下痢と同時に下血がみられる場合、原因を考えるには「痛み」「発熱」などの下痢以外の症状があるか、また「便の色」は出血部位の判断基準となるため重要です。

 

下血とは、消化器官全体の部位から肛門を経て出血することを言います。

 

その中でも肛門や肛門に近い大腸、直腸などからの鮮血の出血は血便と呼ぶため、下血と言うのは肛門から遠い胃や十二指腸の消化器上部からのタール便を指すことが多いようです。

 

外から確認できない大腸の病気は大変不安ですが、下痢と下血を引き起こす大元の原因は精神的なことが問題の可能性もあるのです。

 

そこで今回は、下痢とともに下血した場合、考えられる原因はどんな事があるのか調べてみました。

 

 

下痢の時に下血したら考えられる原因は何?

下痢,下血,原因まず、下痢以外に「嘔吐」「腹痛」「発熱」などがある場合は、「O-157」や「赤痢」などの細菌性やウイルス性の腸炎が考えられます。

 

典型的な症状に「出血」と言われるほど腸壁にひどい炎症を起こす腸炎ですが、あまり出血の心配のないノロウイルなどでも、症状がひどかったり、腸内環境が悪化している人が感染すると、下血する場合もあります。

 

また、激しい痛みが伴う場合は、腸の血流が滞って起きる「虚血性大腸炎」の可能性もあります。

 

下血は腸内に出血があってそれが肛門から流れ出てくるものなので、「普通ではない状態」であることはまちがいないのです。特に、肉眼で確認できない部位の出血は専門の医師に相談しなくては原因はわかりません。

 

「鮮血便=痔=大丈夫」と位置付ける風潮がありますが、これは大変な間違いです。「鮮血だから痔だな、病院に行かなくても大丈夫だ」と思い込んでしまうと、良くない結果をもたらす可能性があります。

 

そもそも「痔だから大丈夫」と考えるのも大間違いで、痔も初期のうちに治療しておかないと、慢性的に出血するようになってしまいます。患部を温めたり、軟膏をぬるなどの対処が必要です。

 

指先や顔などから出血したなら、すぐに止血して治療するのに、肛門の場合はそのまま放置してしまうことが多いのです。切れ痔よりイボ痔と言われる痔核の方が出血が多く、痔核が破けてしまうと驚くほどの大量の出血になります。

 

肛門の内側に出来た痔核にはほとんど痛みがないため、下痢とともに大量に出血しても気が付かず、便器を見て始めて気が付きビックリしてしまいます。

 

また、常に痔からの出血を放置している人に限って大腸の病気を見逃しやすく、思い込みが最悪の結果を招くことにもなりかねませんので要注意です。

 

特に熱も無く、痛みも無いのに下痢と下血がある場合は、「潰瘍性大腸炎」や「大腸憩室炎」「大腸がん」などの可能性があります。

 

胃痛や作痛から下痢・血便になる原因はある?対処法とは?

 

腸炎は、典型的な症状だけではなく、個人の生活習慣から腸の状態に大きな違いがあるため、痛みの強弱や出血量に違いがあります。

 

痛みも出血も少ない人のいれば、輸血が必要になるほど大量出血を起こす人もいます。いずれにしても腸の病気は、治療しない限り良くなる事はありません。

 

また腸には難病に指定されている病気も多く、症状を緩和する治療を続けていかなくてはならないこともあるのです。そのため、勝手な判断で放置せずに、病院で検査してもらうようにしましょう。

 

痔でも、大腸の病気でも、胃や十二指腸の病気でも、出血していたら体が傷ついていることに変わりはありません。傷はどの場所に出来たものでも、早く小さなうちに処置すれば治りやすいのです。

 

下痢の時の下血・・・原因は精神的なことの可能性も?

