いけないと思いながら食べてしまったり、ごはんの後なのに大量のお菓子を食べてしまうなど、食欲のコントロールが効かなくなってしまう病気があります。

 

でも、「甘いものは別腹」などと、食べてしまうことは日常的によくありますよね。それじゃ、ほとんどの女性は病気なのでしょうか?

 

今回の過食と言うのは、人が食べる量とはかけ離れた量の食べ物を、短時間に衝動的に摂取してしまい、あとから罪悪感や自己嫌悪感に苦しんでしまうことを繰り返すことを指しています。

 

また、食べた後、無理に嘔吐(自己誘発性嘔吐)や、下剤を服用し、食べてしまったものを出そうとする「排出型」と「非排出型」に分かれます。

 

これは、過食症と言われる症状ですが、自律神経が大きく作用して起きています。そのため、イライラする精神症状や、便秘などの腸の異常が併発します。

 

そこで今回は、便秘、イライラ、過食が起きる症状に、解消法はあるのか?また漢方が効果的だと言われるのは本当か?などを調べてみました。

 

 

 

便秘・イライラ・過食を繰り返すのは、自律神経が異常を起こしている?

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便秘、イライラ、過食はすべてストレスからくる自律神経の異常で起こります。自律神経は、自分がコントロールしようと思っても出来ない神経なので、衝動が抑えきれません。

 

食欲の情報を集めているのは、脳の視床下部にある「摂食中枢」と「満腹中枢」です。通常は、血糖値が下がると「摂食中枢」が刺激を受け、「空腹感」を感じます。

 

これらは、自分がわざわざ考えなくても、自然と起こることです。そのため、自律神経がコントロールを失うと、空腹感が止まらず、満腹感を感じなくなってしまうのです。

 

この過食症は、ストレスにさらされ続けることで発症します。陥りやすいタイプとして、「完全主義」傾向な人が多いと言われます。それは、思った通りに物事が進まないと、すべてがストレスとして自分に襲い掛かってきてしまうためです。

 

完全主義の傾向が強い人は、もともとストレスに弱いと言えるのです。

 

自分に厳しく、ひとたび上手く行かなくなると、すべてがストレスとなってしまうのです。さらに、過食をし始めると、衝動食いをしてしまう自分が許せずに、自分に対してもイライラし、心が壊れて行ってしまいます。

 

また、日頃から食べることに対して、罪悪感を持っている人にも多く見られます。太っているわけでもないのに「太っているんだから食べちゃダメだ」と言う意識が、食事に対してマイナスイメージを植え付けてしまい、食事から幸福感を得られません。

 

そのため、つねにイライラとし欲求不満が募っているのです。「食べちゃダメ」と言う気持ちが、「食べたい」と言う気持ちを無理矢理抑え込んでいるため、ある時爆発し、衝動的な無茶食いをしてしまいます。

 

そして、その後の自己嫌悪が、ストレスとなり、繰り返すようになってしまうのです。これは、若い女性に多く見られます。

 

ストレス → 衝動食い → 下剤や嘔吐、浣腸で排出 →  自己嫌悪 →  ストレス → 衝動食い → ・・・と言う、悪い連鎖を起こし、過食症を進行させてしまうのです。

 

「誰か助けて」と心は叫んでいます。ですが、この問題は、自分の意志で変えて行かなくてはなりません。医師やカウンセラーから助言してもらい、さまざまな方法を教えてもらっても、実行するのは自分です。

 

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まだ、軽度の場合は、「止めようと思えば止められる」と思っています。ところが、気が付いた時には、「わかっているけど止められない」と言う状態になっているのです。

 

排出型と言われる行為をしていない場合、過食と同時にひどい便秘で苦しんでいることもあります。

 

便秘は、自律神経の影響を受けやすいため、精神状態に異常が現れるときには、常につきまといます。自律神経失調症の患者さんは、そのほとんどに便秘や下痢など腸の問題症状が起きています。

 

  • 自律神経

自律神経は、交感神経と副交感神経があり、バランスがとれていると安定して体の機能を調整しています。

 

重力に逆らい、頭部へ血液を循環させているのも、自律神経の作用です。意欲が湧いたり、人とコミュニケーションをとることもそうです。反対に、音楽を聴いて心が穏やかになるのも、自律神経の作用です。

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体調を守るために起こる自律神経の働きは、すべて交感神経と副交感神経がバランスをとっているのです。そのため、ストレスにより、交感神経ばかりが働いていると、副交感神経の作用が起こらなくなるのです。休息の時間が無くなり、心身ともに疲労していきます。

 

腸の動きは副交感神経の働きによるものです。そのため、ストレスで交感神経がつねに優勢的に働いていると、腸の運動が鈍くなり、便秘を起こしやすくなるのです。

 

便秘と過食の関係とは?過食が起こす体への影響は?

