日本での乳児性のアトピーは、7人に1人の割合で発症しているのです。以前は成長すると軽快する場合が多かったのですが、現在は、大人になっても引き続き症状のある人や、大人になってから再発する人が増えてきています。

 

この症状は、都会で生活している人に多く見られることから、生活環境や生活リズム、ストレスが大きく関係していると考えられています。

 

本来、アトピーは皮膚のバリア機能の低い乳幼児期が発症し、成長すると免疫力が高くなって症状が落ち着いていく病気だったのです。

 

また、同じように生活環境や生活リズム、ストレスで症状が悪化するものに、「便秘」が当てはまりますが、「アトピー」とは関係があるのでしょうか。実際に、アトピーと便秘を併発している人は多く、便秘が悪化すると、アトピー症状も悪化すると言われています。

 

そこで今回は、便秘がひどくなるとアトピーも悪化するのか、と言う点を調べてみました。

 

 

 

便秘とアトピーは原因に共通点がある?

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便秘とアトピーの原因で共通点を見つけようとした時、気になるワードは、「ストレス」「免疫機能」「食生活」「生活リズム」です。どちらを調べていても、必ず入っているワードです。

 

そんなこと言ったら「風邪」を調べても同じことが言えるのでは?と思いますが、風邪は完治が可能です。治療できる薬がありますね。何十年も風邪が治らないなんてことは起こりません。

 

便秘とアトピーは、対処薬で症状の緩和をするのがほとんどで、完治を目指すとなると、上記の「ストレス」「免疫機能」「食生活」「生活リズム」に関する問題を、自分自身で変えていくことしかないのです。

 

しかも、それは「正解」のない「問い」と言え、答えを探すために、多くの人が悩んだり、遠回りをしたりしています。試したものが正解ではなかった時の疲労度は、大変大きく、「ストレス」の上乗せになるのです。

 

これは、面倒なことですが、自分の体調を良くするためには、多少の努力は必要と考えるしかありません

 

アトピーと便秘を併発している場合、努力が実れば、2つとも治る可能性があるのです。また、食生活や生活リズムを整えようとした時に、躍起になって、頑張りすぎるのも良くありません。出来ることを少しずつ、積み重ねていきましょう。

 

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ストレスが原因の病気になりやすい人は、もともと「ストレス耐性」が弱いのです。体に良いことをしているつもりでも、効果を気にしすぎて、それさえストレスに感じてしまうのです。と言うことは、「ストレス耐性」を強くしていくしかありませんね。

 

それに必要なのは、「免疫力向上」です。免疫力は、ウイルスや細菌に対抗するだけではありません。心のクッション性も免疫力なのです。

 

免疫力をあげられないのは体温が低いから?

免疫力を高めるとは、いったいどんなことをするのが効果的なのでしょう。「酵素」?「にんにく」?「青汁」?「乳酸菌」?免疫力向上を掲げる良い商品はたくさんありますが、最初は無理なく、お金もかけずに進めていきましょう。

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  • 体を冷やさないこと

まず、何より最初に考えなくてはならないのが、体を冷やさないと言うことです。自分の平熱を計ってみて下さい。36度以上ありますか?便秘の人は平熱が低いと言われています。

 

35度代は、ガン細胞や悪玉菌、細菌が好む温度です。免疫力が活性化するのは、36度以上です。36.5度になると免疫細胞の数も増え、より一層強化されます。

 

  • 体温

体温が1度下がると、免疫力は30%低下します。平熱が35.5度の人は、それだけで健康な人より、免疫力が30%も低下していると言うことになります。「平熱はヒトそれぞれ違うし、健康なら良いのでは?」と思いますが、それはその体温で生活することに慣れてしまっていると言うことなのです。

 

また、平熱の低い人が36度以上になると、熱っぽく感じてしまう事がありますね。これも慣れからくるものです。今の体温のままでは、免疫力を上げたくても、本来免疫細胞が活性化する温度が「苦痛」と言う皮肉な状況です。

 

  • 筋力

男性の方が体温が高いと言われますね。それには筋肉量が関係しているのです。便秘が起きやすいのも腹筋力の低下によって、腸周りの筋力も減り、ぜんどう運動を起こす力がなくなっているのが原因のひとつです。

 

筋肉の量が少ないと、食べたものをエネルギーに変えると言う、体を維持するための「当たり前」のことができにくくなるのです。これを「基礎代謝力の低下」と言います。エネルギーに変える時に発熱を起こしますが、それが不足しているので体温が低いのです。

 

  • 基礎代謝

体温が低いと、体は少しでも放熱しないように「血液循環」を鈍くします。体の中の働きをゆっくりさせ、熱を使わないようにしてしまうのです。

 

「代謝が悪いと汗が出ない」と言いますね。体からしてみると、汗で気化熱を使うほど冷ますような熱がないので当然です。鈍くなった血液循環は肩こりや首コリ、頭痛などの体の不調を起こします。また、体は少しでも循環を滞らないようにするため、水分を確保しようとします。

 

