下痢と口内炎、一見まったく違う病気に思えますが、どちらも免疫力が低下すると発症しやすい症状です。

 

また、ウイルスが原因だったり、性病などでも同時に起こります。

 

注意したいのは難治性の大きな病気にも当てはまる症状であると言う点です。

 

そこで今回は、下痢と口内炎の関係性や腹痛もある場合の病気などについて詳しく解説いたします。

 

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下痢と口内炎の関係性とは?

下痢,口内炎,腹痛下痢や口内炎は免疫力が低下すると発生しやすいと言う共通点があります。

 

疲労が重なる、ストレスを受けるなどの心的要因が影響します。口内炎だけを繰り返す場合は、噛んだり歯の詰め物が当たるなどの物質的要因で発症することもあります。また、疲労回復物質のビタミンB2・B6が不足することでも出来てしまいます。

 

口内炎には、多くの人が経験している白い斑点のアフタ性口内炎と口内が赤く腫れるカタル性口内炎がありますが、通常の場合は1~2週間ほどで治ります。

 

ですが、心的要因、物理的要因ともに根本的な部分を治していないと当然口内炎は繰り返し発症し、痛い思いが続いてしまいます。

 

免疫力を発揮する機能は腸に多く集まっているため、口内炎が出来るほどのストレスや疲労を抱えていれば腸にも影響が出ます。

 

「疲労」と言うのは心的要因だけではなく、食べ過ぎや飲み過ぎなどで胃腸を疲労させている可能性もあります。その場合も、胃腸の働きが悪くなると免疫力が落ちるので、口内炎が出来てしまうことがあります。

 

腹痛からの下痢や吐き気はストレスが原因?改善策や対処法は?

 

下痢と口内炎が同時に発症すると、口の痛みとお腹やお尻が痛くなり、食欲も減少してしまうため体力が落ちて回復が遅くなる傾向にあります。

 

口内炎が自然に治るには、早くて1週間かかるので先に下痢を回復させてしまいましょう。口も痛いので1日絶食して、胃腸を休めるのが効果的です。

 

その後、徐々に回復食で体力をつけていき、免疫力を上げる食事をしていきます。この時、しっかり胃腸を休めることが肝心なので、下痢が治ったからと言って、すぐに脂っこい食事やアルコールをたくさん飲んでしまってはいけません。

 

良質のたんぱく質やミネラル豊富な食事を摂る事で、胃腸も回復し口内炎の治りも早くなります。

 

下痢と口内炎、腹痛も関わる病気とは?

下痢と口内炎、腹痛も関わる大きな病気はいくつかあります。一過性のものか病気からくるものなのか、見極めなくてはなりません。

 

  • 下痢・口内炎・腹痛の症状を持つ病気
  • ヘルパンギーナ
  • ベーチェット病
  • 川崎病
  • エイズ
  • クローン病

 

免疫力が関係している病気に多いので他にも考えられますが、主だった病気にしぼって確認してみましょう。

 

ヘルパンギーナ

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出典:http://goo.gl/5zker8

ヘルパンギーナは毎年5月~7月くらいに、5歳未満の幼児に流行する「夏風邪」と言われる感染症です。

 

エンテロウイルスにより、主に幼稚園や保育園、プールで感染します。7月にピークを迎え、8月には減少し始めて9月にはほぼ消滅します。

 

このヘルパンギーナは、体力や免疫力が著しく落ちていると大人でも感染して発症します。その場合、幼児より重症化することが多いので注意しなくてはなりません。

 

2~4日の潜伏期間の後、幼児の場合38℃以上の高熱が出ますが、大人は40℃近い高熱になることが多くなります。口腔蓋上部に複数の口内炎や発赤性の腫れが起きて激しく痛みます。

 

唾も飲みこめないほどの痛みで水を飲むのも辛い状態です。激しい痛みは2~4日ですが、大人は体内に毒物や異物が入ると早く排出してしまう力が備わっているので、体はそのために下痢と腹痛を起こします。

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ヘルパンギーナはとくに特効薬もないため、自宅で安静にすることが大切ですが、「発熱」「下痢」「喉の痛み」が重なるため水分が不足し脱水症状に陥る場合があります。

 

そのため、早めに病院で点滴による治療をしてもらうのが安心です。

 

幼い子供のいるご家庭では、流行時期は特に大人の健康状態にも注意して、疲れが取れないような時は食生活を充実させたり、サプリメントなどで対策をとりましょう。

 

ベーチェット病

特定疾患に指定されている難治性の高い全身炎症性疾患で、免疫機能が異常を起こす病気です。

 