ストレスで過食症状が起きると、便秘になることが多いです。その原因の一つが、「排出型」と言われる、無茶食いした後の、嘔吐(自己誘発)、下剤、浣腸などによる、「なかったことにしたい行動」です。

 

まず、嘔吐してしまうと、消化物と共に水分も排出されてしまうため、便を作る材料が乏しくなってしまいます。少しの消化物と水分で出来た、小さな便は、ある程度の量になるまで腸内に滞在しますが、その間に水分が吸収されつくして、カチカチになってしまいます。

 

また、便秘とともに起こるのが、歯の溶解や変色です。嘔吐を繰り返すと、胃酸によって歯が溶けてしまうのです。

 

下剤や便秘薬で腸に留まらないようにする手段をとる場合があります。食べたものをすべて出して、なかったことにしたいのです。下剤や便秘薬の常用は、腸の機能を悪くするばかりか、腸内環境を悪化させ、思わぬ病気を引き起こしかねません。

 

腸には体内の免疫力の70%が集まっています。腸を継続的に痛め続けると言うことは、体中を痛めつけているのと同じことなのです。また、腸の力を使わずに排出を続けると、腸は自分で排出させることを忘れてしまい、便意さえ感じなくなってしまいます。

 

また、自律神経の異常から起きる、痙攣性便秘を起こしていることも考えられます。排出型と言われるような行為をしない場合でも、過食に走っている時は、便秘になるのです。

 

消化器官の許容範囲を超える消化物が一度に入ってくるため、消化はスムーズに行かず、時間がかかり、便が停滞していきます。便秘は、イライラとストレスを増強させ、ふたたび過食へと走らせます。

 

便秘・イライラ・過食の解消法は?漢方が効く?

便秘、イライラ、過食の原因はストレスからくる自律神経の異常だと考えられます。ストレスを軽減していけば、症状は落ち着いてくるのです。

 

  • 食事に対する罪悪感をなくす

まず、大好きなものを、楽しく食べることを思い出しましょう。食に対して罪悪感を持ち続けていると、何を食べても美味しくなく、満足感が得られませんでしたね。食べると言うことは、必要なことで、本来、悪いことではないと思いだしましょう。

 

  • 朝日を浴びる

太陽の光は、人の考えを超えるパワーを持っています。朝日を浴びると、精神を安定させるセロトニンの生産につながり、幸福感が得られるようになります。

 

過食は、満たされない心の代わりに、胃袋を満たす行動ととらえることが出来ます。幸福感を思い出すことで、過食しなくてもいられるようになります。

 

  • 温泉やお風呂でリラックスする

体を温めることは、体調管理をするうえで、大変重要なことです。温泉で露天風呂でゆっくりしたり、自宅の浴槽にアロマ効果を効かせるなど、リラックスできる時間を作りましょう。副交感神経が活発になり、便秘の改善に近づく効果もあります。

 

  • バランスの良い食事で消化器官の働きを良くする

栄養の偏りは、消化器官を疲れさせてしまいます。消化器官は、体の要です。指先をケガしたとしても、便秘の人と便秘でない人では、治るスピードに違いがあるのです。

 

  • 良質な睡眠をとる

ストレスを解消するためには、睡眠をとることはとても重要なことです。浅い睡眠を長くとるのではなく、決まった時間に睡眠をとり、疲れを癒せるクセをつけるようにしましょう。

 

  • 漢方治療を受ける

過食症を治療する場合、その原因となるストレス要因は、人の数と同じだけあり、西洋医学の薬ではなかなか対処は難しいのです。漢方は、概念の違いから、原因となるストレス要因にそって、薬を処方することが可能です。

 

同じ「過食症」でも、人によって、飲む薬に違いにあると言うことです。漢方を取り扱っている医師は大変多いので、地域で漢方医を検索すると見つかります。中でも、過食に特化している先生もいるので、探してみるのも回復への近道かもしれません。

 

まとめ

便秘でイライラして過食を起こしてしまうこともあれば、過食をしてしまう自分に対してイライラがつのり、便秘を招いてしまうこともあります。また、排出型の「なかったことにしたい行為」によって、消化器官や歯を痛めてしまうこともあります。

 

人は、常にストレスと戦っています。それに負け続けるわけにはいきません。ストレスに強い体を作って行かなくてはならないのです。

 

ストレスに強いと言うことは、「マッチョ」な体にすることではなく、むしろ「柔らかい」心を持った体を作ると言う事です。

 

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漢方薬は、歴史のある、その人の体に必要なものだけを取り入れて治療できる薬です。専門医に相談し、回復へ向かいましょう。