O-157は、毎年「旅館」や「食堂」、「施設の食事」などで集団感染したと言うニュースを耳にしますね。

 

また、特に多いのが子供の感染で、「幼稚園」「保育園」「学校」での集団感染はかなりの大人数になってしまいます。

 

子供や高齢者が感染すると重篤化しやすいのでとても危険なのです。

 

そんなO157の潜伏期間は2~9日と言われています。他の菌による食中毒はほとんどが3日以内に発症するので、比べるとかなり長いですね。

 

そこで今回は、子供がO157に感染した時の潜伏期間について詳しく解説いたします。

 

 

O157が迫っている!どうして潜伏期間が長いの?

O157,潜伏期間,子供O157と他の菌による食中毒との潜伏期間の違いは、増殖する時間がかかっていると言う事なのです。

 

O157と言う大腸菌は、この細菌自体が悪さをするわけではありません。

 

激しい食中毒の症状の原因は、O157が人の体内に入り、腸管で増殖すると生まれる「ベロ毒素」のせいなのです。

 

O157すべてが、ベロ毒素の産生能を持つわけではありません。中でもベロ毒素を産生するO157を「腸管出血性大腸菌O157」と言い、これが激しい水下痢や嘔吐、血便などの症状を起こすのです。

 

そのため、腸管出血性大腸菌O157に感染した場合は、「O157に感染する」→「腸管で増殖する」→「ベロ毒素を作る」→「食中毒の症状を起こす」となり、潜伏期間中は腸管で増殖していると考えられます。

 

潜伏期間は人それぞれのため、2日~9日と言う大きな差がありますが、早い発症は子供に多く見られます。

 

これは、大人に比べて子供には免疫力や抵抗力が少ないためで、O157が増殖しやすくベロ毒素がすぐできてしまうためです。毒素の影響も受けやすいので、症状も重篤化しやすく、命にかかわることもあります。

 

ベロ毒素は、「溶血性尿毒症症候群」や「脳症」などの合併症を起こす可能性があるので、大変怖いのです。特に下痢症状や真っ赤な血便がひどい場合に確率が高くなります。

 

反対に、症状が出ない場合もあります。

 

腸管出血性大腸菌O157は潜伏期間でも感染する?

O157の感染経路はすべて口から入る経口感染です。

 

O157に侵された食品を食事として口から体内に入れて起こる「直接感染」と、感染した人の便から排出されたO157がトイレのドアノブ、などを介して口から体内に入る「二次感染」が考えらえます。

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5月~9月あたりの気温の高い時期に流行しやすく、子供の集団感染は小規模なプール遊びなどが感染源となる場合があります。

 

水道水の塩素だけではO157を撃退することはできないので、塩素消毒をおこなっていない自宅のビニールプール遊びで二次感染します。

 

この場合、感染源となる子供の体からO157が排出されているために起こっています。

 

潜伏期間中はまだO157は準備中なので、排出されていません。数日間下痢が続いていた後や、軽度の下痢の場合などが一番心配な感染源となります。

 

O157が子供に感染しやすい経路とは?

O157と言うと「集団食中毒」のイメージが強いですが、自宅で発症するケースの方がはるかに多く、特に症状を発症しない大人が知らない間に家に菌を持ち帰り、免疫力の少ない子供たちが感染してしまうケースが多いのです。

 

免疫力がしっかりしている大人がO157に感染した場合、症状がでないことが多々あります。菌の摂取量などにも左右されますが、感染はしているので、便からは排出されているのです。

 

この状態は、だれにもわからない菌の移動のため、日頃の手洗いなどの徹底で防ぐことしかできません。

 

空気感染はしませんが、感染した親が子供と一緒にお風呂に入り、湯船のお湯に潜って遊んだりしてしまうと感染してしまいます。

 

昔から子供はお風呂に入ると潜りたがりますが、湯船にはO157だけではなく、おびただしい菌が存在しています。顔や体についた菌は最後にシャワーで洗い落せますが、飲みこんでしまったものは取りだす事はできません。

 

O157の後遺症って何?どんな症状がでるの?

 

食べ物が痛むと食中毒を起こすのではないかと慎重になる人は多いのですが、同時に感染者が無症状の場合の対策も必要なのです。

 

潜伏期間が長い!これが大流行の原因に?

潜伏期間が長いと言う事は、最初の発症者が出るまでそO157に侵された食品が出回る事になってしまいます。

 

発症した感染者が「5日前」に施設や飲食店で食事をして感染した場合、事実が判明して営業が停止するまでの5日間以上は多くの人が同じものを食べてしまっています。

 

そして、その人たちは気が付かずに菌をそれぞれの家に持ち帰ってしまい、どんどん感染者が増えてしまうのです。

 

その日のうちに発症する食中毒に比べて大規模な「集団感染」になることがわかりますね。

 

まとめ

O157の潜伏期間は、2日~9日と他の食中毒にくらべて大変長いのが特徴です。

 

O157には、毒性の強い「ベロ毒素」を産生する能力をもつタイプの菌がいて、それを「腸管出血性大腸菌O157」と呼びます。

 

免疫力や抵抗力の少ない子供が感染すると、ベロ毒素によって重篤な症状の発症や、「溶血性尿毒症症候群」や「脳症」を引き起こすことがありますので、甘く見ることはできません。

 

O157はすべて「経口感染」です。「直接感染」ももちろんですが、手洗いの徹底などで出来る限りの「二次感染」を防ぐようにしましょう。