一言で便秘と言っても、その症状や進行性は、かなり個人差の激しいものです。

 

快調に毎日排便がある人などは、1日出ないだけでも、不快感を感じたり、お腹が痛くなったりします。

 

ところが、1週間も2週間も出ないのに、まったく平気な人もいるのです。まずいな・・・と頭では感じても、便意が起きないのだから仕方がありません。

 

そこで今回は、2週間も便秘が続いた場合の病気の可能性や、これは出ないなと見切って、病院で相談するタイミングなどについて調べてみました。

 

 

 

便秘で二週間も出ないのは病気?

便秘,二週間,病気,出ない食べたら出す!これは生命を維持するために体に備わった機能です。

 

便の中には、消化されなかった物が入っているのですが、それだけではなく、毎日体の維持のために戦ったり、働いて寿命を全うして行った細胞の死骸や、粘膜が剥がれ落ちたものも入っています。

 

腸内細菌は100兆個と言われ、その重さは1kgもあるのです。その腸内細菌は、同じものが存在しているのではなく、どんどん生まれ変わっています。

 

便秘で1週間出なくても苦しくないのはどうして?実はとても危険な状態!

 

そのため、断食をして絶食状態でも、細胞や細菌の死骸が便となって、排出されるのが当たり前なのです。生きている限り、便は必ず作られると言うことです。

 

通常の便は、食べたものが小腸までにほとんど吸収されて、消化できない食物繊維や余分な脂質、糖質、たんぱく質、また吸収されなかった2割程度の水分で出来ています。

 

大腸の1.5m~2mの距離をゆっくりと進みながら、徐々に水分が吸収されて固形物となり、便が形成されて直腸に移動します。

 

便が直腸に来ると、大脳に「便ができたよ」と信号が送られ、大脳が肛門の括約筋に、「緩めて出して」と指令を出すとことで、無事に排便と言う事になります。

 

便秘の時の腸内は、いったいどうなっている?

女性に多く見られる「弛緩性便秘」の場合、便が溜まってしまう原因が2つあります。1つは筋力不足、もう1つは消化物が少なくて便の形成ができないと言うことです。

 

筋力不足と言うのは、いきむ力のことでもありますが、腹筋そのものが少ないため、腸の内臓筋も少なく、全体的に緩んでしまい、ぜんどう運動がしっかり起こらないのです。

 

動きが鈍くなり、便の移動がスムーズに行かず、排便までにダラダラと時間がかかってしまいます。ここで、もう1つの原因である消化物の少なさも関係してきます。

 

ダイエットによる食事制限や、もともとの小食、食物繊維不足によって、大腸に流れてくる消化物が少ないと、便のもとになる材料が少ないと言うことになります。

 

腸は、ある程度の大きさがないと刺激を感知できす、便だと認識しません。そのため、ぜんどう運動が起きず、便を移動させようと働かないのです。

 

筋力不足で弱くなったぜんどう運動さえも起こらず、小さい便は置き去りにされてしまいます。それは通常の便の大きさになるまで繰り返されるのですが、溜まるのを待つ間も水分の吸収は続いています。

 

水分が無くなり硬くなった便の塊がある程度の量に溜まると、腸は「これ便だったんだ」と気づき、やっと鈍いながらもぜんどう運動を起こします。

 

ところが、今度は乾燥して硬く、滑りが悪くなった便を移動させるほど、強いぜんどう運動が起こせないため、便の進みは、限りなくゆっくりとしたスピードになります。

 

生ものはすべて同じですが、時間が経つと腐りますね、それは腸の中でも同じです。腐らせるのは悪玉菌と言われる細菌です。時間のたった食べ物が大好きなので、豊富なエサを前にし、腐敗させながら増殖していきます。

 

便秘が起きている腸の中では、このようなことが起きてるのです。

 

便秘は腸を伸ばす!伸びた腸は便を溜めやすい!

