一週間もの間、排便がないと言うことは、人の体の仕組みから考えると、不自然なことです。

 

通常、口から入った消化物は24時間~30時間で排便されます。たまたま食べたものや、体調によって遅れたとしても、48時間以内には、出ないと次の消化物が迫ってきてしまいます。

 

一週間排便が無い場合は、すでに168時間が経過しているのです。ご飯をテーブルに一週間置きっぱなしにしておいたらどうなるでしょう。細菌が発生して腐ってしまい、食べ物からは悪臭が漂っていることでしょう。

 

そこまでいかなくても、腸の中は良い状態ではないことは想像つくでしょう。そして、生ごみまで言わないまでも、ひどい臭いも発生しているのです。お腹の中で貯まり続けたうんちを出すには、何が一番効果的なのでしょうか。

 

そこで今回は、一週間にもわたる頑固な便秘の解消法について考えてみましょう。

 

 

 

便秘でうんちが一週間も出ないのは普通じゃない

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「一週間うんちが出ないなんて、いつものことだよ」なんて言う人がいます。おかしな状況なのに、すっかり慣れてしまったのです。そして、そのような人から出てくるうんちは、健康な人の1回分にも満たない量なのです。

 

本来うんちとして出て来るはずだったものは、どこへ行ってしまったのでしょう。うんちが出来るまでの仕組みを見てみましょう。

 

口から入った消化物は、胃や十二指腸、小腸で分解されたり、栄養を吸収されて、「水分」と「食物繊維」、「消化しきれなかった物」だけのドロドロの液体となって大腸に送り込まれます。

 

ここで重要なのが、「食物繊維」が入っているかいないかです。近年の食物繊維不足は問題で、特に10代~40代までの男女ともに、必要量を大幅に下回っているのです。

 

 

食物繊維があれば便秘にならなかったのかもしれない!

食物繊維が入っていると、水分を含んで数十倍に膨れ、水分が吸収されながら、うんちが形成されていきます。食物繊維が多く含まれたうんちは、腸内の有毒なものや、腸壁にのこる老廃物をからめとりながら、腸の中を移動していきます。

 

うんちがある程度の重さや、大きさになると、腸壁は「これは便である!」と認識し、前に進めるために、ぜんどう運動を起こしてくれるのです。排便には「ぜんどう運動」が不可欠です。動いてくれないと、いつまでもそこに居続けるしかないのです。

 

この時、食物繊維が無い場合は、ただの未消化物の入ったドロドロ水なので、そのまま水分が吸収されて残るのは、わずかな要らない物の塊です。腸はこれが便だと気づかず、ぜんどう運動は起こりません。するとその成り損ないのうんちは、その場を動けず、溜まって行くのです。

 

また、食物繊維が含まれていても、水分が不足していると、大きなふっくらしたうんちは、やがれ水分が吸い取られ、大きな乾燥物の塊となってしまいます。食物繊維を有効に働かせるためには、水分が必要だということです

 

また、「うんちを進めよう!」と腸がぜんどう運動を起こすのですが、体についている筋力が足りないために、十分なぜんどう運動が起こせず、便が移動できないことがあるのです。これは、女性や高齢者に多く見られます。うんちをするには、ある程度の筋力も必要なのです。

 

大腸が有害ガスでパンパンに膨らむ!ガス溜まり状態に!

さて、溜まり続けるうんちはどうなるのでしょうか。大腸は主に水分を吸収するのが仕事です。そのため、長くいればいるほど、水分が吸収され、カチカチになります。一週間も出ていない時は、食べたものすべてが同じことを経由して、カチカチになって大腸の中に入っています。

 

どんどん溜まるので、大腸は膨らんで詰まって行きます。いつまでもあるので悪玉菌がエサとして繁殖し腐っていきます。そして腸の中は、カチカチの腐ったうんちと、腐ったものから発生した有害ガスで満ちて膨らみ続けます。

 

パンパンに膨れると、有害ガスは出口を探します。もともと体は、通常の消化で発生する無害なガスを抜くために「おなら」が出るように出来ているので、どんどんガスを抜こうとして、おならがたくさん出るようになります。

 

腐ったものから出ているガスなので、当然たいへん臭いおならです。また、おならだけでは出し切れず、ゲップや口臭、体臭からも出て行こうとします。また、体内にも浸みだしていき、血液中にも入り込むのです。

 

血液中に入り込んだ有害ガスは、血液循環を鈍くし、血液をドロドロにしていきます。血行不良が起き、肩こりや頭痛が起きてきます。

 

実際に、便秘と頭痛や肩こりを併発している人は大変多いのです。一週間もの間、排便がないと言うことは、このようなことが、腸内で起きているのです。

 

慣れてしまう大腸が危ない!

