便秘からの腹痛、何度か硬い便が出た後、今度は下痢が起こり、最終的には大量の血便が出た・・・激しい痛みや血便もあるため、大変ショックを受けやすい症状ですが、これは虚血性大腸炎の典型的な症状と言えます。

 

最初の腹痛は、失神を伴うほど激しいこともあり、大変な恐怖を味わうことになってしまいます。そして、その後血便を目の当たりにすると、このまま死んでしまうのではないかと思うほど不安になりますね。

 

そこで今回は、便秘に腹痛、下痢から血便を起こし、大きなショックをもたらす虚血性大腸炎について、詳しく調べてみました。

 

また、こんな恐ろしい思いをしないために、「これだけは、しておきたいこと!」についてもご紹介します。

 

 

 

便秘に腹痛、下痢から血便は、虚血性大腸炎の典型的な症状!

便秘,腹痛,下痢,血便
虚血性大腸炎は、その名の通り、大腸が虚血(血行不良)を起こすために、炎症や潰瘍が起こる病気です。そもそも、どうして虚血が起きるかと言う事については、はっきりとした原因はわかっていません。

 

それは、個人の生活の中でそれぞれに違う「きっかけ」によって、引き起こるためです。年齢、性別によっても変わるため、きっかけを探し出すことは難しいのです。

 

特に発症しやすいのは、動脈硬化を起こしやすい高齢者、慢性的に便秘を起こしている女性に多いと言われています。

 

突然の腹痛から発症し、特に左下腹部に激痛を伴うことが多く見られます。これは、虚血部位が、下行結腸とS字結腸に発症しやすいためですが、必ずしも左側だけと言うわけではありません。

 

虚血や炎症、潰瘍の重症度によって、痛みや症状の重症度にも違いがあり、「一過性」「狭窄型」「壊疽型」の3つに分かれます。虚血性大腸炎の80%が「一過性」のもので、この場合、一番の治療法は「安静」であり、絶食による自然治癒が有効です。

 

また、症状が落ち着いてくれば予後は良く、再発の可能性もほとんどありません。激しい痛みと大量の血便が出たのに、何もせず病院から帰されて不安になる人も多いですが、まずは安静にして、症状が治まるか様子を見ましょう。

 

病院によっては、点滴や二次感染予防のために、抗生物質を処方されることもあります。血便は、一度に血液を失うので、貧血を起こす事もあります。むやみに動かず、体が安定を取り戻すのを待ちましょう。

 

「狭窄型」と言われる症状としては、虚血によってできた潰瘍が治る時に狭窄が起こり、便秘や腹痛がだらだらと続いて起ります。また、狭窄部位に便がこすれて再び血便が出始めます。この場合は、外科的な手術による治療が必要になります。

 

突然の腹痛に襲われた時の治し方を伝授!即効性のあるツボはどこ?

 

確率は低いですが、高齢者で気を付けたいのが、血流が復活しない「壊疽型」です。この場合、虚血部位から壊疽が始まり、どんどん腸の組織が死んでいってしまいます。大至急、手術による処置をしないと、死に至る危険な状態です。

 

安静にしながら、症状が止まるか確認しましょう。ダラダラと不快な症状が続く場合は、すぐに専門医を受診しましょう。

 

虚血性大腸炎にならないために出来ることとは?

虚血性大腸炎は、その原因となるものが人それぞれなので、「これは良い!これは悪い!」と言うものではありません。ですが、きっかけはたくさんあるにしても、「こうしておけば、発症しにくい!」と言うことはあるのです。

 

それは、腸内環境を常に良い状態にしておくと言うことです。良くない条件がそろえば、虚血原因となる「きっかけ」を増やすことになり、予防には、きっかけ要因を減らすことが有効なのです。

スポンサーリンク

 

腸内環境が悪化していると、腸のぜんどう運動が鈍くなるため、便秘になりやすくなります。すると、同じところにずっと溜まった便が血管を圧迫し、虚血原因となるのです。

 

また、溜まった便から発生する有害なガスによって腸の血流を悪くしていると言う事も考えられます。3日~1週間程度なら、出なくても当たり前程度に、便秘を軽く考えていると、その影響は徐々に体を蝕んでいっているので要注意です。

 

排便は、毎日あるのが人の体の成り立ちです。まずは、溜めない生活を目指しましょう。便秘対策は、腸内環境を整えることにつながります。また、腸内環境を整えると言うことは、すべての大腸の病気を遠ざけることにも繋がるのです。

 

腸内環境を整えるためにすべきこととは?

