便秘の時に、お腹が膨れて息苦しい感じや、吐き気が起こることがあります。この原因のひとつに、腸内にガスが発生したことが考えられます。ストレスが原因の過敏性腸症候群による便秘型やガス型によって、起きている可能性があるのです。

 

ただし、息苦しさは、これだけが理由とは限りません。息をすることは生きていくための絶対条件です。それが苦しいと言うことは、軽視することは出来ない症状です。

 

ストレスが原因で起きる症状の中には、気が付かないうちに、空気を大量に飲みこんでいて、うまく排出できない病気、さらには、失神してしまう恐れのある病気もあります。

 

そこで今回は、便秘で息苦しさがあり、吐き気も起こる時、どんな事が体に起きているのか、詳しく調べてみました。

 

 

 

便秘で息苦しい症状や、吐き気が起こるのには、どんな原因がある?

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便秘が起きると、消化器系だけではなく呼吸器に影響が起こる可能性があります。排便時に強くいきんだ時や、激しい腹痛が起きている時などは、過換気症候群(過呼吸)を起こす事があります。

 

  • 過換気症候群(過呼吸)

過換気症候群は、心因性によるものが多く、起きている便秘が、過敏性腸症候群のようなストレス性の便秘であれば、誘引されることがあります。あまりに痛かったり、時間が深夜で病院が閉まっている時間帯であるなど、不安要素が重なり、発症することがあります。

 

手足のしびれや、けいれん、ひどい場合は意識がなくなることもあるので、深夜でも家族に近くにいてもらうと安心です。30分前後で、落ち着くことが多いです。

 

  • 呑気症(空気嚥下症)

呑気症(空気嚥下症)と言われる病気も考えられます。この呑気症も、ストレスが原因で起こることが多く、日本では8人に1人が発症していると言われています。この病気は、大量の空気を飲みこんでしまうことで、腹部膨満感が発生し、おならやゲップが発生します。

 

過敏性腸症候群と併発することも多く、その場合、腸から発生しているガスと、大量に飲みこんだ空気とで、胃や腸が膨れ、上手く排出できずに息苦しくなったり、吐き気が起きる事があります。

 

また、膨らんだ胃や腸が心臓を圧迫することで息苦しく感じることもあります。呑気症は自分では気が付かないうちに、空気を飲みこんでしまっているので、病気の自覚はほぼありません。

 

腹痛と頭痛を起こすストレス性の病気とは?この症状の対処法は?

 

空気を飲みこんでいるタイミングとして考えられるのは、「喉に違和感がある時」「飲み方、食べ方」「姿勢が悪い」「良くガムを噛む」「口呼吸」「鼻炎」などさまざまです。中でも、強いストレスを感じている場合は、「口が乾く」ことも原因です。

 

  • 噛みしめ呑気症

呑気症の中でも、特にストレスと関係が深いと考えられるのが「噛みしめ呑気症」と言われている病気です。これは、無意識のうちに、奥歯を噛みしめていて、唾液と一緒に空気を飲みこんでしまっている症状です。

 

また、常にほほの部分に力が入っているなど、日常的に緊張状態が続いて、無理な力が加わっていることが影響しています。

 

呑気症は、大量に入りすぎた空気が溜まり、うまくゲップやおならとして出せなくなった時は、呼吸が苦しくなるなどの症状が出るため危険です。

 

噛みしめ呑気症は、常に筋肉が緊張しているため、首コリや肩こり、頭痛を起こしやすくなり、不定愁訴を起こす原因となります。また、ストレスにより、自律神経失調症を起こしていると、呑気症の併発が多く見られます。

 

ストレスが原因の病気は、必ず自律神経に異常を来たします。そのため、数多くの病気が次々と連鎖的に発症してしまいます。

 

過敏性腸症候群による便秘が起きている時は、同じストレス性の、「過換気症候群(過呼吸)」や「呑気症(空気嚥下症)」「噛みしめ呑気症」が併発、もしくは誘引することもあるのです。

 

便秘で息苦しくなり、吐き気を起こすのは、迷走神経反射?

