便秘で検索すると、「お腹が張って苦しい」「体が重くて辛い」などと書いてあるのに、自分は1週間出なくても、まったく苦しくないと、どうしてだろうと不思議に思いますよね。

 

便秘は人によって原因も症状も違い、同じ人でも、食事や生活で症状が変わります。

 

ただ便が詰まっていることを便秘だと考えてしまうと、排便したことで改善したと思い違いをしてしまうので要注意です。便秘は、詰まらなくなって始めて改善です。

 

そんな思い違いを続けていると、1週間出なくても、体に変調も起こらない体になってしまいます。

 

また、腸は、何年も続けて慢性的に便秘を起こしていると、伸びて長く、弱くなります。「病院で腸が長いと言われた」と言う人がいますが、先天的なものより、便秘で伸びてしまったと考える方が自然です。

 

そこで今回は、1週間出なくても苦しくないのはどうしてなのか、また、腸はその時どうなっているのか、詳しく調べてみました。

 

 

 

便秘で1週間も出ないのに苦しくないのはどうして?

便秘,苦しくない
1週間排便がないのに、食欲も普通で、お腹が張らないと言う人がいますね。さずがに1週間もたつと、お腹が出てくるし、排便の時に、便が硬くて、肛門が切れてしまうので、仕方なく便秘薬で排便してしまう、なんて人はたくさんいます。

 

そして、中には、病院で診てもらったら、人より腸が長いと言われたと言う人がいます。先天的な場合は除きますが、腸の長さは、本来そんなに長短の差の激しいものではありません。体の大きさによって、1.5~2㎡程度と言われていますが、バランスを見ると、みんなたいてい、同じように収まっています。

 

それなのに、どうして長いと言われたのでしょうか。これは、長くなってしまったと考えるのが自然です。腸内に溜まった便があると、腸は膨らんでいます。これが慢性的に存在していると、腸は膨らみっぱなしになりますね。

 

普通のゴム風船も、最初に空気を吹き込んだ時は、ゴムの抵抗が強く、膨らますのが大変です。ところが、一度大きくしてしまうと、破裂するまではどんどん吹き込めますね。腸もそのように考えることができます。

 

健康な腸は、戻す抵抗力が大きいので、膨らんで縮むことを繰り返すことが出来ます。これは腸の大切なぜん動運動です。これを繰り返すことで、排便できます。ところが、腸内環境が悪化していると、ぜん動運動が弱くなり、便を先へ送れなくなります。

 

そして、長い時間便が停滞して便秘が起こると、そこは便の重みで腸が伸びてしまうのです。1度や2度の便秘くらいなら戻りますが、何度も便が停滞していくうちに、伸びた腸に膨らみ癖がつき、便がない時でも、しぼんだ風船のように、伸縮性のないぶよぶよとした跡が残ってしまうのです。

 

便秘でうんちが一週間も出ない!解消法は?

 

そのため、次に便が入ってきても、同じ部分で溜まりやすく、その部分の腸はどんどん伸びてしまいます。そして、どんどん排便されない便が増えるため、腸の伸びていく範囲も広がってしまうのです。

 

1週間も排便していないのに苦しくないのは、腸自体の許容量を無理矢理増やしてしまったため、入ってしまうと言うことです。ただ単に「腸が長いから仕方がない」と言う問題ではありません。

 

そして、怖いのは、「伸びた腸は元には戻らない!」と言うことです。しかも、伸びた部分の腸は、柔らかみも伸縮性もない、伸びきった状態の腸壁です。大腸の病気のリスクも高まり、良いことはありません。

 

たとえ苦しく無くても、便秘をしないようにし、腸内環境を少しでも良くしておかないと、高齢になった時に、排便困難症となってしまいます。

 

下剤を常用することで起きる大腸メラノーシス!