  • 水分

人の体は、1日に2L~2.5Lの水分を失っています。補う力の方を考えると、食事に含まれる水分と、唾液や消化液など体内で発生する水分を合わせて、だいたい1Lです。飲み物として補いたいのは、1L~1.5Lと言うことになります。

 

水分が足りないと、食事で入ってきた消化物から出来る限り水分を吸収しようとするため、腸は、便がカラカラになるほど吸い取ってしまいます。カラカラの便は便秘のもとですね。

 

そして、出来るだけためて、出来るだけ使わないように貯蓄された水分は、「むくみ」となって手足や、顔に現れてきます。

 

体が冷えていると言うことは、より不調を呼びやすい状態だと言えます。それは、「低体温」=「〇〇病」と言うことではなく、すべてはつながっていて、連鎖的にさまざまな不調を起こしていくのです。

 

これを反対に考えれば、体温を少し上げれば、さまざまな不調からサヨナラできると言うことになります。

 

体温を上げて便秘とアトピーを撃退してみる?

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ここからは、体温を上げていくことを考えてみましょう。

 

  • 入浴

日本には、古くから入浴の習慣があります。各地の温泉や近隣にも温泉施設、入浴施設が数多くあり、今では海外から温泉ツアーと称して入浴に来ています。ところが、当の日本人はと言えば、欧米化した食事とともに、この入浴も「シャワー生活」に変わってきてしまいました。

 

朝、出勤、通学前にサッとシャワーを浴びるだけと言う人が多くなっているのです。これが、毎日では、体を芯から温めるチャンスを失っています。疲れた時に湯船に浸かると、思わず「あ~」と声が出てしまいますね。

 

あの「あ~」の一言からも、ストレスが発散されています。「気持ちが言い」と感じるのは副交感神経が優勢になっている証拠です。これは、久しぶりに湯船に浸かった人より、毎日入っている人の方が「声に出しやすい」のです。

 

健康になると、自然にストレスを発散させる力も身に着けていけると言うことになります。

 

入浴は、体を芯から温め、ストレスの発散にもつながります。せめて週末だけでも、湯船に浸かる習慣をつけましょう。また、入浴中のストレッチは、大変効果的です。湯船の底に手をついて、「エビぞり」をしたり、片足を組んで、体をねじるなど、簡単で効果の出やすいことを実践していきましょう。

 

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入浴後のストレッチも効果があります。TVを見ながらなど気楽に、体に刺激を送りましょう。

 

  • 水分

良く冷えた炭酸飲料は、気分もスカッとして美味しいですね。でも飲み過ぎると、体が冷えてしまいます。また、糖分の強いものだと、その糖分を分解するために水分も熱量も使われてしまうため、必要な水分に回る分が少ないのです。

 

お酒の飲み方も注意が必要です。氷のたくさん入ったサワーなどの飲み物を何年も飲み続けていると、腸や肝臓は冷えて動きにくい状態で、分解運動をしなくてはなりません。寒い時期はお湯わりなど、温かくして飲むように工夫しましょう。飲み過ぎは禁物です。

 

そして、本当に免疫力の事を考えているのなら、「常温水」か「白湯」を1L以上は飲むように心がけてください。これは、即戦力となる水分です。また、そのうちの1杯は、朝起きたらすぐに飲むようにしましょう。消化器官を目覚めさせて、便意を起こさせます。

 

  • 睡眠

早寝早起きをするのは大切ですね。「よし、今日から夜10時に寝よう!」と布団に入ってみてください。ストレス性の病気を抱えている人は、この時点では眠れないと思います。

 

ストレスに侵されていると、常に「交感神経」が優位に立っているので、不眠を起こしやすいのです。睡眠は「副交感神経」の領域のためです。どうしても眠れないような時は、病院にいくと、抗不安薬を処方してもらえます。

 

便秘やアトピーと長期に渡っているような場合は、自力だけでは解決できない問題にまで進行していることがほとんどです。自力では無理な場合は、無理せず、医師に相談し、免疫力向上のための妨げになるような問題は解決してしまいましょう。

 

また、休日にダラダラと寝続けることは、生活リズムを崩しやすくします。寝坊しても、平日より1時間遅い程度にしておきましょう。ぐっすりと眠れると、朝は気分の良いものです。ただ長い睡眠ではなく、良質の睡眠がとれるようにしていきましょう。

 

まずは、この「入浴」と「水分補給」と「良質な睡眠」で、体の芯の部分を温めて、免疫力向上を目指しましょう。

 

まとめ

便秘とアトピーは、確実につながっているとは言いきれるものではありません。どちらか片方しか発症していない人もいるのです。でも、両方発症している場合は、便秘がひどくなると、アトピーも悪化すると言う傾向はあるのです。

 

また、どちらも「これを飲めば解決!」と言う薬はありません。症状もそれぞれ異なり、診断も付きにくい病気です。そこで出来ることは、少しでも発症を抑えるようにすることです。

 

そのためには、「免疫力」をあげて、ストレスに対抗できる力、「ストレス耐性」を強めるしかないのです。今日出来ることから少しづつ、「体を冷やさない!」と言うことに気を付けた生活をおくりましょう。