下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、発熱、これらが突然起こったら、まず感染性胃腸炎をうたがいます。

 

まして、冬場のノロウイルスの流行時なら、ほぼ間違いないと言った感じですね。「ノロウイルスだとわかっているし、病院へは行かず、自宅で治そう!」と考えた時、やたらと市販薬を使うと、長引くことになるかもしれませんよ。

 

今回は、感染性胃腸炎で飲める薬と飲めない薬、また市販薬について調べてみました。

 

 

 

感染性胃腸炎で飲んでも良い薬とは?

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感染性胃腸炎には、「細菌性」のものと、「ウイルス性」のものがあります。病院に行った場合には、問診や状況などから、どちらの感染症か判断します。細菌性の場合、抗生物質が効果を発揮するものがありますので、原因菌が判明したら、処方されます。

 

<細菌性>細菌性は、夏場に多くみられます。また、成人に多く、乳幼児ではほとんど感染はありません。

  • カンピロバクター
  • 腸炎ビブリオ
  • サルモネラ菌
  • 腸管出血性大腸菌(O-157)

などが、良く知られていますし、発症も多いです。サルモネラ菌は、抗生物質によって保菌率が上がると言われていますが、その他の細菌には、抗生物質が処方されます。

 

<ウイルス性>成人にも多いですが、何と言っても乳幼児の感染性胃腸炎の発症で、9割を占めているのが「ウイルス性」の胃腸炎です。

  • ノロウイルス
  • ロタウイルス
  • 腸管アデノウイルス

この3つが主に発症しています。ロタウイルスは、生後3か月~2歳の乳幼児の発症が多くみられ、6歳までに、世界中のほぼ全員が感染すると言われています。そのため、大人は抗体を持っているため、感染しても無症状か、あるいは軽い症状ですむことがほとんどです。

 

ただし、体力が落ちていたり、免疫力が低下していると、子供と同じような症状が出ます。ロタウイルスは、ウイルスの直接的な攻撃と言うより、下痢、嘔吐、発熱による脱水症状で重篤化することがあり、これは深刻な事態です。

 

ロタウイルスの下痢は、クリーム色の白色便が特徴で、酸っぱい発酵臭がします。おかしいと思ったら、すぐに病院へ行きましょう。先生から詳しい説明があるかと思いますが、ロタウイルスに感染したら、脱水させないように、十分気を付けなくてはなりません。

 

脱水兆候

  • 唇がカサカサになる
  • ぐずる
  • グッタリしている
  • 涙がでない
  • おしっこが出ない
  • 目が落ちくぼんでいる
  • 皮膚が乾燥している
  • 皮膚をつまんでも、元に戻らない

 

これらの兆候がでたら、救急車で病院に駆けつけましょう。日本では、年間に、ロタウイルスによる乳幼児の死亡は40人ほどですが、ほぼ全員が、脱水症状です。もう少し早く病院へ行っていればと悔やまれてなりません。

 

おっぱいやミルクが飲めなくなってきたら、すぐに対処しなければなりません。

 

また、おっぱいは、どれだけ飲んだかハッキリわからないので、目を離さず、よく観察しているようにしましょう。それ以外の物も飲める月齢になっているようなら、ポカリスエットか補水液をまめに飲ませるようにしましょう。

 

常に、スプーンで口に運ぶようにし、水分補給します。嫌がるようなら、無理やり飲ませることはありません。下痢を止めてあげたいところですが、これを止めてしまうと、体内にウイルスを野放しにしてしまうことになり、症状が長引くだけなのです。

 

これは、成人も含め、すべてのウイルス性胃腸炎が同じ対処となります。下痢止めは使用せず、ウイルスを出し切るまで、下痢は続きます

 

下痢を止める作用はありませんが、腸の状態を良くするために、整腸剤が処方されます。ビオフェルミンは生後3か月から飲める薬なので、安心です。

 

ウイルス性胃腸炎で処方される薬

  • 整腸剤=ビオフェルミン、ラックビー、ビオスリー
  • 制吐薬=ナウゼリン、 プリンペラン
  • 腹痛=セスデン、 ブスコパン
  • 解熱剤=カロナール

整腸剤以外は、頓服薬として処方されることが多いです。頓服薬とは、特定の症状が現れた時だけ飲む薬のことです。ウイルス性胃腸炎は、基本的に、辛くてもウイルスを出し切るまで、水分をとって耐える!!と言う治療法です。

 

感染性胃腸炎の症状とは?潜伏、発症、回復の期間や経過を知りたい!!

