クエン酸回路によって代謝が上がり、血行促進、疲労回復、などに絶大な効果をもたらす黒酢は、便秘も解消すると言われて飲み始める人も多いでしょう。結果は、便秘が見事に改善された、と喜ぶ人と、まさかの便秘になった、また便秘が悪化したと言う人もいます。

 

体に良いと言われている黒酢なのに、どうして違いが出てしまうのでしょう。

 

体に合っていなかった?いいえ、黒酢で良いと推奨されている効果は、「クエン酸回路」と言う、酸素呼吸している全ての動物が生きていくために必要な代謝機能を活性化させる作用です。

 

もともと人は効率良くエネルギーを生産できる力が備わっているのですが、このクエン酸回路の機能が低下すると、上手くいかなくなるのです。

 

人として生きていくために必要な機能を活性化するためのものなので、本来は、体に合わないと言うことはありません。ではどうして便秘になってしまったのでしょう。そこには、黒酢も太刀打ちできない、外的要因である「ストレス」が大きく関係しています。

 

そこで今回は、素晴らしい黒酢の効果のもとで、便秘が解消する場合と、便秘が悪化する場合について詳しく調べてみました。

 

 

 

黒酢の魅力!クエン酸がもたらす生きる力とは?

黒酢 効果 便秘
黒酢と普通の酢はどこが違うのでしょう。これは、ひとえに「熟成が生み出した濃さ」が違うのです。濃さとは、色、味の深み、と共に、効果や栄養分もより濃いものになります。

 

黒酢の黒さは、「アミノカルボニル反応」と言われるもので、熟成期間に生じる麹菌の作用による、化学反応です。この黒さも、長期間に渡る熟成の証拠と言うことになります。この反応は、時間をかけて熟成させるものには、同じように現れるため、「味噌」や「しょうゆ」の色の濃さも、この反応によって生まれます。

 

普通の酢は、精米を発酵させて作りますが、黒酢は、玄米、または大麦を、1~3年かけて自然発酵、自然熟成させたものです。

 

ただし、これは信頼できる、良い黒酢の場合で、今は急速発酵などの製造方法により、「黒酢」として発売されているものもあるので、見極めなければなりません。あくまでも自然な発酵や熟成が効果を生んで、体調が回復する人が増えたことを忘れてはいけません。

 

便秘を改善するためには運動が必要?効果的は食べ物は?

 

厚生労働省の黒酢の基準として、「1000ml中に、180g以上の米を発酵、熟成によって褐色、黒褐色になったもの」と定義されているので、急速発酵熟成でも黒くなっていれば、黒酢として売られているのです。より確実な効果を求めるなら、商品を良く調べてから購入されることをお勧めします。

 

黒酢の効果は大変大きいものです。弱まってしまったエネルギー代謝を上げて、生きる力をより強いものにしてくれるのです

 

疲労回復や血行促進は、良く耳にする言葉ですし、健康食品には必ず書いてありますね。黒酢の場合、元々体内で起きていた「クエン酸回路」を強化するために、熟成させた酢酸を摂り込み、体内でクエン酸に変化して作用するので、生きる力の補給として考えられ、体の基礎の部分に影響を与えます。

 

人の体は、血液の循環がなくては機能しないし、疲れている細胞は再生して生まれ変わるように出来ているのです。黒酢での効果は、体の一部分を治したり、一部の動きを良くするものではなく、体全体の土台の強化と考えられるのです。

 

黒酢で便秘改善!良くなる効果あり!

黒酢の効果の中には、便秘解消と書いてありますが、黒酢が直接腸内の便を出してくれるわけではありません。便秘解消は、どちらかと言うと副産物のようなものです。

 

体の土台をしっかりと立て直していくので、すべてが順調に動きだし、腸の運動も正常になるため、便が出るようになるのです。酸によって、本来の弱酸性よりの腸内環境になり、善玉菌が繁殖しやすい腸に戻ります。同時に悪玉菌は酸を嫌うので、退治にもつながるのです。

 

また、血行が良くなると、体温が上がり、自然と免疫力が上がります。体は冷えると機能が低下し、上がると活性化します。36.5度が一番、体に良い影響をもたらす細胞や菌たちが好む温度と覚えてください。

 

