コーヒーを飲むと下痢になる人はかなりたくさんいらっしゃいます。カフェインの刺激で下痢がおこるのです。

 

本当にコーヒーが原因かどうかは、ブラックコーヒー以外を飲んでいる人にとっては疑問が残るかもしれません。実際の下痢の原因が、意外とコーヒーに入れた「牛乳」や「砂糖」が関係している事もありますので見極めなくてはなりません。

 

 

そこで今回は、下痢の原因はコーヒーなのか、紅茶やココアは下痢に良いのかなどについて詳しく解説いたします。

 

 

下痢の原因はコーヒーだった?

下痢,コーヒー,紅茶モーニングコーヒーに食後のコーヒー、仕事の合間などコーヒーを楽しむ人は多いのではないでしょうか。

 

カフェインの摂取量は、1日4杯以上飲む人をヘビードリンカーとして定義することが多いです。

 

最近何だかすぐに下痢しちゃうなあ・・・と感じている人は、もしかしたらそのコーヒーが原因かもしれませんよ。

 

「コーヒーが原因の下痢」を起こしやすいのは、過敏性腸症候群と言われる下痢症の人に多く、カフェインが交感神経を刺激してしまい、腸の運動が亢進してしまうためと考えられています。

 

コーヒーは、もともと腸の平滑筋を刺激する作用があるため、腸管の運動を促す作用があると考えられ、1700人近くの日本人女性を対象にした研究では、かなりの便秘を減らし、コーヒーが便が出る方向に働いたと考察しています。(Dietary intake in relation to self reported constipation among japanese women aged 18-20 years)

 

また、コーヒーの飲み方でも起こりやすくなります。

 

  • 下痢を起こしやすいコーヒーの飲み方
  • 朝一番でコーヒーを飲む
  • タバコと同時に飲む
  • 空腹時に飲む
  • 冷たいコーヒーを一気に飲む
  • 濃いコーヒーが好き
  • ミルクをたっぷり入れる
  • 牛乳をたっぷり入れる
  • 砂糖をたっぷり入れる

 

朝一番や空腹時のコーヒーは、胃腸へのカフェインのダメージが大きいため、いつもは下痢を起こさないような人も反応してしまう事があります。

 

また、意外と多いのが「コーヒーだけが原因ではない!」と言う事なのです。ミルクや牛乳をたっぷり入れて飲んだ場合、乳糖分解酵素の働きが間に合わずに下痢を起こしてしまいます。

 

日本人の4割が乳糖不耐性と言われています。普段は大丈夫でも、体調を崩している時などは対応しきれなくなる場合もあるのです。

 

もともとカフェインの多いコーヒー自体が体を冷やす飲み物なので、腸内環境が悪い状態や、たまたま胃腸が弱っている状態の時にはホッと一息のつもりがお腹の急降下を生んでしまいます。

 

そこへ、さらに体を冷やす糖分をたっぷり加えて飲む人は、体を冷やす糖分が加わることで、より下痢の確率が高くなるわけです。

 

そのため、自分で入れたコーヒーではならないのに、缶コーヒーを飲むと下痢をすると言う人がいますが、これは大量に含まれる糖分が影響しているかもしれません。

 

喫煙者に多いのが、起き抜けの1服と1杯のコーヒーではないでしょうか。喫煙している人は、腸内に溜まる悪い要素が多いため腸内環境が悪くなりやすく、下痢も起きやすくなります。

 

実際に1服と1杯のあと、すぐに便意をもよおす人が多く、その時の便は軟便傾向にあります。

 

下痢には紅茶やココアが良いって本当?

ここで間違ってはいけないのは、紅茶やココアが下痢の薬の代わりにはならないと言うことです。

 

本来、下痢を起こしている時は、「暖かいお茶」や「白湯」や「常温のスポーツ飲料」で水分を補給するのが基本です。特にひどい下痢の時は、どんなものであっても刺激として反応してしまうので、紅茶やココアで下痢が回復することはありません。

 

ただし、原因が感染症などの症候性でない軽度の下痢の場合、紅茶に含まれる「タンニン」の収れん作用によって、便が少し緩くなくなるのでは、と考えられています。

 

タンニンにはタンパク質を固める「収れん作用」と言われる力があり、下痢のように形のない便を語りのある便に変える力があるという仮説です。

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このタンニンは、緑茶などにも含まれる「苦味」として知られていますが、紅茶の含有量が一番多く、続いて烏龍茶、煎茶となります。

 

