水のような下痢が長い間続いてしまうのは本当に困りますよね。下痢は、我慢しないといけない場面があるときでも出てきてしまう症状なので困る方が多い症状です。

 

腹痛や他の症状はなく、下痢だけが見られる場合にどんなことが原因になるのか、またそのようなお腹の不調がどうして起こっているのかを知っておくことは改善のヒントに繋がりますので、この機会に水下痢について理解しておきましょう。

 

 

 

下痢の水状態がずっと続く、これって何が原因?

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下痢とは、便の中の水分量が90%を超え液体化した状態を言うのですが(理想的な便の中の水分量は70~80%)、さらに水分量が増え95%以上になり水のように「シャー」と便が出てしまう状態を一般的に水下痢と呼んでいます。

 

水下痢が起こる原因は様々です。

 

感染が原因で起こる下痢のみの症状

下痢が続く代表的な原因は、感染性胃腸炎です。細菌やウイルスに感染してしまったことで起こる水下痢で、細菌やウイルスを体の外に出そうとする防衛反応の1つです。

 

ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス性胃腸炎と、O-157やサルモネラ菌などの細菌性腸炎は聞いたことがありますよね。これらの症状をイメージしていただくと分かりますが、多くの感染性胃腸炎は嘔吐(おうと)や発熱(微熱の場合も)を伴う場合も多いです。

 

これらの感染性腸炎の中でも、原因のバイキンによっても症状の重さは変わります。普通は、細菌性腸炎>>ウイルス性腸炎というように、細菌性腸炎の方が重たい症状となり、発熱や腹痛などの症状が強くなり、出現しやすくなります。

 

軽い下痢で済む場合、特にすでに免疫を持っているロタウイルスによる胃腸炎では、下痢だけで症状が治まることが多く、下痢自体も症状が軽い場合が多いです。

 

また、細菌という菌が悪さをしている場合でも、菌が出す毒素が主体のばあいには毒素が腸だけに作用して、体に入ってこず、下痢だけになります。黄色ブドウ球菌の毒素では食べてから数時間後から水下痢主体で、ひどい下痢が出てきます。

 

また、コレラという菌が作るエンテロトキシンという毒素も、下痢だけで他の症状が出ない場合があります。これらの場合は激しい下痢になります。この場合は、「米のとぎ汁」様便と呼ばれ、水下痢がたくさん出ます。

 

 

食生活や生活習慣が原因の下痢

体調が悪いわけではないのに下痢をしてしまうとき、下痢の原因が暴飲暴食による消化不良や、お腹を冷やしてしまったことによる腸の異常収縮、脂肪分を含む食べ物の食べ過ぎによる場合があります。

 

このタイプの下痢はみなさんも1度は経験したことがあるのではないでしょうか?

 

数回トイレに行けば治ったという経験もあるかも知れませんが、似たような生活を続けることで水のような下痢が続くことがあります。その場合は、その原因を改善しない限り症状は続きます。

 

食品アレルギーや食事が体質に合わないことによる下痢

食品アレルギーで水下痢になる場合もあります。また、体に合わないものを摂取することで起こる下痢があります。

 

ある特定の食べ物を食べると必ずお腹を下してしまうという場合はアレルギー反応やその食事が体質に合わないる可能性があります。

 

良くあるのが牛乳を飲むと下痢をしてしまうという症状です。これは、牛乳に含まれる乳糖という物質を消化するための酵素が少ない体質の人に起こり、乳糖不耐症というものです。

 

他にもマグネシウムが多く含まれている硬水を飲むと下痢をする人やカフェインがダメな人もいます。

 

ストレスが悪化因子となる下痢

ストレスが主な原因と言われている過敏性症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)という病気で水下痢を起こすこともあります。

 

これは上記の下痢が急性下痢なのに対し、何カ月も下痢症状が続くこともある慢性下痢に分類されます。日本人でこの病気を患っている人は実はとても多く1000万人以上ともいわれている病気です。

 

水便の原因や腹痛なしの症状って何が起こってる?何科に行くべき?

