下痢を起こすと、消化物が腸を素通りしてしまうので栄養不足が心配になります。

 

ウイルスや細菌性の下痢は一過性ですが、慢性的に下痢症の人は痩せている人が多いようです。これは、栄養失調と関係があるのでしょうか。

 

そこで今回は、下痢が続くと栄養失調になるのか、栄養の吸収はどうなっているのか、またその時の補給方法はどんな事をすればよいのかなどについて詳しく解説いたします。

 

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下痢が続くと栄養失調になるの?

下痢,栄養失調,吸収,補給ノロウイルスに感染した時などは、「このまま下痢が止まらないのでは・・・」と絶望的になるほどひどい下痢に見舞われてしまうことがあります。

 

下痢が起きると、歩くのもフラフラしてきますよね。体に力も入らないし、これは栄養失調かも!と心配しますが、通常の下痢で栄養失調を起こす事は、まずありません。

 

ただし、ずっとずっと下痢が続くような場合は、下痢を起こしているのが何か重大な病気だと考えられるので、その場合はその病気によって栄養が奪われてしまう事もあるかもしれません。

 

下痢と栄養失調の関係を考えるなら、この症状の起こり方が反対になります。

 

「栄養失調だと、下痢になる!」と言うことです!

 

栄養失調になるのは、排出によるものではなく、摂取しない事が原因で起こるのです。

 

たまたま風邪や胃腸炎で激しい下痢をしても、今までの食生活が充実していれば1週間くらい通常食が食べられなくても栄養失調にはなりません。

 

栄養失調になるのは、長期的にバランスの悪い食生活を送っているような人や、過度なダイエット、偏食などが目立つ場合です。

 

バランスの悪い食生活は悪玉菌を育て、善玉菌を少なくしてしまっているのです。すると腸内環境が悪化して常に下痢をおこすようになります。

 

「野菜が嫌い」「焼き肉が大好き」と言うタイプの人は要注意です。悪玉菌はお肉が大好きなのです。過剰な脂質が溜まると大喜びで大繁殖します。

 

悪玉菌は便になるはずの消化物を腐敗させ、腸壁を荒らします。腸には体内の免疫力の70%以上が集まっている臓器です。そこが正常に働かなくなると、体は悪いものを排出する力が無くなり、感染症などになりやすくなります。

 

血行不良で顔色も悪くなり、見た目がイキイキとしなくなります。肌がカサカサになったり、ブツブツと体中にできものが出来てきます。これらは、抵抗力がなくなっているためで、本来なら体内の細胞がやっつけてくれるような菌に侵されているのです。

 

栄養失調になるような食生活を続けていると、下痢が起きますが、下痢が続いたからと言って栄養失調になる心配はありません。

 

ただし、すごく痩せている人や体力が無い高齢者などは栄養不足になる可能性があるので、下痢が落ち着いてから回復食を経て、徐々に栄養を付けることが大切になってきます。

 

下痢でも栄養の吸収はできるの?

下痢が起きて、消化物が流れるように排出してしまっても、100%がそのまま出てしまっているわけではありません。むしろ水分が不足してくる事の方が重大です。

 

栄養はすぐには無くなりせんが、人間の水分はすぐに不足してしまいます。脱水症状は最悪「死」を迎えてしまうこともあるので、どれだけ水下痢のような状態でも、水分は摂り続けなくてはいけません。

 

「飲むと出ちゃうから嫌だ!」と言うのは間違った考えで、ウイルスや細菌に感染している時は何もしなくても出る時は出てしまいます。

 

これは、体が出そうとして頑張っていると言う事なので、従って耐えるしかないのです。

 

体の中は電解質の入った水分で満たされています。そのため、神経細胞たちは電気信号でやりとり出来るのです。水分と一緒に電解質の成分が少なくなると、電気信号が上手く発信されなくなり、体は思うように動かなくなってしまうのです。

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人間の体は、ある程度の栄養分を蓄えられるように出来ています。体を作っている栄養素は主に「タンパク質」ですが、少々不足しても不完全な形のまま通常の仕事ができる作りになっているのです。

 

その代わり、水分は溜めておけないので、すぐに足りなくなってしまうと言うわけです。

 

下痢の時にアクエリアスやポカリ飲む場合薄める方が効果的?

