感染性胃腸炎を起こすと、吐き気と下痢を発症します。食事が摂れなくなるほど症状がひどいこともあり、体力が落ちてフラフラしてしまうこともあります。

 

特にひどいと通院や入院が必要になることもありますが、ほとんどの場合、自宅での自然治癒による回復を待つことになります。

 

自宅で安静する間、食事はどうしたらよいのでしょうか?腸を回復するなら、ビフィズス菌などが豊富なヨーグルトを食べれば良いのでしょうか?

 

今回は、感染性胃腸炎になった時の食事の仕方やタイミング、腸に良いヨーグルトはいつから食べればよいか、などについて調べてみました。

 

 

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感染性胃腸炎の自宅療養には、食事の仕方やタイミングが必要!

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自宅療養の多い感染性胃腸炎と言えば、ノロウイルスやロタウイルスなどの、ウイルス性胃腸炎があります。ノロウイルスに感染すると、最短で24時間、長くても48時間以内に発症します。

 

ノロウイルスの感染経過

  • 潜伏期間 24~48時間
  • 発症期  1~3日
  • 回復期  1週間

ノロウイルスは、潜伏期間や発症期に比べて、回復期が長いのが特徴です。下痢や吐き気が治まっても、腸内にはウイルスが残っているのです。

 

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自宅療養では、発症期、回復期によって、食事内容を変えなくてはなりません。その仕方やタイミングを考えてみましょう。

 

感染性胃腸炎を発症している間の食事はどんなものがいい?

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まずは、自分の症状を良く観察して、病院へいく必要があるかどうかを判断しなくてはなりません。水も飲めないほどの吐き気や、お腹を抱えて苦しむほどの下痢があるような時は、すぐに病院へ行きましょう。辛いけど、病院へ行く必要がない場合は、自宅で安静にして、回復を待つことになります。

 

1時間に4~5回もトイレに行くほど、下痢の症状がひどい間は、何も食べず「絶食」してしまいましょう。こまめに、水分だけを補給します。下痢がひどいと言うことは、腸の中にいるウイルスが大変多いと言うことです。

 

体は、害を持つものを排除する力を持っています。そのため、その量が多ければ多いほど、症状はひどいものになります。

 

腸内細菌の善玉菌は、免疫力の力を借りて、何とかして早くウイルスを排出してしまおうと頑張っています。そのため、そこに食べ物が入ってくると、ウイルスと戦いながら消化もしなくてはならなくなります。

 

消化には、大変多くの栄養素と善玉菌の力が必要なため、ウイルスと戦う力が乏しくなってしまうのです。

 

ひどい下痢症状が治まれば、ある程度のウイルスは排出されたと言うことなので、そうなったら、少しずつ食べ物を摂るようにしていきましょう。

 

2~3時間に1回くらいの下痢が起きているような場合は、完全絶食の必要はありませんが、出来ることなら、その日だけは、何も食べずに水分だけを摂るようにすると、腸は余分に働かなくて済みます。

 

半日に1~2回程度の下痢になってきたら、食事は摂れますが、まだ消化力の必要な固形物はいけません。スープ状の物か、ドロドロ状の物だけです。

 

発症期に食べても良いもの

  • 薄めのコンソメスープ
  • 薄めのコーンスープ(粒なし)
  • お粥(8分~10分)
  • パン粥

発症している1~3日間は、少しずつ、何回にも分けてお腹に入れて行きましょう。

 

回復期に食べて良いものはどんなもの?

下痢が治まると、1週間ほどの回復期に入ります。ウイルスは、症状が治まってからも、腸内に居続け、排出され続けます。

 

また、ウイルスとの激しい戦いの後で、腸は大変疲れているので、まだ多くの食べ物を消化させるのは、かわいそうです。そのため、腸を慣らすような食事にしなくてはなりません。

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最初は、野菜スープ、または野菜スープで作ったおじやなどを、少しずつ食べてみます。そして、徐々に形のあるものを増やしていきます。

 

回復期に食べても良いもの

  • 野菜スープ
  • 野菜スープで作ったおじや
  • 茶碗蒸し(具なし)
  • 大根、にんじん、カボチャなどの野菜の煮潰し
  • 白身魚の煮潰し
  • うどん(やわらかめ)
  • 湯豆腐
  • 半熟卵
  • しぐれ鍋 (豆腐とカブと大根おろしを入れたもの)