下血=消化器系の病気と考えられますが、自律神経が不調を起こした時にも下血する場合があります。

 

以前は病院に行っても「ストレスなんかで下血しません」と言われ、結局「様子をみましょう」と結論が出ないまま放置されることもありましたが、今は十分に考えられるようになってきました。

 

極度なストレス状態や、長期にわたってストレスが続くと、自律神経が正常に働かなくなり消化器官が影響を受けます。これは、消化器官と自律神経が密接に関係しているためです。

 

胃や腸は副交感神経が支配しているので、自律神経が失調すると交感神経と副交感神経がバランスを崩し、消化器官の動きが過剰になったり鈍くなったりします。

 

胃が大量の消化液を分泌してしまい、自分の胃を溶かしてしまう胃炎や、下痢や便秘などが起こり腸壁を傷つけることがあります。

 

精神的なことが原因で消化器官に影響が出る病気では、「過敏性腸症候群」が良く知られていますが、この場合も自律神経が大きく関係しています。

 

心配事や緊張する場面に遭遇するとぜん動運動が亢進して下痢を起こしたり、反対に動きが鈍くなって1か月近く排便がない便秘が続いたりしてしまうのです。

 

これらの慢性的な消化器官の異常は、長期にわたって粘膜壁を傷め続けているため、炎症や潰瘍ができやすくなり下血することがあるのです。

 

腸内には免疫細胞が集まっているので、環境が悪化すると出血もしやすくなりますが、免疫力が低下すると感染症や病原菌にも弱くなり、すべての病気にかかりやすくなってしまいます。

 

また、急性の場合は消化器上部に影響が出やすく、血液で黒くなった下痢状の便が出た場合は消化器の病気の事だけではなく精神的な状態も視野に入れた総合的な考え方も必要です。

 

急性胃炎と言われて薬を飲んでも、精神的な不安や問題点が解決していない場合は、症状の改善は一時的なものになります。何度も再発を繰り返すと、より深刻な病気を引き起こしてしまいます。

 

これは、更年期障害の女性にも同じことが言えます。更年期障害と言うと、のぼせやホットフラッシュなどの体温調節が不調になったり、頭痛やめまいなどの症状が一般的ですが、「必ずこうである!」と断定できるものではありません。

 

更年期障害から、「不安症」や「うつ」が起きると自律神経に影響するため、消化器官は影響を受けやすくなります。食欲不振や消化不良も、胃腸障害を起こし下痢や下血の原因となるのです。

 

下痢の時の下血の原因はストレス痔?

痔は、なんと人口の1/3の人が患っているのです。症状の強弱はありますが、一度痔になると完治することはありません。うっ血性のイボ痔は収まっても再び腫れやすく、切れ痔の部分は切れやすくなります。

 

ひどい痔の痛みで手術をしても、同じ生活をしていたらまたすぐに再発してしまいます。

 

特に影響力を持つのが「ストレス」です。痔を持っている人にとって、腸内環境が悪くなり排便が困難になる事は、症状の悪化に繋がります。

 

下痢の原因はストレス!?長く続く下痢の対処法は?

 

ストレスは交感神経を刺激するため、血圧が上がり血流が悪くなりうっ血性の痔核を作りやすくなるのです。

 

また、切れ痔がひどい痛みを起こすのは、傷口に便が付着する細菌感染を起こして膿んでいるためです。特に下痢症状がある時は、一日に何度も排便を繰り返すので、感染する確率が高くなりますね。

 

痔の痛みや下着の汚れなどがさらにストレスとなり、悪循環を起こしていきますので、きちんと治療してしまう事が肝心です。

 

ストレス性の下痢を繰り返していると、腸内環境とともに、肛門環境も悪化していることを忘れないようにしてください。

 

まとめ

下痢の時に下血した場合、痛みや発熱などと症状があるかないかで原因が変わります。

 

激しい嘔吐が併発する場合は、細菌性やウイルス性の感染症の可能性があります。また、痛みが強い場合は虚血性大腸炎も考えられます。

 

「潰瘍性大腸炎」や「大腸憩室炎」は、人によって症状の出方に違いがあるため、典型的と言われる症状でない場合も注意が必要です。

 

下痢と下血を起こす原因には、精神的な要因も考えられます。自律神経失調症や更年期障害などは消化器官に異常を起こしやすいため、総合的な考え方で治療できると早く改善に向かえます。

 

ストレスによる血行不良から痔核ができやすくなることも考えられます。出血や痛みが繰り返すと、それがストレスとなり、最悪の悪循環を起こしてしまいます。

 

下血は、体内に傷口があるために出血しています。勝手な判断で放置せずに、病院できちんと診察してもらうようにしましょう。