 

怖い病気の場合

そして最も怖いのが、重大な病気の1症状として水下痢が続いている場合です。下痢だけになることよりも、他の症状が一緒にある場合も多いのですが、クローン病や潰瘍性(かいようせい)大腸炎、大腸がんも下痢を引き起こし、時に下痢だけが症状として出てくることもある病気です。

長引く下痢があれば、一度消化器科で調べてもらいましょう。

 

内分泌疾患や稀な下痢

またバセドウ病も下痢が続くという症状を持っています。この場合は、動悸がしたり、手が震えたりする症状や、体重が減ってくるなどの症状がでてくることが多いので、下痢だけの場合疑うことが難しく診断が遅くなる場合があります。

 

また、1.2%と非常に稀ですが、VIPomaまたは、WDHA症候群と呼ばれる病気があり、VIPという腸から出るホルモンのようなものが膵臓に間違えてできてしまう、腸の動きや腸の分泌物を増やすホルモンであるVIPが沢山作られすぎてしまい、下痢になります。

VIPomaの場合は、紅茶のような色合いの水下痢が大量に出ます。消化器科でもあまり疑われずに見落とされるケースもあります。

 

 

下痢の水状態が続いているのにお腹が痛くないのはなぜ?

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水下痢の原因は様々ありましたが、お腹が痛くないのに水下痢をしている場合は、感染性胃腸炎であれば、軽い胃腸風邪のウイルス(成人のロタなど)や、コレラやブドウ球菌の毒素などの毒素型の可能性は0ではありません。

 

また、水下痢が続いていることを考えると、一時の暴飲暴食や冷えでの下痢症状は短時間で治まることが多いので違う可能性が高くなってきます。

 

日常的に食べる食べ物や飲み物などは影響しているということは多いと思います。たとえばアルコールやカフェインは体にとっては刺激物です。刺激物は交感神経を刺激して腸の運動を活発にする働きがあり、過剰に腸が動いてしまうと十分に水分を吸収する間もなく下痢として排出されてしまいます。

 

また自分が気づいていないものでアレルギー反応や体質との相性の問題を起こしていることもあります。牛乳は、乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)の影響で、割と自覚されている人が多いのですが、水や甘味料は見落としがちです。水に含まれるマグネシウムは便を緩くする効果があると言われています。

 

そして硬水は軟水の約3倍のミネラル(マグネシウムやカルシウム)が含まれていると言われており、普段軟水を飲んでいる人が硬水のミネラルウォーターを口にすることで下痢になることがあります。

 

甘味料として良く使われているキシリトールソルビトールもたくさん摂ることで下痢になる人がいます。しかしなかなか気づきにくく、「どうして水下痢が治らないのだろう?」と思いながら食べ続けてしまっていることもあるかもしれません。

 

 

このように物理的な原因と体質的な原因、どちらでも腹痛のない水下痢は起こり、原因が分からないと続いてしまうことになります。

 

水下痢が続いている時の対処法は?

まずはここ2~3日の行動を振り返ってみてください。何を食べましたか?飲みましたか?どこへ行き何をしましたか?

 

最初に原因を考えることが大切です。

 

そして1番大切なことは、長引いていない下痢であれば“胃腸の調子を整える”ことです。

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そのためには胃腸を安静にし休ませてあげる必要があります。半日~1日は食事を控えましょう。その間も水分補給はしっかりと行ってください。

 

水ではなく、白湯・番茶・常温のスポーツドリンクなどがオススメです。量は少しずつこまめに飲むようにします。水分ともう1つ必要なのが適量の塩分です。

 

梅干しを1つ食べたり、熱すぎないお味噌汁を飲むのも良いでしょう。スポーツドリンクそのままでも多少の塩分が入っています(重度の下痢の場合はもう少し塩分の濃度を上げた方が良いですが)

 

食事も最初は消化の良い物を食べましょう。おかゆ・うどん・スープ・ヨーグルト(冷たすぎないもの)などが良いです。食物繊維の多いものや柑橘類(かんきつるい)、刺激物は胃腸に負担をかけるので避けてください。

 

また、規則正しい生活を送ること、長引く場合は病院で検査すること、何も原因がわからずの場合は、体質と向き合ったり、ストレスと上手に付き合う方法を学ぶことも大切です。

 

まとめ

腹痛のない水下痢の原因は様々です。いくら痛くないと言っても下痢が続くのは嫌ですよね。自然に治るものなら待ってみて、また自分の生活習慣を見直すことで改善する水下痢の原因であればその対処をして、体質との兼ね合いであればその原因となっていることを正すようにできればいいですね。

 

 

水下痢がいつ来るかと不安に思いながら過ごす生活とサヨナラできるよう、このページに書いてあることを考えてみてください。