風船を膨らまし、1週間放置したあとに空気を抜くとどうなるでしょう。ぶよぶよと伸び、もとの伸縮性は失われていますね。

 

大腸も同じなのです。長く居続けて溜まったうんちと、有害ガスでパンパンに膨れて伸びきった大腸は、排便されたりガス抜きされても、最初の柔らかい伸縮性は失われてしまうのです。

 

そのため、次の消化物が入ってきても、以前と同じことが起きやすい傾向になります。大腸自体が、うんちを溜めやすく変化してしまっているのです。大腸は柔軟性と伸縮性が命です。それが失われていくと、機能性が低下し、「ガン細胞」の発生率が高くなってしまうのです。

 

「一週間くらいうんちが出ないのはいつものこと!」と言っていると、ガン細胞は着々と準備を始めているかもしれないのです。

 

一週間も続く頑固な便秘の解消法とは?

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まず最初にすることは、「今詰まっているうんちを出してしまうこと!」です。これは、浣腸が有効です。

 

一度、病院に行き、腸内を検査してもらい、便秘のもととなる病気がないか、さらに今までクセになっていた長期に渡る便秘で病気になっていないかなどを確認してください。

 

調べてみたら、腸閉塞の一歩手前だったなどと言うことはよくあります。腸閉塞は、死にいたる可能性もある怖い病気です。検査のために、腸の中をキレイにする必要があるので、病気が無かった場合、快適な腸を求めて再出発をするには、最適です。

 

また、この一週間の間、一度も便意があったか、なかったかと言う事も、大きな問題です。便意がなかった場合、大腸の便秘とは別に、直腸便秘を起こしている可能性があります。

 

これは、肛門のすぐ手前にある直腸が、便の排出に対して、反射が鈍くなってしまうと起こる症状です。便意は通常、数分で通り過ぎてしまいます。そのため、チャンスを逃すと、再びやってくる保障はないのです。

 

腹痛が起こるほど溜まったガスを早く抜く方法!臭いおならは良くない?

 

直腸便秘が起きる原因として考えられるのは、便意を我慢してしまうことや、便秘薬の常用によって機能を失ってしまったことです。そのため、これからは、便秘薬での排便は止めるようにしなければ取り返しがつかなくなります。

 

直腸便秘を起こしていると、いずれ、「便失禁症」になり、うんちが出ていることに気づかず、おもらしをしてしまうなど、精神的な苦痛を負うことにもなってしまいます。そうならないためにも、同じことを繰り返さないようにしなければなりません。

 

腸がキレイになったなら、次にすることは、以外かもしれませんが、「良く寝ること」なのです。腸は寝ている間に活動します。

 

そのため、腸内がきれいだと、消化活動に使う労力を、自分の回復や修復に使えるのです。その後は、食事や生活リズムを整えることが重要になります。

  • 食物繊維をとること(不溶性食物繊維、水溶性食物繊維をバランス良く)
  • 食事の時間をある程度決めること(多少のずれは仕方がありませんが、深夜に食べるのは×です)
  • 良く噛んで、早食い禁止!
  • 睡眠時間を決めること(睡眠不足も寝すぎも良くありません)
  • 冷たい飲食は避ける(時々飲み食べする程度にしましょう)
  • 体を冷やさない(体が冷えると、免疫力も下がり、悪玉菌が繁殖しやすくなります)

まるで、小学生の注意事項のようです。何も難しいことなど無いはずなのですが、毎日生活するうちに、サボったりかけ離れてしまったりするのです。もう一度、子供の時から始める気持ちで、便秘を解消しましょう。
食物繊維は、食事から摂ろうとすると、メニューに行き詰り、面倒くさくなってしまいます。サプリメントを上手に組み合わせると長続きさせることができますよ。

 

不溶性食物繊維は、イモ類や根菜、白米から玄米に変えるなどから、比較的摂りやすいのですが、水溶性食物繊維は意外と食材が限られてしまいます。そんな時は、トクホ飲料や青汁に含まれる、「難消化デキストリン」からも摂取が可能です。

 

まとめ

一週間もの間、排便がないと言うことは、ほっといて良いわけがないのです。あまりにも長い間、そのように生活してきてしまったため、体が慣れてしまったのです。同じように腸も慣れてしまい、より一層、便秘になりやすくなっているのです。

 

便秘が続くと、頭痛や肩こりなどを併発し、いずれは更年期障害などにも影響し、生活に支障が出る場合もあるのです。また、腸閉塞や大腸がんなどの大きな病気もたいへん怖いものです。

 

今気が付いたなら、少しでも早いうちに、便秘を解消してしまいましょう。

 

それには、毎回便秘薬での排出するなども止めなくてはなりません。食物繊維を上手に取り入れ、腸が自分の機能を使って排便出来るように、戻していかなければならないのです。