便秘なのに硬くてコロコロしたうんちが出る場合、考えられるのは腸が痙攣を起こしていると言うことです。

 

どうしてウサギのように硬いコロコロうんちになってしまったのでしょう。また、腸が痙攣を起こす原因は何なのか、そしてどうしたらこの便秘を改善することが出来るのかなどについて詳しく調べてみました。

 

コロコロうんちが出ている時に、やってはいけない2つの事についてもご紹介しますので、ぜひご注意下さい。

 

 

 

便秘なのに硬くてコロコロうんちは腸の痙攣が原因?

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胃と小腸で栄養が吸収された消化物は、大腸に到着した時にはドロドロの液体になっています。この液体の中には、栄養分として吸収されることのない食物繊維、不要な脂質、吸収され損なったタンパク質、異物、水分などが入っています。

 

大腸の仕事は、1.5m~2mの距離の中で、このドロドロの消化物から水分を吸収し、その残った物で便を形成していくことです。

 

消化物は、ゆっくりと大腸を進みながら水分が吸収されて、うんちとなりますが、そのためには腸の独特な形と、ぜんどう運動が必要なのです。大腸は、のぺっとした筒状ではなく、数センチごとにヒモで結んだような形をしています。

 

そのくびれと膨らみが交互に規則的に運動することで便が先へ移動できて、肛門へと送られていくのです。これがぜんどう運動です。

 

本来消化物は、お腹の右側から始まる大腸の入口ではドロドロ状態で、そこから上にあがり、おへその下あたりを左へと移動しながら半粥状態になります。

 

そして、お腹の左側を下りながら、半固形物になり、徐々に硬くなって、直腸へ到達する時には、バナナくらいの状態で、スルリと肛門から排泄されるはずなのです。

 

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ところが、腸が痙攣を起こしていると、交互のぜんどう運動が上手く行かず、うんちが先へと中々進まなくなり、同じところをピョコピョコします。そうなると、腸に長い時間いることになるので、どうしても水分ばかり吸収されてしまい、良い形状が出来る前に、バラバラになってしまいます。

 

同じところでカラカラ、コロコロと転がされているので、うんちの形状はウサギのフン状態になってしまうのです。また、痙攣は腸の一部がキューっと締まった状態で起きることもあり、そうなると、ますますうんちは先へ進めなくなるのです。

 

どうして腸が痙攣してしまうの?原因は何?

腸は自律神経が支配している器官です。自律神経は、自分がわざわざ考えなくても、生きていくために必要な運動を起こしてくれる大切な神経のおおもとです。反対に言うと、自分では変えることも動かすことも出来ない神経だと言うことです。

 

例えば、血圧の抑制も自律神経がバランスをとっています。それが出来ていないと、立ち上がるたびに、重力に負けて気絶してしまいますね。うまいこと、頭の血が下がらないように支配しているのです。

 

同じように、腸の運動も自律神経がうまいこと起こしてくれているので、自分が「うんちを先へ進めるぞ」と考えなくても、ぜんどう運動がうんちを作り、体の外へ運び出してくれているのです。

 

この自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスをとりながら、生きていくために必要な仕事をしています。それぞれに受け持つ仕事が違い、腸は副交感神経が受け持っています。

 

交感神経は主に活動時間に必要な行動を起こします。頭をクルクルと回転させて、色々なアイデアを出したり、仕事、勉強しやすい状態の体にします。集中力を上げるために血管を収縮させて血圧を上昇させたり、興奮状態を作り出すのです。

 

反対に、副交感神経は休息の神経です。血管を広げ血圧を下げて、リラックス状態を作りだします。睡眠や食事など、行動を起こすための充電や回復をする神経なのです。

 

この交感神経と副交感神経のバランスが上手くとれていると、疲れたら休み、充電や回復の後、再び行動を起こすと言う、毎日を意欲的に滞りなく生きて行くことが出来ます。

 

ところが睡眠不足や、過度のストレスで興奮状態が続くと、交感神経ばかりが異常に働き、副交感神経の充電や回復が間に合わなくなり、自律神経はバランスを失い、正常に機能しなくなってしまうのです。

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交感神経はピリピリと興奮状態を続け、副交感神経は上手く回復や修復、リラックス状態を作り出すことができなくなってしまいます。すると、ゆっくりとしたぜんどう運動が起きるはずの腸にも影響が起き、異常な腸の痙攣が始まってしまいます。

 

硬いコロコロうんちになってしまう痙攣性便秘の原因は、睡眠不足やストレスによる自律神経のバランスの失調と言うことなのです。

 

痙攣性便秘を改善するためにやってはいけない2つのこと!

