便秘は女性の永遠の悩みかもしれません。食生活や生活環境を整えているつもりでも、キッカケさえわからないうちに便秘になってしまったりします。特に妊婦さんの便秘は深刻で、7割の妊婦さんが便秘を発症し、辛い思いをしていると言われています。

 

今、妊婦さんの便秘が出生後の赤ちゃんに影響があると言われ、問題視されています。ママの腸内環境はそのまま赤ちゃんに影響すると言うのです。

 

そのため、ひどい便秘を起こしているママは、悪化した腸内環境に住む腸内細菌を赤ちゃんに移すことになり、免疫力、抵抗力、善玉菌の数などが少ない状態を作ってしまうのです。

 

今回は、妊婦さんの便秘から起こる、赤ちゃんへの影響について、くわしく調べてみました。

 

 

 

妊婦の便秘は深刻!受け継がれてしまう腸内細菌に注意!

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便秘の赤ちゃんが増えているのをご存知でしょうか。乳児の4人に1人が便秘を起こしていると言われています。これは、母乳も粉ミルクも栄養タップリ、脂質タップリなことが影響していると言われています。

 

発展途上国の赤ちゃんを見ると、栄養不足で下痢を起こしている赤ちゃんが多いので、日本の赤ちゃんの便秘は食物の飽和状態からくる贅沢症状と言えます。

 

それと同時に問題なのが、妊娠時のママの便秘です。赤ちゃんだけではなく、日本人の便秘人口も増えつつあり、3日以上排便がないことが、複数回起こったことがあるという人は、2人に1人、なんと50%の人が、便秘を発症しているのです。

 

中でも、慢性的に便秘を起こしている人は、乳児と同じ、4人に1人と言われています。これは、欧米化した食事の問題や、ストレス過多の社会事情が関係しています。

 

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妊娠前から慢性的に便秘を起こしていた人は大変多いため、さらに便秘になりやすい条件が整う妊婦時は、7割と言う数字になるほど、発症してしまうのです。もともと便秘の女性が妊娠し、そのまま便秘と戦う妊婦となります。

 

すると、出産時に赤ちゃんに悪玉菌過多の腸内細菌が感染し、便秘傾向の赤ちゃんになります。離乳食が始まるころには、大人と同じ腸内細菌叢が出来上がり、そのまま便秘傾向の腸内で成長することになるのです。

 

これは、良く無い連鎖となり、便秘人口をますます増やすことになりかねません。どこかで断ち切る必要があるのです。

 

自分が辛い便秘を経験したなら、我が子には継がせたくないものですね。それには、出産時の腸内環境を良くして、赤ちゃんには多くの善玉菌を移させるようにしなくてはなりません。

 

妊婦の腸内細菌が赤ちゃんに感染?どこで移るの?

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これは、自然分娩の場合の産道で最初に感染します。胎児は無菌ですが、産道を通る時にママの体内に存在する細菌が口に入り感染するのです。妊娠後期に入ると、産道には乳酸菌やビフィズス菌を繁殖させるため、エサとなるグリコーゲンが分泌されるようになります。

 

これは、出生時により多くのビフィズス菌を株として赤ちゃんへ送り込もうとする、ママからの無意識の贈り物なのです。

 

産道に存在する細菌叢は、腸内細菌と同じ叢をなしています。そのため、ママの腸内環境が悪いと産道の細菌も悪玉菌よりになります。

 

ママの体は自然と、妊娠後期に乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やして悪玉菌を退治し、出来る限り良い状態で赤ちゃんへ受け継がせる工夫がされていますが、悪玉菌が多ければ、それだけ多く受け継いでしまいます

 

また、個人のビフィズス菌の定着株はここで一生分が決まってしまいます。ビフィズス菌は大変多くの種類ありますが、ママから受け継いだものだけが、定着株となるのです。

 

これから先は、様々な種類の乳酸菌やビフィズス菌を摂取して、一時増加することはあっても、定着することはありません。

 

