちゃで何人もの幼児が遊ぶため、感染の広がりを抑えることは、難しいのです。

 

感染性胃腸炎の感染経路、飛沫感染とは?

飛沫感染とは、咳やくしゃみの勢いで飛んだウイルスが、ほかの人の口に入って感染することです。これは、かなり限定されますが、嘔吐をした直後に、咳やくしゃみをしたなら、考えられます。嘔吐がない場合は、口の中にはウイルスはいないと考えて良いでしょう。

 

多少いたとしても、唾液で消毒されてしまいます。ただ、乳児を抱いている時に、勢いよく吐き戻し、しぶきが直接、ママの口に入ってしまうことは、考えられますね。

 

感染性胃腸炎の感染経路、経口感染とは?

経口感染とは、ウイルスが口から入り感染することなので、接触感染も飛沫感染も経口感染と言えます。そのルートが違うだけですね。物を介さずに、ウイルスが口に入る経口感染のルートを考えると、空気中に漂うウイルスを吸い込むことで起きる可能性があります。

 

これは、感染者が吐き戻した、吐しゃ物の拭き残しが乾燥して、空気中に漂ったものなどです。トイレで吐き戻した時に、壁に飛び散ったものも考えられます。また、感染者がトイレで手を洗ったあと、手を振って水を切ったしぶきが乾燥したり、赤ちゃんのオムツをしっかり密封していないことでも起こります。

 

感染性胃腸炎の二次感染を防ぐための消毒!市販の物は効く?消毒液の作り方とは?

 

何と言っても、10個程度で感染してしまうので、ありとあらゆる可能性があるのです。下痢がひどいと、下着やパジャマを汚してしまうことがあります。出来ることなら、ビニール袋に入れてグルグル巻きにし、捨ててしまった方が安全です。後で洗濯しようと、バケツに放り込んだままにしておくと、そこから感染してしまいます。

 

症状が治まって、入浴したさいも注意しましょう。感染者の肛門付近には、大量のウイルスが存在しています。ノロウイルスは、85度で1分加熱しないと死ぬことはありません。そのため、感染者が入浴した後は、消毒が必要です。

 

履いていた下着も同じです。出来れば捨ててしまった方が良いです。

 

感染性胃腸炎で唾液感染する?

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大好きな人と過ごした後に、どちらかがウイルス性胃腸炎が発症すると、「えっ?うつったかな?」と不安になりますね。このウイルスは、腸で繁殖したものが排出されて、その時感染するものです。なので、一緒にいるときに、下痢や嘔吐がなければ、感染はしていません。

 

また、発症していても、お互いに手洗いやうがいを徹底していれば、感染せずにいることも可能です。ただ、相手はかなり具合が悪いでしょうから、こまめにキレイに手を洗うのは、辛いかもしれません。

 

また、唾液感染するとしたら、感染者が嘔吐してすぐなら、感染します。そんな時に、キスがしたければ・・・ですが。

 

腸にいるウイルスは、胃にも逆流してきているので、嘔吐すると、その中にいるのです。あと考えられるのは、げっぷです。吐き気がある時のげっぷには、ウイルスが入っています。「うっ」とこみ上げる物がある間は、「ウイルスがいる!」と考えていた方が良いです。

 

口の中に残ったウイルスは、しばらくすると唾液で消毒されるので、吐き気がおさまれば、もう上がってくることはありません。発症時に一緒にいるなら、出来れば、しっかりとマスクをして、防ぐことをおすすめします。

 

感染性胃腸炎は発症していない不顕性感染から感染する!

目に見えて、感染のわかる人が前にいたら、こちらも手の打ちようがありますね。ところが、感染性胃腸炎には、目に見えない敵が大勢いることを忘れてはいけません。それは、不顕性感染と言って、感染はしているものの、発症しない人がいると言う事なのです。

 

症状がないのですから、当然本人も感染に気付いていません。気づいてはいないけれど、その人の便からは、ウイルスが排出されているのです。嘔吐も下痢もしていないので、飛び散る心配はありません。あとは、その人が、トイレの後に、よく手を洗ってくれることを祈るしかありません。

 

もしも、家族の中で、自分だけが感染しなかった場合、不顕性感染だと疑った方が良いです。念のため、赤ちゃんのいるお宅や、高齢者のいるお宅には出向かないようにし、トイレの後は、よく手を洗い流しましょう。

 

ノロウイルスでも大勢いますが、ロタウイルスになるとさらに多くの人が、不顕性感染を起こしています。大人は、ほぼ100%が抗体を持っているため、感染しても発症しないか、胃がムカムカする程度で症状が消えてしまうことが多いのです。これは、不顕性感染です。

 

この状態で、不用意に乳幼児に近づくと、感染させてしまいます。ロタウイルスは、誰もが1度は感染するウイルスなので、いつかは起こりうることですが、生後数か月でひどい症状が起きると、脱水症状を起こして、命の危険があるのです。新生児や乳幼児の近くに行く時は、十分に気を付けてあげなければなりません。

 

まとめ

ウイルス性胃腸炎は、すべて経口感染です。接触感染、飛沫感染など、ルートはさまざまですが、必ず口から入って、感染します。感染した人は、下痢や嘔吐の症状が治まっても、数週間は、ウイルスの排出が続いているかもしれないと考えましょう。

 

また、感染しないようにするには、手洗いとうがいを徹底するしかありません。不用意に口元を触らないようにする。食べ物をさわる前には必ず手を洗う。外に出る時には必ずマスクをする。簡単なことや、当たり前のことをするだけで、防げる可能性はあります。

 

不顕性感染は、感染させられる恐怖もありますが、感染させてしまう恐怖もあることを忘れてはいけません。あまり神経質になる必要はありませんが、少し気にして生活するだけで、感染を減らすことはできるのです。