刺激物や味の濃いものは、腸が驚いてしまうので、回復期には良くありません。コーヒーや紅茶、冷たい飲み物も刺激が強いので、控えた方が良いです。

 

大根おろしは、ジアスターゼが整腸作用や消化を助ける働きがあるため、うどんつゆに入れても良いです。ただし、体を冷やす働きもあるので、回復期には必ず加熱した状態で食べるように、ご注意ください。

 

胃腸炎の時に食べてはいけないもの

  • 消化の悪いもの (肉類、粉もの、麺類、冷たいものなど)
  • 水溶性食物繊維 (キノコ、コンニャク、海藻など)

水溶性食物繊維は、便秘を起こしている時などに、便を柔らかくし、ぜんどう運動を促進させて排便する作用があるので、下痢がひどくなってしまいます。

 

腸内環境を整えるためのヨーグルトは食べてもいいの?

近年、ヨーグルトが見直され、その種類や品数も増えましたね。スーパーにはヨーグルトだけのコーナーがあり、ズラリと並んでいます。CMでも、「人には人の乳酸菌!」「腸内フローラ」など、腸とヨーグルトを結ぶ言葉も耳に残るようになりました。

 

腸内環境を整えてくれるのなら、胃腸炎の時は薬になるのでは?と思いますが、実際はどうなのでしょう。腸内細菌は、善玉菌2割、日和見菌7割、悪玉菌1割の状態が、1番良い環境です。

 

善玉菌2割でいいの?と思いますが、この状態だと、日和見菌は善玉菌に加担しているため、実際はおよそ9:1と言うことになります。

 

日和見菌は、強い方の味方になる特性があるので、善玉菌が弱くなってきて、2より減り始めると、勢いのある悪玉菌のほうへ加担してしまい、一気に形勢は逆転してしまいます。

 

感染性胃腸炎を起こしている腸内は、悪玉菌優位の状態です。こんな時、少なくなった善玉菌はどうしているのでしょうか。

 

この様子だと、善玉菌は0になってしまいそうですね。ところが、善玉菌には、少なくなると駆けつけてくれる強い味方がいるのです。それは、「免疫力」です。

 

免疫力は、善玉菌に加勢し、悪玉菌のエサとなるウイルスをすごい勢いで排出していきます。そのため、体はひどい下痢を起こしているのです。

 

いま、善玉菌は免疫力に包まれるように守られながら必死で戦っているので、もしもここに本来味方のビフィズス菌などの乳酸菌が来てくれても、融合できる状態にないのです。

 

そのため、下痢を起こしている間は、ヨーグルトを食べても意味はありません。それどころか、乳製品は吐き気を呼ぶため、より症状が悪化する恐れがあるのです。

 

ウイルスのほとんどを排出し、吐き気や下痢が治まり、免疫力がほっと一息ついたころになると、善玉菌は、悪玉菌との地道な戦いに戻ります。悪玉菌は、エサがなくなり、徐々に勢いが弱くなっていきます。それでも、まだ多少のウイルスが残っているため、優位についています。

 

ヨーグルトを食べるなら今がチャンスです。そして、ここでぜひ効果的な乳酸菌の摂取方法を取り入れてください。それは、ヨーグルトを少し温めて食べるということです。

 

冷たいからこそ、美味しいと思うし、体調が悪い時はサッパリしたものがほしくなりますが、ここは、善玉菌の逆転のためにも、温かいヨーグルトにしてあげてください。

 

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悪玉菌が優位に立っている時は、腸が冷えているのです。体は冷えていると、機能を発揮できなくなります。そこで、温めてくれて、しかも味方のビフィズス菌が来てくれたとなったら、善玉菌は元気がみなぎってくるのです。たくさん食べることに意味はないので、カップタイプの物を1個の量にしましょう。

 

まとめ

感染性胃腸炎、ウイルス性胃腸炎を起こしている時は、発症期は絶食、回復期には消化の良いものを食べるようにします。腸内細菌の事を知ると、今、何を食べるのが最適か、わかってきますね。

 

回復期に入ってすぐの状態で、脂っこいものや、刺激物などの悪玉菌のエサとなるものばかりを食べてしまうと、腸内環境は良くならず、また胃腸炎をおこすようになってしまいます。

 

発症期、回復期に合わせた食事に気を付けて、ヨーグルトで乳酸菌をうまく取り入れながら、腸内環境を良くしていきましょう。

 

日頃から善玉菌を増やしておくと、ウイルスにも負けない体になり、感染しても増やさずに排出する力がついてくるのです。

 

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