キャベツが胃腸に良いのは、良く知られていますね。豊富な食物繊維が、脂質や糖を絡めて排出してくれるので、便秘解消やダイエット、デトックス作用があると言われています。また、胃腸の粘膜を強化して守ってくれるので、より消化がはかどります。

 

ただし、キャベツの食物繊維は、ほとんどが不溶性なので、食べ過ぎると便が固くなって、便秘になることもあるのです。

 

そこで今回は、便秘の解消にキャベツを食べた場合の効果や、どれくらいの量を食べたら逆果的になるのかなどについて、調べてみました。

 

 

 

便秘予防に効果的!食物繊維タップリのキャベツ!

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キャベツには、とてもたくさん食物繊維が入っています。食物繊維は、それ自体には栄養はありませんが、胃や小腸で、消化吸収されないので、腸内にある余分な脂質や糖質、有害物質などの老廃物を絡めた状態で便となってくれます。

 

また、水分を含むと何倍にも膨れるため、大きな便となって、腸壁を刺激し、ぜんどう運動を促し、排便しやすくなるのです。

 

キャベツは、トンカツなどの揚げ物や肉料理の付け合わせに添えられていることが多いですね。むしろキャベツがメインかと思うほど大量に盛られているお店もあります。

 

あのキャベツには、タップリ入っている食物繊維の作用と、脂による胃への刺激を少なくする効果があります。ただ単に、一緒に食べるとサッパリして美味しいから、と言うだけではなく、体に優しい付け合わせなんですね。

 

脂から受ける胃への刺激を少なく出来るのは、昭和の時代からお馴染みの胃腸薬「キャベジン」で知られた、キャベツ効果です。これは、ビタミンUと言われる、MMSC(メチルメチオニンスルホニウムクロリド)の効果です。

 

キャベツの搾り汁から発見されたもので、胃の粘膜を強くして、胃を保護するのです。胃の粘膜を強くすると消化機能は高まります。するとその先の十二指腸、小腸、大腸への負担が小さくなり、胃腸は調子が良くなり、便秘も起こりにくくなります。

 

千切りキャベツのように生で食べると、豊富なビタミンCも一緒に摂取することが出来ます。キャベツは淡色野菜の中で、1位に輝く、ビタミンC含有量なのです。淡色野菜とは、カロテンが600μg/100g以下の野菜のことです。

 

玉ねぎ、白菜、大根、レンコン、さつまいも、セロリなどが仲間です。カロテンがそれ以上の物を緑黄色野菜と言い、お馴染みのニンジンやほうれん草などですね。ビタミンCは、不要な脂質や糖質の吸収を抑える作用があるため、それらを便として排出できる食物繊維と一緒にとるとより効果的なのです。

 

食物繊維は2種類ある?玄米で便秘が悪化する恐れも!

 

キャベツのビタミンCの含有量は、外側の色の濃い大きな葉っぱ2枚で、1日分の目標量を摂取出来てしまうほどなのです。ただし、食物繊維はそうはいきません。大変豊富に含まれているキャベツですが、1日分の目標量を千切りキャベツで摂ろうとしたら、特大のボールに山盛りの量になり、ギャル曽根さんほど食べる必要があります。

 

ありがたいことに、食物繊維は熱を加えても、効果は変わりません。そのため、熱に弱いビタミンCや、ビタミンUを摂取するためには生で食べ、食物繊維を取るためには、熱を加えて、カサを減らしてたくさん食べるように食べ分けると良いのです。

 

キャベツの食物繊維+ファイバー系サプリメントは要注意!