「アフタ性口内炎」「皮膚症状」「眼症状」「外陰部潰瘍」の4つが主症状と言われるもので、その他に副症状として全身の異常が起こります。

 

副症状に消化器官に潰瘍が起こるのは、「腸管型ベーチェット病」と言い、小腸と大腸の接続部に近い回盲部に好発し下痢や腹痛を発症します。

 

再発と寛解を繰り返す難病です。

 

川崎病

川崎病は川崎富作医師によって発見された原因不明の病気です。

 

神奈川県の川崎の工場の被害による公害病だと思い違いしている人が多いようですが、人の名前から付けられました。

 

正式名称は「急性熱性皮膚粘膜リンパ腺症候群」と言う、何とも長い病名ですが世界的にも「川崎病」で浸透している病気です。

 

川崎病の口内炎は、溶連菌感染症の症状でお馴染みの「イチゴ舌」と言われる発赤性のボツボツが無数に出来て舌や口内全体が赤く腫れあがります。

 

38度以上の高熱が5日以上続き、リンパ腺が腫れたり、両眼の充血などが見られます。また、手先足先が赤く腫れあがるのも特徴的で、一回り大きくなるほどの腫れることもあります。

 

発症するのは4歳までの幼児に多いですが、10~20代ならまだ発症する可能性がありますので安心はできません。また、再発や後遺症の影響が大きな病気で、心臓の血管にコブが残る事があります。

 

その場合は、血が固まらない薬を障害飲み続けることになりますが、これを怠ると心筋梗塞を起こして死亡するケースもあるので勝手な判断は命取りです。

 

主だった症状の出方はまちまちですが、副症状としての下痢は多く見られます。

 

原因が分かっていないので予防することは難しいですが、早い治療によって予後の良いものになります。

 

HIV/エイズ

エイズについては、大きな流れは知っていると言う人も多いのではないでしょうか。「後天性免疫不全症状群」と言われる免疫力が徐々に低下していく病気です。

 

感染すると発熱などインフルエンザのような症状が出ますが、いったんそれが治まるとその後数年から10年ほど無症状な期間があります。

 

感染に気が付いて治療を受ければ、発症させないための薬も充実しているため、むやみに怖がる必要はありません。

 

感染に気が付かずに発症してしまうと、止まらない下痢症状や口内炎、皮膚異常などが起き、みるみるうちに体重が減少していきます。

 

免疫力の低下が著しいため、健康体であれば感染しないような菌にまで感染し、あらゆる病気にかかります。

 

HIVウイルスは日常生活では感染することはまずありません。性交渉での粘膜感染が一番の原因となりますので、コンドームの使用で防ぐことが可能です。

 

20代の感染者の増加は年々過去最高値と言われています。HIVウイルスは母子感染しますので、若い時期の安易な性行為のために、まだ見ぬ我が子に大きな負担をかけてしまう可能性があることを忘れないようにしましょう。

 

クローン病

クローン病は潰瘍性大腸炎とともに「炎症性腸疾患」と呼ばれる難治性の消化器の病気です。

 

口から肛門までの消化器官すべてに発症する可能性があるため、口内炎と下痢が同時に発症します。

 

ベーチェット病と同様に国の特定疾患に定められていて、自己免疫疾患と呼ばれる病気です。

 

下痢の時に下血した!この原因で考えられる事とは?

 

口内炎、下痢、腹痛とともに、下血が多く見られます。

 

まとめ

下痢と口内炎の発症には、免疫力の低下と言う共通点があります。

 

疲労、ストレスなどの心因的要因や暴飲暴食による物理的要因によって免疫機能が衰えてしまうと、下痢と口内炎を起こします。

 

また、下痢と口内炎、腹痛を伴う病気はいろいろありますが、やはりそれは免疫疾患と呼ばれる病気の数々です。

 

「ヘルパンギーナ」「ベーチェット病」「川崎病」「エイズ」「クローン病」などの難病が多く、大人がかかると重症化する病気もあります。

 

免疫疾患と言われる病気は原因不明の事が多く、予防は難しいものです。そのため、疑いがあったり「あれ?おかしいかな」と感じたらすぐに病院へ行くようにしましょう。

 

早く治療に入れば治りも早くなり、難治性の病気に対しても症状の浅いうちに治療が始められることは効果が高いのです。

 

免疫疾患は数多くあり、なってみて始めて耳にするような病気もあるかと思います。「たぶんこれだろう」と言う勝手な判断はせずに、病院で確認してもらうようにしましょう。

 

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