 

しかし、医師によって、考え方も違うため、診察をうけたさい、納得のいく説明をきいて、薬を飲むようにしてください。

 

感染性胃腸炎で飲んではいけない薬とは?

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薬と言うのは、専門知識を持っている人でさえ、難しいものです。医師が、直接診察をして、その人の状態をみて、判断するものなので、ウイルス性胃腸炎には、通常処方されないであろうと思う薬でも、その人には必要なのかもしれません。

 

病院に行く時は、かなり具合の悪い状態なので、説明を良く聞くことさえままならないですね。

 

難しいですが、特別な持病の治療をしていないなら、不安があるものは、飲まない方が良いかもしれません。

 

また、一度処方された薬を飲んで、悪化したり、気分が悪くなったら、すぐに服用を止めて良いのです。解熱剤にしても、無理に熱を下げない方が良いと言われていますが、先生によっては、体が楽になった方が良いと考えて、処方される先生もいます。

 

下痢に関しても、ウイルスを排出しているから、止めない方がいいと言われていますが、下痢止めの作用のある薬を出す先生もいるようです。

 

嘔吐がひどい時などに、水さえ飲めないのに、点滴をしてくれないなど、医師とのトラブルも少なくありません。不信感や不安感を抱えていると、病気もなかなか良くなりません。

 

ウイルス性の胃腸炎は、脱水症状にさえ気を付けていれば、2~3日で激しい下痢や嘔吐は治まるはずです。もし、激しい症状が長く続くようでしたら、違う病院へ行ってみた方が良いかもしれません。

 

感染性胃腸炎になったら、市販薬を飲んでも大丈夫?

感染性胃腸炎で市販薬を飲むとしたら、整腸剤にしましょう。ビオフェルミン、ラックビー、ビオスリーは良く病院で処方される薬なので、同じような物を購入したいですね。

  • ビオフェルミン→病院で処方される薬の成分=ラクトミン、糖化菌
  • 新ビオフェルミンS錠→市販されているもの=ビフィズス菌、フェカリス菌、アシドフィルス菌

なんと、病院で処方されるものと、市販のものでは、成分が違うんです。どちらも、腸内環境を整えるための薬なので、良い薬ですが、ウイルス性の胃腸炎の場合、病院で処方された物の方が、効果があったと言う声が多いです。

  • ラックビー→市販されていません。
  • ビオスリー→処方薬、市販薬ともに成分は同じです=ラクトミン、酪酸菌、糖化菌

病院で出されるビオフェルミンとビオスリーは、成分が一緒ですね。

 

配合量は多少違いがあるかもしれませんが、効果は同じでしょう。市販薬の中で、最も飲んではいけないのが、「下痢止め」です。整腸剤で、お腹の調子を整えながら、下痢を止めずにウイルスを排出してしまいましょう。

 

まとめ

感染性胃腸炎で病院に行くと、整腸剤は必ず出るようです。下痢、嘔吐、発熱に関しては、体の免疫機構にまかせましょう。と考える先生が多いようです。

 

感染性胃腸炎の食事のタイミングは?いつからヨーグルトは食べるべき?

 

ただし、嘔吐がひどい時は、栄養補給、水分補給のために点滴をしてもらえると、楽になります。出来る限り、スポーツドリンクや、経口補水液などで、自分でも水分補給をまめにし、脱水症状を起こさないように気を付けなくてはなりません。

 

家族全員で寝込んでしまうなんてこともありますね。誰も買い物に行けず、スポーツドリンクもないような時は、朝たのむと、その日に来るようなネット注文できるサイトがあります。このさい、何でも活用して、早く元気になりましょう。

 

水分は、災害時ばかりではなく、常に非常用に準備しておきたいですね。お水と顆粒のポカリスエットがあれば、即席で水分チャージできます。