強い痛みや、激しい苦痛、強いストレスなどが起こると、体は「迷走神経反射」と言う状態になり、「迷走神経反射失神」を起こして倒れることがあります。

 

便秘で強くいきんだり、激しい腹痛があった場合、息苦しさや、吐き気が起き、顔面蒼白、冷や汗などの症状の果てに、目の前が暗くなり(眼前暗黒)その後、失神してしまいます。

 

失神している時間は数秒から数分ですが、倒れた衝撃で頭を打つなどのケガをする可能性があるので怖い症状です。迷走神経反射は、自律神経の異常によって起こります。

 

特に、副交感神経が支配している腸で問題がある場合は、影響を受け、起きやすくなります。

 

ストレスが原因で便秘を起こしている場合、交感神経が優位にたち自律神経がバランスを崩してしまいます。そんな時に、便意を感じ、強くいきんで排便しようとすると、腸がぜんどう運動を起こし始めます。

 

腸の運動は副交感神経が支配しているので、体を支配している神経が、交感神経から副交感神経にタッチされてしまいます。すると、交感神経の作用として、血管の収縮がありますが、それが一気に、副交感神経の作用で、血管の拡張へとかわり、急激に血圧が低下してしまうのです。

 

その結果、脳が虚血し、一時的に失神を起こします。体は、すぐに調整するため、迷走神経反射自体では、命の危険はありません。ただし、この失神は、同じ条件が起きると、繰り返すことがあるので、注意が必要です。

 

便秘の排便時に起きたことがある場合は、また、次の排便時にも起きる可能性があります。改善するには、便秘を起こさないようにする事です。

 

過敏性腸症候群がすべてを誘発する可能性も!

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ストレスが原因で起きる病気は、すべて何らかのつながりがあります
。腸は副交感神経が支配しているので、自律神経がストレスによってバランスを崩すと、真っ先に影響を受けてしまいます。

 

過敏性腸症候群による便秘は、痙攣性便秘と言って、自律神経の異常によって、抑圧されていた副交感神経が過剰反応を起こし、腸に痙攣を起こしてしまうことで起こります。

 

通常のぜんどう運動と違い、うまく便の移動が起こらなくなり、痙攣により細かい便となり、なかなか進まず水分だけが吸収され小さな便になります。痙攣性便秘の便の特徴として、「ウサギのフンのような小さな固い便」が出ることと言われています。

 

この過敏性腸症候群には、下痢型、便秘型、交互型、ガス型があり、便秘型とガス型は併発することが多くあります。

 

便秘型をおこしていると、腸には悪玉菌が繁殖し、有毒ガスを発生させていきます。ガス型はこのガスの発生を敏感に感じ取り、「おならが出たらどうしよう」と意識が働き、それがストレスとなって、さらに悪玉菌を繁殖させてしまい、ガスを大量に発生させることになってしまうのです。

 

便秘と下痢が繰り返し襲ってくる!おならがきになって仕方がない!

 

このガスだまりの不快感が、呑気症を呼び込み、さらに膨満感を大きくしてしまいます。息苦しさや吐き気が起き、過呼吸を起こす可能性もあるのです。

 

お腹の張りは、腹痛を起こすので、迷走反射神経を刺激し、失神が起こるかもしれません。すべての症状は、ストレスによるものなので、いつ起きてもおかしくないのです。それだけ、ストレスは、体に悪影響の大きいものだと言うことです。

 

まとめ

便秘の時に、息苦しさや吐き気がある場合は、消化器官に空気が充満し、うまく排出出来ないことで起きているかもしれません。それは、過敏性腸症候群のガスと、呑気症の空気と両方の可能性が大きいのです。

 

腹部の膨満感は、強い腹痛が起きやすく、痛みによる過呼吸や迷走神経反射には注意が必要です。

 

ストレスは、さまざまな病気を引き起こします。過敏性腸症候群による便秘を起こしている場合は、連鎖的に病気が起こる可能性を考え、早急に便秘を改善するようにしましょう。

 

また、日頃から便秘を起こさない生活を心がけることが大切です。