3月から5月くらいをピークに、冬から春にかけて下痢の原因になるのがロタウイルス感染症です。

 

特に小さなお子さんが居る方や、子供が下痢、腹痛が出てきてしまったときに読んでいただきたいです。

 

このページでは、ロタウイルスの検査がどんな検査か、費用はいくらくらいかかるかを解説します!

ロタウイルスの検査はどのようにするの?

ロタウイルスの検査は、便をとって調べる検査です。迅速検査といって10分~15分ほどで結果が出る、便の検査です。

 

便を調べるキット(免疫クロマトグラフィ(immunochromatography;IC)法)が開発されており、検査室で便とキットを反応させてロタウイルス感染になっているかの診断をします。

 

診断の精度(正確性)はとても高く、RT-PCR(reverse transcription PCR)法という、とても手間がかかる検査で正確な検査があるのですが、それよりはるかに短い時間で、それに近いぐらいの精度で検査できます。

 

ロタウイルス検査の感度は89〜98%で、つまりロタウイルスになっていればかなりの確率で陽性になり、陰性であればロタウイルス感染の確率が低くなる検査です。また特異度は 93〜100%と高く、つまり陽性であればほぼロタウイルスといえるという信頼度の高い検査です。⇒参考:J Trop Pediatr. 2011 Oct;57(5):375-7

 

ロタウイルスの検査の特徴
・ロタウイルスの感染であれば高確率で陽性になる
・陰性であった場合、ロタウイルス感染である確率が低い
・陽性であった場合、ほとんどの確率でロタウイルスによる下痢と診断できる

 

各会社から、いろいろな検査キットが出ています。ロタウイルスだけを調べるものと、ロタウイルスとアデノウイルスを同時に調べるキットの両方があります。ロタウイルスとアデノウイルスは保険診療ですべての年齢の人で調べることができる検査です。

 

 
検査商品名調べるウイルスの種類
イムノカードSD
ロタ・アデノ
ロタウイルス
アデノウイルス
ラピッドテスタ Ⓡ
ロタ・アデノ
ロタウイルス
アデノウイルス
BD Rota/Adeno
エグザマンTMスティック
ロタウイルス
アデノウイルス
ディップスティック‘栄研’ロタロタウイルス
ラピッドエスピー Ⓡロタウイルス
バイダスⓇアッセイキットロタウイルス

 

ロタウイルスの検査の費用は?保険適応なの?

ロタウイルスの検査は保険適応です。そのため、子供が小さくて自分がロタウイルスに感染しているか心配な方、お子さんがロタウイルス感染か心配な方は保険診療で検査を受けることができます。

 
(ただし、その検査をするかどうかの判断は担当医師の裁量によります)
 

検査の値段は現時点では実施料として65点、月1回に限り免疫学的検査 判定料として144点を保険請求できるとされており、209点×10円が検査料金です。その負担額によって、3割負担の方は627円、1割負担の方は209円、自治体が子供の診療費の補助をしてくれる場合は無料です。

 

また、それとは別個で診察料がかかります。初診料と初診代金と救急外来加算費は病院によって異なるため、かかりたい病院にかかりたい時間帯でいくらかかるか概算を訪ねてみるとよいでしょう。初診料は282点で2820円です。初診代金や救急外来受診時に別個で費用をとる病院もありますので、一概には言えません。

 

 

ロタウイルスは、小さな子供、5歳未満の子供で、特に小さい子供(生後6か月以降から2歳 )の初めての下痢で重症になってしまう感染症です。また感染力が強く、糞口経路(便から手に移りやがて口に入る)によって, ヒト-ヒト感染でうつってしまう感染症です。ほとんどの子供が大人になるまでに1度は感染してしまうので、防ぎきることは難しいです。

 

しかし、子供が小さい間に予防したり、「今ロタウイルスの感染している」とわかることで、脱水症に注意して対処したり感染予防を行ったりと検査の意義のある感染症です。もし「必要だな!」と感じたら、相談してみてください。