まずは、慢性的に便秘を起こしている自分の腸の中は、悪玉菌よりの腸内環境であることを知らなくてはなりません。

 

腸内細菌は、善玉菌(2割)、日和見菌(7割)、悪玉菌(1割)の割合で存在しています。「えっ 善玉菌ってそんなに少ないの?」と感じるかもしれませんが、実際には日和見菌が味方をしてくれるので、9割近くが善玉菌と言う事になるのです。

 

日和見菌は、善玉菌が優勢なら善玉菌に、悪玉菌が優勢なら悪玉菌に、と強い方に加担する性質があるのです。そのため、1割の悪玉菌が、優勢になってしまえば、7割の日和見菌は一気に悪玉菌によってしまうため、すぐに形勢逆転となってしまうのです。

 

では、どうしたら善玉菌優勢の状態を保つことが出来るのでしょう。まず最初に出来ることは、善玉菌を増やす努力より、悪玉菌を元気にしないようにすることです。

 

悪玉菌が喜ぶ要因を、生活の中から除外していけば、必然的に善玉菌よりの腸内環境を保つことになるのです。

 

では、悪玉菌を元気にしてしまう要因には、どんなものがあるのか見てみましょう。

 

  • 欧米食化

大腸の病気は、日本の欧米食化と共に増加してきています。食物繊維が少なく、高脂肪、高タンパク質の肉食過多は、食べ過ぎると消化が間に合わず、未消化物として大腸へと流れてきます。悪玉菌はこの消化されなかった不要な脂質や糖質、タンパク質が大好物なのです。

 

  • 睡眠不足・ストレス

腸は、副交感神経が支配している器官なので、睡眠時間が少ないと、健康な状態は保てなくなるのです。また、ストレスは自律神経に影響し、腸の動きを鈍くします。血流不足から体温が低くなり、悪玉菌の大好きな低体温に近くなります。

 

  • 運動不足

筋力の低下は、腸の周りの内臓筋にも影響します。腸の筋肉が弱くなると、ぜんどう運動が上手く起こらず、便の移動が困難になり、便秘を起こしやすくなるのです。そして、停滞する便は悪玉菌の格好のエサとなるのです。

 

腸内環境が良くない状態の人は、これらの条件に当てはまらないと言う人はいないと思います。また、反対に多くの人が当てはまることから、腸内環境はすぐに悪化してしまうことがわかりますね。

 

この悪玉菌が喜ぶ生活を少しづつ変えていく事で、腸内環境は驚くほど改善されます。欧米食は、すでに日本人の食卓に馴染んでしまい、和食を敬遠しがちです。

 

ところが、和食の中には、発酵食品や食物繊維が豊富に含まれているので、腸内環境を整えるためには、大変良い食事内容になります。

 

1日の食事の中で、1回も味噌汁を飲まないと答える人が半数近くに上る今の日本ですが、乳酸菌と水溶性食物繊維を取るためには、味噌汁は格好の調理法なのです。

 

もう一度、日本食の良さを確認し、1週間の半分は、和食を摂るようにしてみてはいかがでしょうか。肉食から離れることで、胃腸が休まり、不要な脂質や糖質を抑えることになります。

 

便秘に効果あり!朝の水や白湯が便秘に効果的なわけとは?

 

また、腸を健康に保つためには、睡眠が不可欠です。腸は第二の脳と言われるほど、精神的な影響を受けやすい器官です。

 

心身ともに疲労を取り去るためにも、良質な睡眠をとる努力をしましょう。

 

まとめ

便秘に腹痛、下痢から血便が起きるのは、虚血性大腸炎の可能性が高いです。

 

この病気は、腸の血管が血流不足を起こして、部分的に炎症や潰瘍ができることで、発症します。

 

動脈硬化を起こしやすい高齢者や、慢性的に便秘を起こしている女性に多く見られる病気です。

 

防ぐためには、腸内環境を整えることが必要です。

 

「欧米食化」、「睡眠不足やストレス」、「運動不足」を軽減し、悪玉菌の活躍しにくい腸内環境を目指しましょう。