元気で生き生きとした腸は、血行が良いため色つやも良く、伸縮性にも優れ、柔らかい腸壁をしています。

 

悪玉菌が繁殖して、腸内環境が悪くなると、腸は柔軟性を失い、血行も悪くなり色つや、運動能力も衰えます。そして、便が長くたくさんあるので、その重みで腸が膨らみ伸びてしまいます。

 

柔軟性を失っているので、もとに戻す力も無く、ぶよぶよと広がってしまうのです。これは、さらに便が溜まりやすくなる悪循環です。

 

慢性的に便秘を繰り返している人の腸は、最長で2倍の長さまで、伸びてしまうと言われています。それ以上伸びないのは、腸壁の限界があるためで、それ以上になると、腸が切れたり、穴が空いてしまいます。

 

便秘から起こる病気!腸閉塞と大腸穿孔の危険性!

腸閉塞は、重軽度によって痛みも症状も違います。閉塞する原因は、ポリープやガンなどの異物が詰りの場合もあれば、腸がねじれたり狭窄して詰まることもあります。

 

慢性的な便秘が繰り返し起きているような腸は、かなり腸内環境が悪くなっているので、ポリープ、ガン、狭窄など、どれが起こっても不思議ではありません。

 

始めは、腹痛が強くなったり弱まったりを繰り返すことがあり、吐き気を感じるようになります。ひどくなると七転八倒する激しい痛みとともに、嘔吐物から便の臭いがするようになります。

 

腸閉塞は、痛みのショックで失神することこともあります。また、詰りの部分が穿孔を起こすこともあり、これは命の危険が考えられます。

 

大腸穿孔は、腸に穴が空くことで、腸内の毒素が体内にあふれだすことを意味し、全身に毒が回ると言うことです。

 

そして、腹膜炎や敗血症を起こすと、死に至ります。

 

もともとは、たかが便秘と思っていたようなことが、命取りになる場合もあると知りましょう。

 

二週間も出ない便秘の時はどうしたら良い?

排便は、通常の体のサイクルで考えると、毎日あるのが当たり前です。

 

体調や、薬の影響などで数日間で無いこともありますが、二週間出ないのは普通の状態ではありません。

 

そして、大量の便を溜め込めるようになってしまっている事を考えると、このまま放置しても自力で排便出来る腸の状態とは思えません。

 

便が詰まる原因があるのなら、排除する必要があります。それを知るためには、病院で検査を受けるしかないのです。

 

すぐにでも病院で相談してください。腸閉塞の激痛は、ある時突然起こります。そのようなことになる前に、医師の診察をうけ、治療しましょう。

 

近年、総合病院などでは、便秘外来が多くなりました。また、積極的に便秘を受け付けている個人病院もたくさんあります。

 

かかりつけでも、内科ではわからないことも多く、遠回りの解決方法となってしまう事があります。そのため、専門医にみてもらうことが大切です。

 

便秘は、大きな病気の症状のひとつかもしれません。また、腸の形や症状によって、これからの生活を買える必要もあります。

 

便秘は何日くらい続いたら病院に行くべき?便秘外来とは?

 

残念ながら、一度伸びてしまった腸は、二度と元へ戻らないのです。

 

便秘専門の先生に、きちんと診てもらい、二週間も溜めてしまう腸の問題を解決してしまいましょう。そして、これからは、どのようにして生活していくべきか、生活習慣を見直さなければなりません。

 

まとめ

二週間も排便が無いと言うことは、通常では考えられない事なのです。

 

もともと腸は、溜めるためにあるものではありません。そのため、重みがかかり続けると、伸びてしまい、変型してしまうのです。

 

二週間分の便が詰まっている状態なら、その部分は随分膨らんでいるはずです、腸閉塞の激痛が起こる直前かもしれません。

 

また、大腸穿孔が起こり、腸に穴が空くこともあります。これは、毒が体中に回る危険があります。

 

ただちに治療しないと、死んでしまう可能性があるのです。

 

長期にわたり、排便できない時は、便秘専門の病院に行きましょう。自分の腸に何が起きているのか、しっかりと知る必要があります。

 

また、伸びてしまった腸は戻りませんので、あまりひどくならないうちに、一度専門医に見てもらうことをおすすめします。

 

溜めやすい形になった腸を相手に、便秘対策をするのは、大変なことです。少しでも、改善しやすいうちに便秘とサヨナラするようにしましょう。

 

毎回排便に4~5日の間があるようなら、すでに立派な便秘です。早めに、そして必ず専門医に診てもらうようにしましょう。