特に風邪をひいたわけでもないのに下痢が続いたり、ある特定の食べ物を摂ると下痢をする場合は、「食物アレルギー」の疑いがあります。

 

食物アレルギーの症状は乳児から幼児に発症することが多く、そのほとんどは成長とともに自然と治りますがおよそ1割程度の人たちは大人になるまで継続してしまうのです。

 

加工された食品や調理済みの料理などは、食材の限定が難しいため、何が下痢を起こしているのか判断できない場合もありますが、実は「アレルゲン食材」=「大好物」なことが多く、摂取量が関係しているとも言われています。

 

そこで今回は、下痢になるアレルギーが含まれる食べ物についてや、症状を改善する方法などを詳しく解説いたします。

 

 

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下痢が症状の食べ物アレルギーは「アレルギー性腸炎」?

下痢,アレルギー,食べ物何かを食べると下痢が起きてしまう、これはその食べ物に対して体が過剰に反応している証拠です。

 

食べ物に対する反応は、初めて食べ物を口にする離乳食期に発症することが多く、「肌湿疹」「じんましん」から始まり、「嘔吐」「下痢」、「喘息発作」「呼吸困難」などの全身症状に至ります。

 

離乳食期から色々な食べ物になれ始めると、成長とともに体が順応してアレルギー反応が収まってくることがほとんどですが、中には一生涯上手に付き合わなくてならないアレルギーもあります。

 

特に下痢などの消化器系に症状が起きる食べ物アレルギーの病気を「アレルギー性腸炎」と言い、成長しても発症し続けることが多く、成人してから発症することもあります。

 

アレルギー性腸炎はアレルゲンとなる食べ物が持つたんぱく質が腸粘膜に炎症を起こして発症するもので、食べ続けることで悪化します。繰り返すことで重症化していくため、アレルゲンの摂取を中止することが不可欠です。

 

乳幼児が繰り返してしまうと、「アトピー性皮膚炎」「喘息」「アレルギー性鼻炎」などの他臓器の病気に進行して、過剰反応が強くなる傾向がありますので見極めが大切です。

 

繰り返させないためにも同じ食材は続けて与えないようにし、特定の食材を少量を与えても反応する場合は禁止します。

 

食べ物へのアレルギー反応は3歳までにおよそ50%が改善し、6歳までには90%が反応しなくなると言われていますので、親は過剰反応するのではなく、「本当にアレルギーか」と言うことを判断する必要があります。

 

残りの10%は成長してもアレルギー反応が収まらず、大人になっても「特定の何かを食べると下痢をする」と言う症状が付きまとうようになります。

 

自己管理を徹底する必要がありますが、アレルゲンが複数になると食生活に支障が出るようになり、栄養が偏ってしまい成長を妨げてしまいますので、アレルゲン排除以外の方法で解決する必要があります。

 

また、反応の仕方にも違いがあり、食べて数分~数十分で発症する「即時型」と、数時間~数日経ってから発症する「遅延型」に分かれます。

 

遅延型は発症するまでにその他の食べ物もたくさん入ってしまうため、アレルゲンの限定が難しくなりますが、「常に食べている物」「大好物」「大量に食べている」などの摂取量が関係していることが多く見られます。

 

下痢症状が出るアレルギーを起こす食べ物とは?焼き肉食べ過ぎは要注意?

実は大人のアレルギー性腸炎で多く見られるのが、「牛肉」によるものなのです。友人や家族とワイワイ楽しく焼き肉を楽しんでいると、その後必ず水のような下痢をしてしまうと言う人がいます。

 

良く焼いた赤身の部分で起こることは少なく、牛肉の脂身によって引き起こされることが多いようです。牛脂は体内に入っても溶けにくく、大変消化しにくい脂のため腸粘膜に付き炎症を起こしてしまいます。

 

牛肉のアレルギー性は摂りすぎないことで回避することができるため、自分の消化器の処理能力を超えて食べ過ぎないようにする事が下痢をしないコツです。

 

この牛肉アレルギーは、大好きで食べ過ぎたことがキッカケで起こってしまうことがあります。男性に比べると女性の方が牛肉を消化する力が弱いため、処理能力を超えてアレルギー反応が出るのは女性に多いと言う事になります。

 

「最近、牛肉を食べるとすぐに下痢する」「牛ひき肉でも胸やけする」などの症状がある人は、以前に牛肉を好んでたくさん食べていたことがないでしょうか?