実際に、先ほどの1700人を対象にした研究では、中国茶や日本茶を飲む人は便秘傾向であった、という報告がされています。

 

そしてタンニンと一緒にいただきたいのが「ペクチン」です。ペクチンも便を形作ってくれる「水溶性食物繊維」です。どうやって摂るかと言うと、「レモンティー」でいただくのがベストなのです。

 

紅茶に親しみ深い国々では、腹痛の時にはレモンティーを飲むところが多く、薬要らずとまで言われています。

 

たしかコーヒーにもタンニンが含まれているのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、コーヒーに含まれているのは「タンニン」ではなく、タンニンに大変良く似た「クロロゲン酸」と言うものでごく少量です。

 

そのため、コーヒーでは収れん作用は期待できません。

 

また、ココアが下痢の時に良いと言われる理由は「リグニン」の作用です。リグニンは便を大きく膨らましてくれる作用があるため、下痢の無形便を形のある便にしてくれるのです。また、リグニンは善玉菌を増やす力も持っているので、ココアを飲むことで、下痢を起こしているような悪い腸内環境で騒ぐ悪玉菌の働きをを抑えてくれるといわれています。

 

ココアの力を存分に発揮するには、カカオ成分の%の高いダークチョコレートをココアに溶かして飲むのも効果的です。ポリフェノールによって便の形成がさらに行われやすくなり、善玉菌も元気になります。

 

念を押しておきますが、甘いミルクチョコレートはダメですよ。

 

紅茶やココアで下痢することも!効果は人それぞれなので要注意!

ただ、紅茶やココアは下痢便を形のある便にしてくれる作用はありますが、カフェインが入っていないわけではありません。

 

そのため、敏感な人はタンニンやリグニンの効果より先に、カフェインが作用してしまうこともあります。

 

そうなると、どんなに良いと言われていても下痢は止まらず、悪化する場合もありますので注意が必要です。

 

基本的に下痢の時は、食べ物は刺激の少ないもの、水分補給は電解質の入ったOS-1やスポーツドリンクが良いので、本来はコーヒー、紅茶、ココアも出来れば飲まない方が良いのです。

 

紅茶もココアも薬ではないので、「下痢したから紅茶飲もう!」と言うのは大きな間違いです。

 

軽度の下痢で食事も摂れるくらいの症状なら、紅茶の収れん作用が効果があるかもしれないよ!と言う程度に覚えておいてください。

 

タンニンは吐き気を呼ぶことがあるので、胃腸炎の時は慎重にならなくてはなりません。下痢症状だけで収まっていたものを、嘔吐や吐き気まで起こしてしまう可能性もあるのです。

 

さらに紅茶には、鉄分の吸収を阻害する作用があるため、食事と一緒に飲むのは良くありません。特に下痢を起こしている時は、電解質成分のミネラルが流れ出てしまうため、鉄分がたりなくなり貧血を起こしてしまいますので飲み方も要注意です。

 

また、当然ミルクやは控えめにしなくてはなりません。ミルクも砂糖も下痢をひどくする作用がありますので、せっかくタンニンをとっても意味がなくなってしまいます。

 

そのため甘い缶入りのミルクティーなどは、下痢の時には避けたい飲み物ですね。その時はHOTのストレートティーかレモンティーを選ぶようにしてください。

 

烏龍茶の飲み過ぎで下痢になる事はある?原因や注意点は?

 

面白いもので、コーヒーや紅茶などへの拒絶反応のような下痢症状は、一生のうちに何度も変わります。

 

今まであんなにコーヒー党だったのに突然下痢を起こすので飲めなくなったり、長年紅茶を楽しんでいたのに、下痢や吐き気を起こすようになったりします。

 

年齢的なものや、体内で何か変化が起こっているなど原因は様々ですが、その時その時適量を楽しむようにしましょう。

 

まとめ

下痢の原因は毎日飲んでいるコーヒーかもしれません。特に過敏性腸症候群の人の腸には、カフェインは刺激が強いのです。朝1番や空腹時のコーヒーは特に影響が大きいので注意しましょう。

 

コーヒーが原因の下痢は、「やめてみる」だけでそうかどうかがわかります。やめてみて下痢がとまればその可能性があるので、試してみて害はないので試してみてはいかがでしょうか。

 

嗜好や体の反応は一生のうちに何度か変化します。その時その時を楽しみながら、体に合うものを適量を飲むようにしましょう。体に良いと言われるものでも、飲み過ぎは悪影響を及ぼしますので気を付けてくださいね。