中国大陸原産の烏龍茶ですが、日本人への定着度は大変高く、生活に密着している飲み物となっています。

 

居酒屋さんでも「ウーロン杯」「ウーロン割」などは当たり前のようにメニューにあります。

 

「脂肪を分解する!!」この魔法の言葉は日本人を虜にしてしまい、脂っこい食べ物を食べても烏龍茶を飲めばプラマイゼロになると信じて止みません。

 

そのため、冷たい烏龍茶をゴクゴク飲んで気づけば下痢に・・・これは体に良いのでしょうか?

 

そこで今回は、烏龍茶の飲み過ぎで下痢は起こるのか?その原因や飲む時の注意点などについて詳しく解説いたします。

 

気になる本場中国での烏龍茶の存在についても調べてみました。

 

 

烏龍茶を飲み過ぎてるのは日本人だけ?

烏龍茶,飲み過ぎ,下痢どれだけ体に良いものでも、過ぎることは良くありません。

 

ところが、「ダイエット効果」、「脂肪燃焼」、「脂肪分解」、「脂分吸収」などと心をくすぐる言葉がちらつくと、人はどうしてもたくさん摂って存分に効果を発揮させたくなってしまいます。

 

実は、キンキンに冷えたペットボトルの烏龍茶をゴクゴク飲むのは日本人特有の飲み方で、中国人にとっては逆輸入のようなものなのです。

 

中国では、「翌日のお茶は毒である」または「冷たいお茶は病気のもと」と言い伝えられている地方が多いようで、これはさすが漢方薬を生み出した大陸の考え方と言えます。

 

漢方の世界では、「体を冷やすもの」=「悪い物」と考えられるので、冷たいものをがぶ飲みすることは良く無いこととされていたのです。今では日本と同じようにペットボトルの烏龍茶が売られていますが、それもまだ12~3年ほど前の事です。

 

最初は常温の物しか見かけなかったものの、今では冷えた烏龍茶も受け入れられたようです。ただし、味はと言うと日本のサッパリとした味で脂肪を洗い流してくれるイメージとはまったく異なり、砂糖入りの甘いものが主流なのです。

 

日本の烏龍茶は苦くて中国人には飲めないと言うのです。しかも、なんと日本から逆輸入されたペットボトルで初めて烏龍茶を飲んだと言う中国人もたくさんいます。

 

日本人は勝手に「烏龍茶」=「中国の常用茶」と思い込んでいますが、これは小さな島国育ちの日本人の勘違いで、大きな大陸では地域性が半端ではないのです。

 

烏龍茶の産地で有名な福建省では、どの食堂でも出て来るような日常的なお茶ですが、その他の地域では特に好んで飲まれているわけではありません。

 

お茶の木は緑茶、烏龍茶、紅茶もすべて「カメリア・シネンシス」と言うツバキ科の低木ですが、「お茶は土地を選ぶ」と言われるほど、植えた土地によって味や品質が異なるのです。

 

烏龍茶にするための良い茶葉がとれる「福建省」「広東省」また「台湾」などでは当たり前のように飲まれますが、広い中国では土地によってお茶の種類が変わり、常用茶もさまざまなのです。

 

したがって、「中国人は烏龍茶をたくさん飲んでいるから痩せている!」などと言う考え方はまったく根拠のない話なので勘違いしてはいけません。

 

汗をかいたから冷たい烏龍茶をがぶ飲みする、脂っこいおつまみを吸収しないように冷たいウーロン茶割を何杯も飲む、便秘を解消させるために朝イチで冷たい烏龍茶を飲み干す、などは本当の烏龍茶の飲み方ではないのです。

 

烏龍茶を飲みすぎて下痢を起こす原因とは?