 

下痢の治療法で、治まるまで完全絶食するように医師から指示されることもありますね。これは、これ以上胃腸を疲れさせないためで、運動をさせないようにしているのです。

 

下痢が起きている腸は固形物からの栄養の吸収力が低下しています。栄養失調にならないのは、蓄積されたものがあるためです。そのため、今は何か食べても吸収率が悪いので、疲れるばかりで意味がないのです。

 

下痢から栄養失調と言う事はありませんが、下痢が続くようなら「栄養失調が原因」かもしれません。原因不明の下痢が続くような場合は、一度診察してもらうべきですよ。

 

栄養失調の初期には、特に「これ!」と言う目立った自覚症状がないので、そこが怖いところなのです。

 

下痢の時の栄養の補給方法はどうすれば良いの?

下痢が続いている間は、食事からの栄養補給は無理に行う必要はありません。

 

その代わり、水分を取る時はミネラルが豊富な、電解質入りの水分を取るようにしましょう。ただの水を飲み続けてしまうと、体内の塩分濃度がさらに薄くなってしまい、神経伝達機能がもっと働かなくなってしまいます。

 

主な電解質の役割

ナトリウムイオン (Na+)身体の水分量および浸透圧の調節、神経の伝達、筋肉の収縮など

カリウムイオン (K+)神経の伝達、筋肉の収縮、心臓の収縮など

マグネシウムイオン (Mg2+)筋肉の収縮、骨や歯をつくる、酵素の活性化など

カルシウムイオン (Ca2+)神経の伝達、筋肉の収縮、骨や歯をつくる、血液を固めるなど

クロールイオン (Cl)身体の水分量および浸透圧の調節、胃酸の分泌など

大塚製薬https://www.otsuka.co.jp/index.phpより

 

電解質の入った水分をとるだけで、これほどの栄養分が体内に入ります。

 

ポカリスエットや経口補水液OS-1などは、体液に近い成分で作られているため、より吸収が早くなります。

 

飲む場合は、必ず常温で少しづつ、何口にも分けて飲むようにしましょう。体液はキンキンい冷えているようなことはありませんね。それなら、摂取する体液に近い水分も冷えていてはダメなのです。

 

また、下痢が落ち着いて来たからと言って、すぐに固形物での栄養補給は必要ありません。何よりも胃腸に優しい食事をして、ゆっくり復活させてあげましょう。

 

もともと元気だった人が体調を崩して下痢をした時は、治まると同時に今度は空腹感を感じ始めます。これは、体力がある証拠なのですが、まずは「柔らかいおかゆ」や「クタクタに煮込んだうどん」などから胃腸を慣らしていきましょう。

 

お腹が空いたからと言って、揚げ物を食べたりアイスやお菓子を食べてしまうと、また悪玉菌が喜び、腸内環境がどんどん悪化してしまいます。

 

下痢の時の食事で気を付けることは?納豆やうどんって良いの?

 

胃腸が元気で動いてくれないと、風邪もひきやすくなるし、またひどい下痢のウイルスに感染してしまうかもしれません。腸にはたくさんの免疫細胞がいることを忘れないようにしましょう。

 

まとめ

ひどい下痢を起こしても、そこから栄養失調になることはまずありません。

 

反対に栄養失調が原因で下痢を起こしている可能性があるので、原因不明の下痢症状が続く時は、一度診察を受けましょう。

 

下痢の起きている間は、無理に食事を摂る必要はありません。電解質の入った「ポカリスエット」や「経口補水液」などの体液に近い水を飲むことで、体を動かすための十分な栄養も一緒に摂れるのです。

 

体は、体内に栄養素を溜めておくことが出来ます。また、多少不完全な形でも通常の仕事ができるようになっているのです。でも水分はすぐに不足してしまうので気をつけましょう。

 

下痢が治まってからも慌てて栄養をとろうとしなくても大丈夫です。それよりも、胃腸に負担のかからないような「お粥」「クタクタのうどん」などからゆっくり回復させてあげましょう。

 

まずは、胃腸が元気にならないと、十分な栄養を吸収することは出来ないのです。

 

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