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本来牛肉はアレルゲンとしては多いものではなく、そばやナッツ類と言ったものより少ないのです。

 

ところが他のアレルゲンは「アレルギー」=「苦手」となることが多く除外しやすいのに比べ、焼き肉やステーキ、ハンバーグに牛丼などに使われる牛肉は「アレルギー」<「食べたい」と嗜好に打ち勝てず反応する人が多くなります。

 

これは食生活が欧米化したことが影響しています。都心部へ行くほど多く見られる現象のため、手軽に入れる飲食店が多いことや、外食に慣れた若い時期に大量に食べてキッカケをつくってしまうと考えられます。

 

牛肉でアレルギー反応が出る人は、お魚のカレイにも注意が必要です。これは「交差反応」や「共通抗原」と言われるもので、まったく違う生物でもアミノ配列が似ていることで同じ反応が起こる可能性があるのです。

 

面白いことに、牛肉アレルギーからカレイに反応することはありますが、カレイ単体でアレルギー反応が起こる人はほとんどいません。この事から、同じアミノ配列でも食べ過ぎなければアレルギーを起こさないことが良くわかります。

 

また、B型の血液型は牛肉アレルギーになりにくいと言われています。血液型を作りだす赤血球の膜にある抗原と、アレルゲンとの関係によるものですが、もちろん食べ過ぎは体のためにも厳禁です。

 

食べ物アレルギーの下痢症状を改善するためには?

アレルゲンの特定には、血液検査が必要です。抗体数を調べる「Ig抗体検査(0~6段階)」と血液にアレルゲンを入れて調べる「ヒスタミン遊離検査」がありますが、数限りないアレルゲンの中からどれかを特定すると言う事は大変難しいことです。

 

成人が自己判断でアレルゲンを「除外」することで、生活に支障がないような場合は良いですが、幼児の場合などは、本当にアレルギーなのか、最初の反応なのか判断がつきにくいものです。

 

幼児に風邪や胃腸炎などの症候性がない下痢が起こった時は、思い当たる食べ物を控えるようにしてみましょう。数日経ってから再び与えてみて、下痢が起こるか確認します。

 

親が過剰に反応して一切の除外をしてしまうと、アレルゲンが複数になった場合、栄養過多となり不健康な状態になってしまいます。

 

以前は反応するものをすべて除外していまいしたが、最近の治療では「食べさせて耐性をつくる方法」に変わってきています。

 

とは言っても、反応している食べ物を大量に与えて、大きなショックを受けてしまうと呼吸困難などを起こして命にかかわる事態になりかねないため、ごく少量づつ食べさせていきます。

 

また、同じものを食べさせ続けないようにして、少しづつでも色々な食べ物を食べさせていきましょう。徐々に耐性がつき、免疫力の向上に伴いアレルギー反応が弱くなってきます。

 

医師のもとで治療を受ける場合も「食物負荷試験」が行われ、20分ごとに少しづつ量を増やして耐性を確認する治療法があります。完全に除外するのではなく、大丈夫な範囲で生活の中に取り入れていきます。

 

それでも、すべての人が、すべての食べ物に対して耐性がつくわけではありません。完全なアレルギー反応で怖いのは呼吸器系の症状です。

 

呼吸器系の症状は即時型に多く発症し、重篤な状態になることもあります。アナフィラキシーショックを起こし、呼吸困難となり処置が遅れれば命取りです。

 

消化器系の症状は即時型、遅延型の両方に発症します。ただちに命に関わる症状ではありませんが、繰り返すことで腸が機能を失い、徐々に悪化していきます。

 

アレルギー反応を起こした時は、「中止」→「少量から試食」→「耐性の確認」をして、下痢を起こすまで食べないようにしていく必要があります。

 

一時で下痢は治まるし、また同じように食べてしまおう!と言うことを繰り返すと、腸の機能が弱くなり、処理できない食べ物が増えていってしまい、行きつくところは「何を食べても下痢」が起こるようになってしまいます。

 

まとめ

特定の食べもを食べて下痢が起きる時は「アレルギー性腸炎」の可能性があります。

 

消化しきれないタンパク質が腸膜で炎症を起こして下痢を起こします。

 

大人が下痢を起こす食べ物に「牛肉」があります。「焼き肉」を食べるとその後必ず下痢をするなど、毎回のように美味しさの後、辛さに襲われる人は多いのです。

 

これは、溶けにくい牛脂が腸粘膜を炎症させるアレルギーです。

 

「アレルギー<食べたい」ため同じことを繰り返してしまいますが、徐々に腸の機能が失われていくので、下痢を起こすまで食べないように気をつけましょう。

 

アレルゲンを完全除外するのではなく、自分の耐性を確認することで色々な食べ物を食べることができます。

 

乳幼児の食事の時から、色々な食べ物を少しづつ食べさせるクセをつけると、耐性がつきやすく丈夫な腸をつくることができます。

 

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