硬くてコロコロうんちしか出ない時、何とか早く改善したくて色々ためしたくなりますね。便秘に良いと言われていることは、すべてやろうかと思ってしまいます。

 

でも、注意しなくてはならないことが2つあるのです。

 

まず1つ目は、「食物繊維」についてです。便秘が起きると「食物繊維が足らなかったんだ」と多くの人が考えます。確かに食物繊維が足りていないのは間違いありません。日本人のほぼ100%に近い人が、1日分の食物繊維必要摂取量に足りていない結果が出ています。

 

だからと言って、痙攣性便秘でコロコロうんちが出ている今、「イモ類」や「タケノコ」「キャベツ」などの、食物繊維の代表食材をバクバクと食べてしまったら、この苦しみは倍増することになります。

 

それは、この食物繊維が「不溶性食物繊維」だからなのです。食物繊維は、「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2種類あるのです。このチョイスを間違えると、事態は悪化するので要注意です。

 

野菜から摂れる食物繊維には不溶性のものが多く、水溶性食物繊維は、果物、海藻、キノコ類に多く含まれています。本来、この2つの食物繊維は、日常的にバランス良く摂らなくてはならないものなのです。

 

不溶性は、水分を含むと数倍に膨れて便を大きくする働きがあります。また、腸内の不要物をこそぎ取り、腸のお掃除の役割もはたしてくれる大切なものです。

 

でも、痙攣性便秘のところに、不溶性食物繊維で大きなうんちの元を作っても、結局痙攣でコロコロうんちが大量に生まれるばかりで、改善されるどころか詰りが増えるだけです。

 

この場合は、水溶性食物繊維の水分を含むとゼリー状になる特性を生かし、コロコロうんちが柔らかくなって一つにまとまるようにしなくてはなりません。ゼリー状にまとまったうんちは、スルスルと移動が楽になり、どうにか先へと進んでくれます。

 

食物繊維には2つの種類があることを意識し、コロコロうんちには「水溶性食物繊維」と覚えておきましょう。

 

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注意すべき、もう一つの事は、下剤成分配合の便秘薬を飲むことです。

 

便秘薬の多くには、「キャンドルブッシュ」などの下剤成分が含まれています。この成分は、強制的に腸にぜんどう運動を起こし、排便を促し、下痢を起こして排便させるものです。

 

痙攣性便秘は、副交感神経が過剰に反応して痙攣を起こしている状態なので、ここでさらに薬を飲むと、腸はもっと激しく痙攣を始めてしまいます。

 

転げまわるほど激しい腹痛が起こる恐れがあるので、痙攣している腸に、下剤成分の便秘薬は絶対に飲まないように注意しましょう。

 

硬いコロコロうんちの痙攣性便秘を改善する方法とは?

 

改善への一番の近道は、「睡眠」です。良く寝てるはずなのに、と思う人は、睡眠の質が良くないのかもしれません。

 

浅く長い睡眠をダラダラととっていても交感神経が休まることはありません。むしろ、寝ながらも疲労し、いっそう自律神経は失調していきます。睡眠は、良質なものでなくては意味がないのです。

 

「良質な睡眠」、「水溶性食物繊維」、「水分補給」、「規則的な生活リズム」、これらに気を付けると、痙攣は徐々に治まってきます。また、ストレスを軽減させることも改善方法の一つです。ストレス原因自体を除外出来ないなら、ストレスを発散させるなどの努力をしていくことも必要です。

 

まとめ

便秘なのに硬いコロコロうんちになるのは、自律神経がバランスを崩したために起きた、痙攣性便秘です。

 

腸が痙攣することによって、ぜんどう運動が上手く行かなくなり、同じところにいつまでも便が留まることで水分が余計に吸収されてしまい、硬くコロコロうんちになってしまうのです。

 

改善するためには、「不溶性食物繊維を摂らないこと」と、「下剤成分の便秘薬を飲まないこと」の2つに注意が必要です。

 

反対に、必要なことは、「良質な睡眠」、「水溶性食物繊維」、「水分補給」、「生活リズムを整える」ことです。

 

痙攣性便秘は、ぐっすりと寝ることが一番良いのです。頭と体がリラックスして休息できた時、腸の痙攣は止まり、本来のぜんどう運動に戻り、コロコロうんちの改善となります。

 

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