下痢の時には、特に重症そうであったり、脱水になっていそうな場合や、熱が高い場合、便に血が混じっている場合、ご高齢の方の場合などに血液検査を行います。

 

血液検査は、静脈から血液を採取するのですが、下痢の時は同時に点滴をして、失った水分や塩分を補給するため、点滴を取るときに一緒に血液検査をすることも多いです。

 

血液検査は採血をして血液検体を採取し、機械で測定して血液の中の成分を調べます。その結果値を基準値と比べて異常値を示す項目から、今の状態や重症度を推測します。

 

下痢の時に行う血液検査の項目で重要となるのが、脱水状態でないかどうかの評価のための、BUN(尿素窒素)とCre(クレアチニン)です。

 

脱水となってくるとBUNが上昇し、BUN/Creの比が大きくなります。20以上だと脱水が強く疑われます。また、脱水症が進みすぎると腎臓への血流が足りなくなり、腎臓の機能を表すCre(クレアチニン)値が普段より上昇します。

 

また、炎症をみる“白血球数”と“CRP”と呼ばれる項目も大事です。

 

細菌による腸炎の場合のほうが、ウイルス感染に比べてCRPが上昇しやすい傾向があります。また、偽膜性腸炎と呼ばれるクロストリジウム・ディフィシルによる感染下痢の場合は、白血球がとても高くなることが知られています。

 

 

体は異物の侵入などで刺激が起きた場合、防御反応として炎症が起こります。この炎症により高値を示すのが“白血球数”や“CRP”で、炎症マーカーと呼ばれます。

 

白血球数”は文字通り、血液中の白血球の数です。白血球は異物と戦い、体を守る働きをしています。細菌感染などにより、異物が体内に侵入した場合には脾臓や肝臓に蓄えられている白血球が素早く反応して、異物と戦うために血液中に増加します。

 

CRPは蛋白質の一種ですが、健康な人の血液中にはほとんどありません。体の中で炎症や組織の破壊があると肝臓で産生されて、血液中に増加します。つまり、CRPが高いほど広範囲で強い炎症が起きていることが示唆されます。(ただしCRPが高いからといって、診断がつくわけではありません)