そのため、ママの体内に良い乳酸菌やビフィズス菌が豊富にあった場合は、それだけ赤ちゃんにも多くの種類の善玉菌が送られることになり、定着菌が増えやすく、丈夫な体作りがしやすい状態になります。

 

ママの腸内が良好であればあるほど、赤ちゃんは丈夫な体を手に入れやすいと言う事がわかります。それだけママの腸内環境が赤ちゃんの成長に影響が大きいので、妊娠期は便秘をしないように意識して生活することが大切です。

 

乳酸菌やビフィズス菌は、種類ごとに役割も違うため、たくさんの種類を持っていた方が、健康状態を保ちやすいのです。腸内を善玉菌で潤わせて置く場合は、色々な種類を一生摂取し続けることが大切なのです。

 

良いものを取り続けて、同時に、悪玉菌のエサとなるものの摂取を減らす生活をしていないと、腸内環境はすぐに悪化してしまうのです。

 

では、帝王切開で生まれる赤ちゃんの腸内はどうなっているのでしょうか。出生後の便からは、ママと同じ細菌叢はありません。この場合、手術時点から、細菌感染が始まります。医師や看護師の菌や、空気中の細菌を皮膚や呼吸から吸収します。その後、母乳から善玉菌を取り入れ、定着します。

 

赤ちゃんの腸内環境はどうなってる?

実際に、赤ちゃんの腸内環境はどうなっているのでしょう。ママの産道で感染しましたが、そのまま同時に存在し続けるわけではないのです。出生してしばらくは悪玉菌と混在していますが、2~3日後にはビフィズス菌が繁殖を始め、5日目には90%以上が善玉菌で覆われます。

 

善玉菌の割合は、自然分娩で出産した場合は、より100%に近く、帝王切開の場合はより90%に近い値となっているようです。その後は受け継いだ腸内細菌によって、個人で差が生まれます。

 

さらにママの母乳の質によっても、その後の善玉菌の維持できる量はかわってしまうため、ママの腸内環境は、まだまだ影響し続けるのです。

 

育児は妊娠中から始まっている?まずは便秘を改善すること!

受け継がれていく腸内細菌叢を考えると、妊娠期間にどれだけママが意識的に腸内環境を整えることが大切かがわかります。これは、出産後の赤ちゃんの成長にも影響するので、間接的に育児が始まっていると考えて良いのではないでしょうか。

 

また、便秘をしていると体内には、有毒ガスが回り、あちらこちらに不調が現れます。有毒ガスは血液中にも入り込み、血流を妨げたり、血管自体ももろくします。血行不良は、出産時の血圧異常にも影響します。また、「妊婦のうつ」や「産後うつ」にも影響し、より重い症状を引き起こす要因となるのです。

 

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体調が優れない中での育児はとても苦しいものになり、最悪の場合は「育児放棄」や「虐待」につながる可能性があります。

 

また、良好な善玉菌を受け継げなかった赤ちゃんは、早いうちから便秘や不機嫌を起こし、ママの心配事はより多いものになってしまいます。心身ともに、元気に楽しく育児を進めていくためには、妊婦の間に便秘を改善して、良好な状態で出産してあげることが大切です。

 

まとめ

妊婦の便秘は赤ちゃんへ大きな影響をもたらします。ビフィズス菌は、ママから受け継いだものが定着菌となるので、ママが良い菌の保菌者となっていなければなりません。より良い状態で出産してあげることが、赤ちゃんのためにもなるのです。

 

便秘を改善し、腸内環境を整えることは、妊娠期、産後、育児のどの時期にもとても大切なことです。排便は、人が生きていく上で、重要で基本的なことですね。

 

その部分に滞りがあると言うことは、「生きていく」事に、支障が出ると言うことです。新しい生命を誕生させる時に、「生きやすい」状態で、産んであげることは、赤ちゃんのその後の人生を左右するほど大きな意味をもつのです。