「もしかしたら妊娠かも」と思うと、いつもの生理前の腹痛の時のように「鎮痛剤」を飲んで良いものやら悩みますね。

 

妊娠している場合、生理予定日の1週間前から始まる不快症状は「妊娠超初期症状」と呼ばれていて、この時期の腹痛は受精卵の着床に合わせて、「着床痛」とも言われます。

 

ただし、これは、もう少しして、妊娠が検査によってハッキリと判明してから「そうだったのか」と、わかることです。

 

それまでは、「妊娠超初期症状」なのか、いつもの「生理痛」なのか、わからないのです。そこで今回は、妊娠初期に起きる症状の腹痛についてや、生理前の痛みとの違いについて調べてみました。

 

 

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妊娠初期とはいつからいつまで?

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妊娠するまでの経過を確認してみましょう。

 

最終生理の初日(妊娠10月10日はここから始まるのです){0週0日}

2週間後の排卵期間に受精すると受精卵ができる{2週0日}

1週間かけて細胞分裂しながら卵管を子宮に向けて移動する

子宮到着、子宮内膜に着床(事実上の妊娠確定){3週0日}

 

ここから、「本来の生理予定日」までの間の1週間を、「妊娠超初期」と言います。

 

妊娠初期とは、その後4週目以降(妊娠2か月)から15週(妊娠4か月)までの2か月間を指します。妊娠超初期を初期に入れないのは、妊娠の成立が確実では無いことが多いためです。

 

健康な状態でも受精卵が着床しないことは多いですが、着床不全を起こしているために、着床しにくい場合もあります。

 

妊娠超初期に起こる腹痛!妊娠超初期症状とは?

受精卵が着床すると、妊娠が成立します。そして、ここからは体が出産に向けてさまざまな変化を繰り広げていくことになります。

 

女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンがそれぞれの担当の仕事をバランス良く受け持っています。エストロゲンは、主に女性らしい体や肌を作り上げ、柔らかさを持たせてくれます。プロゲステロンは、女性特有の機能性を高めてくれるのです。それは、毎月の生理でも起こっています。

 

エストロゲンは、排卵するまでと、受精卵の着床のために子宮内膜を厚くすることを任されています。プロゲステロンは、排卵してからと、着床したさいに、受精卵が落ちないように、また居心地が良いように、子宮内膜をふかふかのベッド状態につくりあげることが仕事の一つです。

 

ここで着床しないと、すべて剥がれて、経血となり、生理が起こります。反対に、着床して、妊娠が確定した場合は、プロゲステロンの分泌が増え、体は出産準備に取り掛かります。

 

最初の腹痛は、ここでの「着床痛」です。これは、感じなかったと言う妊婦さんの方が多い痛みです。子宮内膜に刺激が走るために、痛みとして感じる事があるのです。

 

多くの妊婦さんが腹痛を感じ始めるのは、ここからです。プロゲステロンは、胎児が栄養を取りやすいように、また子宮内の温度を一定に保つためにも、血管を拡張してお腹の周りに血液を集め始めます。この時に「腹部に違和感」「ズーンとした腹痛」を感じる事があります。

 

また、プロゲステロンの作用で、この先、子宮を大きくするために、柔らかく、伸縮性をたかめて行きます。また、柔らかくするのには、ショックや振動を伝わりにくくする作用もあります。

 

すると、クッション性が高くなるので、周囲の筋肉が子宮と一緒に、動かされるようになるのです。ここでも妊娠超初期症状として腹痛を感じます。「下腹部がチクチクする」「下腹部がひきつる感じがする」などです。

 

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また、妊娠超初期症状には、腹痛だけではなく、頭痛も起きやすいと言われています。これは、プロゲステロンの分泌が増えることで、女性ホルモンがバランスを崩すためで、自律神経が反応し、筋肉に緊張が走り、「緊張型頭痛」を起こすのです。

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妊娠初期の腹痛とは?超初期とは違う?