キャベツの食物繊維の含有量は大変多くて助かるのですが、問題なのは「不溶性食物繊維」だと言うことです。食物繊維は、「不溶性」と「水溶性」の2つに分かれます。

 

冒頭でお伝えした通り、キャベツの食物繊維の効果は、水分を含んで大きく膨らみ、不要物を絡めて、便を大きくするものです。

 

ぜんどう運動によって、移動はするのですが、ある程度の量を超えると、大きくなりすぎてスムーズに動かなくなってしまうのです。そうなると、不要物を抱え込んだ状態の食物繊維の便が詰まり、結局便秘になってしまうのです。

 

この場合の「ある程度の量」を超える条件として考えられるのは、サプリメントで食物繊維を摂っているのではないか、と言うことです。これは、ファイバー系のサプリメントを摂っている人が「便秘解消の効果が無い」と感じる原因として、一番多いのです。

 

たまたま、キャベツのスープや鍋料理、コールスローサラダや山盛りの千切りキャベツなどを食べて、サプリも飲んでしまうと、食物繊維を摂りすぎてしまい、便秘になってしまうのです。

 

サプリメントで摂るほど食物繊維をきちんと摂取しようと考える人は、普段の食べ物でも気を付けている人が多いですね。出来る限り、食物繊維を多く摂ろうとしてしまいます。良かれと思って摂るのですが、まさかの摂りすぎで便秘になってしまう皮肉な結果となってしまうのです。

 

キャベツだけで不溶性食物繊維の摂りすぎになることはあるのでしょうか。これは、1.5㎏~2㎏程度のキャベツを毎日丸々続けて食べる生活を続けていれば起こるかもしれませんが、山盛りキャベツ程度では起こりません。

 

成人の食物繊維の目標摂取量は18g~20gです。キャベツ100gに1.8gが含まれているので、1㎏で18gになります。1㎏分のキャベツを一人で食べるのも大変なことです。

 

便秘+キャベツの食物繊維=便秘悪化!

もう一つ、間違えてはならないのは、すでに便秘になっている場合です。腸内に、すでに詰まった便がある状態で、大量のキャベツで不溶性食物繊維を摂取してしまうと、便をさらに大きなものにしてしまい、より一層詰まる結果となります。

 

すでに便秘が起きている時に摂りたい食物繊維は、「水溶性食物繊維」です。

 

この食物繊維は、水分を含むとゼリー状になり、そのゼリーで便に浸透して、便を柔らかくし、滑りを良くすることで排便を促す効果があるのです。本来は、食生活の中では、この両方の食物繊維をバランス良く摂る必要があるのです。

 

便秘を悪化させてしまうことも!症状別に気を付けたい食べ物とは?

 

便秘の時は、キャベツは控え、排便後には便秘予防のために、キャベツを食べるようにしましょう。同時に、水溶性食物繊維の豊富な、エシャロットやアボカド、海藻などを加えたサラダなどにすると、効率よく両方摂ることが出来ますね。

 

加熱してたくさん食べたい時は、一緒にキノコ類を加えたスープや鍋、炒め物にすると、両方をたくさん摂ることが出来ます。

 

まとめ

キャベツは食物繊維、ビタミンC、ビタミンU、カルシウム、アミノ酸など栄養豊富なので、ただ食物繊維を摂るだけではなく、総合的に腸へ良い働きを起こしてくれる食材です。

 

脂質、糖質が多いメニューの時は、必ず一緒に食べるようにすると、余分に吸収されることを防げるので、肥満や動脈硬化、血液ドロドロを抑制することができます。

 

余分な脂質、糖質は、血管に侵入して血行を悪くし、血行不良は体を冷やします。体が冷えると腸は動きが鈍くなるので、便秘が起こりやすくなるのです。

 

体の機能はすべてつながりがあるので、一つの栄養素をたくさん摂っても意味は無く、すべてはバランスです。食物繊維にしても「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」をバランス良く摂らなくては良い効果が得られず、かえって便秘になることもあるのです。

 

また、すでに3日も排便がないような時は、大量のキャベツが便秘を悪化させる心配があります。詰まった便が、さらに屈強なものになってしまうので、注意しましょう。サプリメントも要注意です。キャベツをたくさん食べる日は、サプリはお休みしましょう。

 

生のキャベツを大量に食べることでも、体は冷えてしまうので、量を摂る時は、加熱することをお勧めします。鍋の白菜をキャベツに換え、キノコたっぷりの変わり鍋などで、体を温めながら、便秘を予防しましょう。