烏龍茶は茶葉を酸化させている途中で、熱を加えて酸化酵素の働きを止める「半発酵」と言われる製法で作られています。

 

日本の緑茶は、一切酸化させない「不発酵」で作られています。同じ茶葉ですが、半発酵で烏龍茶になることで効能に違いが出てきます。

 

緑茶には「抗菌作用」や「殺菌作用」と言われるポリフェノール効能が目立ちますが、どこで「脂肪分解」が目玉の烏龍茶に変身するのでしょうか。

 

茶葉のポリフェノールとはカテキンのことですね。カテキンは単体でも悪いものを除去する力を持っているのですが、烏龍茶を作る工程の中で乾かされて酸化するうちに結合していき、別の機能性を発揮する「烏龍茶ポリフェノール」が生まれるのです。

 

この烏龍茶ポリフェノールこそが、「脂肪分解」「脂肪吸収」の力があるのです。やはりがぶ飲みして脂肪を排出させてしまいたくなりますね。

 

ただし烏龍茶ポリフェノールは、飲み過ぎれば粘膜保護に必要な油分までも取り去ってしまうことがあるのです。粘膜保護が微弱になると、体はすべてを異物と判断して体の外に排出しようとします。すると下痢になってしまうのです。

 

また、収れん作用によって肌を引き締めてアンチエイジング効果が高い「タンニン」は、同時に腸粘膜を収れんして便秘解消効果があると言われていますが、飲み過ぎると腸粘膜の刺激が強すぎてしまい伸縮が亢進し下痢が起きてしまいます。

 

烏龍茶に含まれるカフェインも下痢を起こす可能性があります。空腹時に烏龍茶を一気に飲んだりすると、胃腸への刺激が大変強くなります。

 

烏龍茶の効果を存分に味わいたいと思うなら、常温のものをゆっくり飲む。または冷たいものを少しだけ飲む。など胃腸への負担がないように気を付けなくてはなりません。

 

下痢を起こすと、大事なビタミンやミネラルが流れ出てしまうだけではなく、体が栄養を食い止めようとして、かえって肥満の原因となりますのでご注意下さい。

 

下痢の原因?気になる茶葉に散布される農薬のお話・・・

少し前ですが、中国産の茶葉から基準値を超えた農薬が出ましたね。中国と農薬は連想ゲームのように浮かぶようになり、とても恐ろしく残念なことです。

 

中国産の茶葉は農薬を使っているから良くない!と考えるのは少し違います。日本のお茶の葉にも年間4~5回程度の農薬散布が行われています。

 

そのため、食品衛生基準法の範囲内であれば、中国から輸入される茶葉とスーパーで売られている日本の茶葉の農薬残留量の安全性は同じです。人間が一生飲み続けても体に支障がない量に定められています。

 

美味しいお茶を入れる葉っぱは虫にとっても大変魅力的なものです。そのため、茶葉を守るための害虫駆除必要不可欠なものなのです。

 

敏感な体質な人は、この農薬を感じ取ってしまうことがあります。摘み取った茶葉は、「洗う」と言う工程がないため、いくら安全といっても農薬が付いていることには変わりはありません。

 

基準内だし問題ないと頭では考えても、体が「異物」と判断すると下痢を起こして排出してしまうのです。この場合、同じ農薬を感じ取る飲み物や食べ物にも同じ反応が出ている可能性があります。

 

安心して烏龍茶を飲みたい場合は、ごく少量の農薬散布と言われる国産茶葉で作ったものや、完全無農薬で作られたものを選ぶと良いかもしれません。

 

まとめ

冷たい烏龍茶をゴクゴクと大量に飲むのは日本人が考え出した飲み方です。

 

中国で飲まれていた本来の烏龍茶は、温かいお茶として少量を香りを楽しみながらいただくものです。

 

製造工程で生まれる「烏龍茶ポリフェノール」は、「脂肪分解」「脂肪吸収」効果に優れたものですが、大量にとると必要な粘膜の油分まで取ってしまうので下痢などの消化器症状に注意が必要です。

 

烏龍茶は一度に大量に取りすぎないようにすることで、大変良い効果があるものです。

 

下痢を起こしてしまうと脂肪分解ところか、からだは栄養を溜めこもうとしてしまい、肥満の元になりますのでがぶ飲みは意味がありません。

 

どんなに体に良いものでも、過ぎないことが大切なのです。