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妊娠初期に入ると、さらに出産準備は加速していきます。目覚ましい胎児の成長に合わせて子宮環境も変化するため、妊婦さんは対応しきれず、体調を崩しやすくなります。

 

妊娠超初期に感じていたクッション性を高めるための痛みは、いよいよ本当に、子宮が大きくなり始めるため、周囲の筋肉を引き伸ばします。すると、かなり強い腹痛が起きることがあります。チクチクが針を刺すように感じたり、引っ張られる感じもギューッとした強い感覚に変わります。

 

また、妊娠と同時に、排便異常が起き始め、急激な下痢による腹痛が起きることがあります。

 

下痢によって流産することはまず心配はありませんが、腸の激しいぜんどう運動が子宮に振動することも考えられるので、長く激しい下痢は起こしたくないですね。心配になるほどひどい場合は、産科に行き診察してもらいましょう。

 

便秘が起こるのもやっかいです。妊娠初期は、いきむのが怖くて、便意を遠ざける傾向があり、排便異常が起きやすくなっている上に、さらに便秘を起こしやすくしてしまいます。するとある日、お腹を抱えて苦しむほどの腹痛に見舞われ、慌てて病院に駆け込むと、「浣腸」をする羽目になってしまいます。

 

妊婦さんと便秘は切っても切れない関係にあるので、妊娠初期から詰まらないように気を付けなければなりません。この時期から便秘に苦しむと、出産まで何度も苦しい思いをすることになってしまいます。また、この時期は、「つわり」がひどく、食事の量が極端に減ってしまい、それが便秘につながりやすくなります。

 

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ある程度の消化物の量がないと、便が形成されないためです。そのような時は、産科の先生から「酸化マグネシウム系」の便を柔らかくする薬を処方してもらうなどして、排便が滞らないように気を付けなくてはなりません。

 

原因不明の腹痛が起きて、しばらく安静にしていると治まることがありますが、ほとんどは便秘による腹痛です。今までは、この程度の便秘で腹痛が起きなくても、子宮が大きくなっているので、腸は圧迫されています。そのため、中からも外からも押さえられ、腸は動きにくくなっているのです。

 

妊娠初期の腹痛と生理前腹痛との違いとは?

妊娠がハッキリとわかる前の状態で、妊娠超初期の腹痛と、生理前腹痛の絶対的な痛みの違いはわかりません。これは、痛みの個人差が大きいこともあり、「こういう痛みだ」というものでもないのです。

 

また、日頃の生理前腹痛がひどいタイプの人が、妊娠超初期症状が起きやすいと言うわけでもないのです。そのため、「あれ?今月は生理前腹痛が軽いな」と思っていたら、妊娠だったということもあるのです。

 

ただし、痛みの原理は大きく違います。妊娠超初期症状としての腹痛は、子宮が出産に向けて、体が変化する行程で起きる痛みですね。ところが生理前の腹痛は、妊娠準備はしたけど、不要になったのでそれを排出するために、「子宮平滑筋」を収縮させている痛みです。

 

プロスタグランジンと言う物質が炎症部位で放出されることで、痛みを感じています。生理痛の鎮痛剤でロキソニンを飲む場合は、このプロスタグランジンを生成させないようにして痛みを抑える効果があります。

 

まとめ

妊娠初期の前には、妊娠超初期と呼ばれる時期があります。受精卵が子宮内膜に着床してから、1週間ほどがその時期です。その時に感じる不快感を「妊娠超初期症状」と言い、腹痛や頭痛があります。

 

その後、妊娠初期に入り、チクチク針で刺すような痛みがしたり、ギューッとひきつるような痛みを感じるようになります。腹痛は排便異常からも起きやすくなり、下痢、便秘に伴って発症することが多いです。

 

妊婦は便秘になりやすいので、この時期から排便には注意を払っていきましょう。

 

妊娠確認前の妊娠超初期症状は、これと言った、生理前の腹痛との違いがあるとは言いきれません。妊娠の可能性がある時は、鎮痛剤の服用は控えましょう。

 

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