体温が上がると、腸内の善玉菌もさらに活性化し、余分な脂質や糖質の吸収を抑制したり、ぜん動運動を促進させます。また、ビタミンCは善玉菌を増やすために最適な栄養素ですが、単体では体に良り込みにくいのです。黒酢は、このビタミンCを摂り込みやすくする作用があるので、善玉菌の繁殖にも効果があるのです。

 

女性や高齢者に多い「弛緩性便秘」は、筋力の低下が原因で起こります。黒酢を飲むと、エネルギー代謝が起こりやすい体なので、簡単な運動でも、筋力を上げやすくなります。そのため、毎日簡単なストレッチを続けるなどの運動で、さらに長期的な改善が考えられます。

 

また、血行促進、疲労回復は自律神経を安定させることにも、多大な影響があります。免疫力が上がり、ストレス耐性が上がると、日常的に興奮し続けている交感神経を休ませて、副交感神経を働かせる刺激になるのです。

 

黒酢で便秘悪化!何でもなかった人まで便秘に!

さて、ここで副交感神経と言う言葉が出てきましたね。便秘の種類には、「痙攣性便秘」と言う、ストレスから起きる心因性の便秘があります。この便秘は、過敏性腸症候群の便秘型と言われる便秘を起こしている人に見られます。

 

「痙攣性便秘」は、ストレスにより、自律神経が正常に機能しなくなり、交感神経が興奮していることに、副交感神経が過剰に反応してしまい、支配している腸を痙攣させてしまう症状です。副交感神経が刺激を受け続けてしまい、腸が痙攣することで、ぜんどう運動が上手く行かず、便が先へと移動できなくなってしまうのです。

 

この便秘を起こしている時に、黒酢を飲むとどうなるでしょう。黒酢は良かれと思って、副交感神経を刺激するのですが、すでに過剰に反応しているため、良くなるどころか痙攣は止まらなくなってしまうのです。黒酢を飲んで便秘が悪化したと言う人は、この状態だと考えられるのです。

 

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また、便秘ではなかったのに、便秘になったと言う人はどうでしょう。現代人は、ストレスフリーはありえません。

 

必ずストレスにさらされて生活しています。常に精神的にギリギリまで神経をすり減らして生活をしているのです。心身ともに疲れているので、体に良い黒酢で元気になろうとしたら、副交感神経の刺激が痙攣性便秘を誘発してしまったと考えられます。

 

便秘が悪化したり、便秘になった場合は、通常の半分程度の量を飲むようにしてみてください。副交感神経への影響を最小にして、体の土台の強化をして行くうちに、自然と自律神経がバランスを取り戻し、痙攣は治まってきます。

 

それから、通常量を飲み始めるのが良いかと思います。いっさい飲むことを止めてしまう必要はありませんし、反対に、それでは良くなることもありません。

 

時間はかかりますが、黒酢を飲んで全体的な体調改善をしていくと、腸の善玉菌の作用で、便秘を起こしている副交感神経がしずまり、本来の動きを取り戻していきます。

 

まとめ

黒酢は自然の力で、健康を取り戻すことが出来るとても良いものです。それは、弱ってしまった生きる力を、再び強くしてくれるエネルギーの再燃につながります。

 

便秘を改善しようと考えた時、腸だけの改善では、便秘は治らないのです。便秘薬や下剤で排便することは、ただの「排便」で便秘の改善ではありません。定期的に、自分の力で排便出来るようになって、やっと便秘の改善と言えるのです。

 

そのためには、体の土台である、エネルギー代謝を高めて、血行促進し、体の機能を正常な状態に戻していかなくてはならないのです。すると、必ず腸にも効果が表れます。腸に良いと言われる事だけをやり続けるより、体全体を良い状態にする事を考え、自然と善玉菌が住みやすい腸内環境を作るようにしましょう。

 

黒酢で便秘になったり、便秘が悪化した場合は、まず自分がストレスからくる痙攣性便秘を起こしていると認識しましょう。痙攣性便秘に一番必要なのは、良く寝ることです。

 

半量の黒酢を飲んで、ぐっすりと良質の睡眠をとることで、副交感神経は落ち着きを取り戻します。そこから先は、黒酢を適用量分飲み続け、ストレス耐性を強化し、痙攣性便秘を起こさないような体つくりを目指しましょう。