・センノサイドとはどのような薬か

センノサイドとは、便秘を治療するためのお薬です。その他にもバリウム検査などで使用するバリウムを大腸内にとどめないように強制的に排泄させる目的で使用することもあります。

 

センノサイドは、錠剤であり医師の処方箋にしたがって処方されるため、西洋の薬(化学的なもの)と認識されている方もおられるかと思いますが、有効成分は漢方薬(東洋医学)です。

 

その有効成分とは、センナの主成分であるセンノシドという物質です。したがって、自然医学を好む方にとっても好まれるお薬です。

 

・センノサイドは便秘の時にどのような作用をするか

センノサイドの働きは、大腸を刺激して蠕動運動を促すことです。蠕動運動とは、大腸が伸びたり縮んだりすることによって便を直腸の方向に押し出す運動のことです。(参考:蠕動運動などの腸の運動

 

この蠕動運動が何らかの影響により低下することで、上手く便を運ぶことができなくなります。さらに通常よりも長い時間大腸内に留まることで、便に含まれる水分がより吸収されてしまい、さらに便が硬くなり、排出されにくいという悪循環に陥ります。

 

センノサイドは、服用していただくと、胃や小腸などで代謝や吸収を受けません。

 

センノシドのまま大腸まで到達し、腸内細菌の働きでレインアンスロンという物質に変換されます。変換されたレインアンスロンは大腸を刺激して蠕動運動を促進し、さらにその結果水分吸収が抑えられるため、比較的やわらかい便が作られ、便秘が解消されます。

 

 

センノサイドのエビデンス、便秘に対する効果

センノサイドは1970年8月より販売が開始されております。その当時現在のような臨床試験は実施されていませんでした。そのため臨床試験のデータはありません。しかし、1981年8月にセンナエキス製剤(センノサイドも含む)の再評価が実施されており、その際以下のデータが示されています。

 

http://www.kowa-souyaku.co.jp/upload/item/2/1-pi_004.pdf

 

センノサイドは子供に使用できるか

添付文書を確認してみますと、以下の記載があります。

http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400061_2354003F2278_1_09.pdf

「6.小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。」

 

低出生体重児、新生児、乳児に対しては、使用経験がないため原則使用することはできません。

 

乳児以上つまり、生後1年以上経過している幼児以上であれば使用することは可能です。もし、使用するのであれば、必ず医師の指示に従って使用することを守ってください。

 

 

センノサイドの副作用

センノサイドの副作用は、添付文書に以下の記載があります。

http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400061_2354003F2278_1_09.pdf

腹痛や下痢、腹鳴、腹部不快感などはセンノサイドの直接的な効果に伴うものです。その他のものについては明確な根拠は不明ですが、重篤な副作用と報告されているものではなく、軽度なもののみです。

センノサイドの作用は、大腸の蠕動運動を促進することです。下剤には一般的に蠕動運動を促進するものと、水分を保持して便をやわらかくするものに分けられます。

 

・ほかの下剤との比較

残念ながら効果を比較したデータはありません。しかし、水分を保持する下剤(酸化マグネシウム)と蠕動運動を促進する下剤(センノサイド)では、下剤としての便を出す効果は蠕動運動を促進する方が強いです。

 

蠕動運動を促進する下剤同士の比較は難しいです。個人によって薬が合う合わないがありますし、その時の体調や便秘の原因によっても異なるためです。