常に下剤で排便しないと出ない生活を続けていると、腸の壁が真っ黒に変色する大腸メラノーシスになる恐れがあります。これは、1週間以上排便がない便秘を繰り返し、仕方なく薬で排便している人や、ダイエットのために、下剤で排便している人に多く見られます。

 

この大腸メラノーシスを起こす薬は、「キャンドルブッシュ」「センナ」「大黄」「アロエ」などのアントラキノン系の成分が入っている便秘薬や下剤です。

 

薬の作用で、腸壁がただれ、傷んだ部分にメラニン色素が定着することによって、硬化し、柔軟性を失い、機能が低下していきます。この状態は、伸びた腸と同じく、大腸がんのリスクを高める可能性があるのです。

 

「キャンドルブッシュ」は、センナほど強い腹痛を起こさずに、下剤効果を発揮できるので、大変人気があり、多くの便秘解消関連の商品に含まれています。

 

そのような商品に頼りきってしまうと、結果として、腸の機能を落としてしまうことになるのです。腸の中は見えないので、検査をするまで自分が大腸メラノーシスだとはわかりません。そのため、隠れメラノーシス患者の数は、計り知れないと言うことになります。

 

日本人の女性は便秘を抱えている人の数が大変多く、2人に1人、50%の割合です。そして、そんな日本人女性の死因の大1位が「大腸がん」だと言うことは、まぎれもない事実なのです。

 

便秘で排便しなくても苦しくない!実はそれが1番危険な症状!

便秘の症状が辛くて、改善したいと思っている人はたくさんいます。ところが、同じ便秘でも、辛い症状はまったくなく、お腹も張らず、たまにコロコロ便が少し出るか、カッチカチの便で肛門を傷つけながら出すか、定期的に薬で排便していると言う人もいます。

 

この状態は、腸が「お手上げ」していると考えられます。腸自体に、排便できる力がなくなってしまったので、「溜められるだけためちゃうから、出すのはそちらでお願いね」と言うことです。

 

このままではいけません。腸に自分の仕事を思い出してもらいましょう。それには、まず依存性の高い、便秘薬や下剤を止めましょう。時間はかかり ますが、必ず自力で排便できるようになります。

 

このまま、薬で排便していると、必ず大きな病気とつながってしまいます。腸は体の免疫力の70%を備えている器官です。その腸が、自分で働かなくなって、機能が弱まると言うことは、病気に弱くなるということとイコールです。さまざまな不調を呼び込む可能性が高くなるのです。

 

便秘の解消に即効性のある食べ物や飲み物はこれ!

 

一度、膨らんで伸びてしまった腸は、残念ながら元に戻すことはできません。ですが、腸内環境を少しでも良くすることはできるのです。

 

「苦しくないから大丈夫」「腸が長いから仕方がない」と考えず、何かがおかしいため、腸が今のような状態になってしまったのです。生活の中で腸に良くないことがないか、見直してみましょう。新しい便秘対策に取組むばかりではなく、良くないことを取り除くように意識してみると、良いかもしれません。

 

まとめ

便秘してるのに、ぜんぜん苦しくないと言う人は、どうしてだろう?と考えてみてください。

 

体の器官は、自分の仕事を全うするために日々働いてくれているので、不調が起こると痛みを起こして、SOSを送ってきます。それが何も現れないと言うことは、送れないほど壊れてしまったのか、仕事を放棄したかなのです。

 

食べたものは、どこかに消えてしまうことはありません。必ず体の中にあります。出てないのに、食欲も落ちずに食べれてしまうのは、普通ならあり得ないことですね。そしてそれは、本当にあり得ない腸の形をなして滞っているのです。

 

一度伸びた腸は戻りませんが、腸の働きを良くすることは出来ます。すぐに溜ろうとする便をなるべく早く出せるようにしなくてはなりません。

 

便秘薬や下剤で排出し続けていると、大腸メラノーシスの危険があります。腸が硬くなると大腸がんのリスクが高くなりますので、気が付いたところから悪化させないことが大切です。将来の体のことをしっかり考えて、今を過ごすようにしましょう。