胃が痛くなった後に下痢に襲われたことはありませんか?胃が痛いだけでも辛いのに、下痢に襲われると焦りますよね。

 

胃痛と水下痢は関係があるのでしょうか?原因はいったい何なのでしょう?

 

またどのように対処すればよいのでしょうか?詳しく見ていきたいと思います。

 

 

 

胃痛と水下痢は関係があるの?

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まずは胃痛についてお伝えしたいと思います。

 

胃が痛いと言っても、実は必ずしも胃が原因であるとは限らないのです。ほとんどの人はみぞおちの辺りに痛みを感じると胃が痛いと訴えると思いますが、ここが痛むときには、胃や十二指腸、肝臓、膵臓、心臓、肺などの異常も考えられるのです。

 

食事の前後(空腹時と食べ物が入っている状態)で症状が異なるのであれば、胃や腸などの消化器系の異常が原因である可能性が高くなります。胃痛の原因は、胃の粘膜の炎症や損傷の他、胃の筋肉が痙攣(けいれん)を起こすことによっても起こります。

 

胃の粘膜を刺激する物といえば、アルコール・カフェイン・香辛料・タバコが挙げられます。

 

アルコールやカフェインは適量であれば胃液の分泌を促し消化を助けるというメリットもあるのですが空腹時に過度のアルコールやカフェインを摂ってしまうと、胃粘膜を直接刺激することになります。また暴飲暴食や熱い物・冷たすぎるものなども刺激となり胃粘膜を荒らす原因になります。

 

細菌やウイルスなどの感染も、胃痛を引き起こす原因の1つです。

 

さらにストレスや生活習慣などの心理的な影響による自律神経の乱れも、胃痛を引き起こす原因になります。自律神経は胃酸の分泌をコントロールしており、自律神経の乱れによって胃酸の分泌が増えると胃粘膜を攻撃してしまいます。

 

血流も悪くなるため、胃粘膜を守る働きが低下することも考えられます。ひどくなるとストレスにより、胃が異常に収縮してしまい痙攣を起こすこともあります。

 

これらはすべて急性胃炎と呼ばれるもので、突発的に胃痛、吐き気、下痢、発熱などを引き起こし、ひどい時には全く動けなくなるほどの痛みを伴います。

 

近年、日本人は胃痛になりやすいと言われています。昔から繊維質の多い和食に慣れ親しんできた日本人の胃は、食の欧米化に伴い肉食に偏った食事の消化は負担が大きいことが原因だといわれています。

 

急性胃炎があるということは、慢性胃炎もあります。 実は慢性胃炎の原因はよく分かっていません。しかしピロリ菌が悪さをしていることが関係しているといわれています。

 

ピロリ菌は、胃を保護する粘液層で増殖し胃粘膜を破壊したり、胃の表面に炎症を起こしたりする細菌です。日本人の2人に1人がピロリ菌に感染していると言われており、決して他人ごとではないのです。

 

慢性胃炎には、表層性胃炎、びらん性胃炎、萎縮性胃炎、肥厚性胃炎の4タイプあるのですが、いずれも長期間繰り返された炎症から、胃粘膜・胃腺に萎縮性の変化が生じたものです。日本人の2人に1人が感染しているとお伝えしましたが、ピロリ菌に感染している人全員が胃痛に苦しんでいる訳ではありません。

 

次に水下痢についてお伝えします。水下痢とはどのような便のことをいい、なぜ起こるのでしょうか?

 

理想的な便の固さは便の中の水分量が70~80%といわれているのに対し、様々な原因で便の中の水分量が増え、90%以上になり水の様になった便を水下痢と呼んでいます。医療用語では水様便(すいようべん)と言います。

 

水下痢を起こす原因は様々です。

 

  • 細菌やウイルスに感染してしまったことで起こる感染性胃腸炎 
  • 暴飲暴食による消化不良、お腹を冷やしてしまったことによる腸の異常収縮 
  • 食品アレルギー 
  • ストレスが主な原因と言われている、過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)  
  • クローン病や潰瘍性大腸炎、バセドウ病などの重篤な病気 

 

胃痛も下痢も、何が原因なのかを見極めることが大切になります。

 

それではなぜ胃痛が起こると水下痢につながってしまうのでしょうか?胃痛は胃の症状で下痢は腸の症状です。違う臓器で起こっていることなのですが、胃と腸はどちらも消化管という食べ物の通り道であり、密接な関係があるのです。

 

たとえば冷たい食べ物や多量の香辛料、脂肪分を多く含む食べ物の摂りすぎやお酒の飲みすぎなど、暴飲暴食によって胃粘膜が荒らされると胃痛が起こり、胃での消化機能が低下します。

 

消化が不十分な状態で食べ物が腸へ送られると、腸での吸収が上手くいかず水下痢を起こすことが考えられます。

 

細菌やウイルスなどに感染して起こる感染性胃腸炎では、胃と腸が両方とも炎症を起こしてしまいます。胃が炎症を起こしている状態を胃炎と言いますが、胃炎が広がると激しい胃痛に襲われます。胃炎の時はもちろん消化機能も低下します。

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消化されないまま腸へ送られた食べ物は吸収しにくいうえに、腸も炎症を起こしているためますます吸収できないまま排出されることになります。そのため水下痢になってしまうのです。

 

また、ストレスが原因で自律神経が乱れると、胃酸が胃粘膜を攻撃したり痙攣を起こして胃痛を起こしていることがあります。またストレスは胃だけでなく腸にも悪影響を及ぼします。

 

水下痢が臭い!これって何が原因?症状改善法は?

 

それが過敏性腸症候群と呼ばれる病気で、精神的な原因で胃痛と水下痢を同時に起こすことも考えられるのです。その他には、胃や腸、肝臓や膵臓の病気が原因になっているかもしれません。

 

胃痛と水下痢が起こっている時の対処法は?

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急性胃炎が原因になっている場合には、胃を安静にすることが最優先です。炎症によって弱った胃を休ませるためには、半日~1日は食事をしない方がよいです。

 

水下痢は想像以上に体の水分が奪われます。脱水を予防するために水分補給は必ず行ってください。冷たい飲み物は刺激になってしまいますので、常温が温かいもので水分を補いましょう。白湯や番茶、スポーツドリンクなどを少しずつこまめに飲むことをオススメします。

 

急性胃炎は2~3日で痛みが治まる場合が多く、その間は胃や腸に負担の少ない消化のよい食事を心がけてください。お粥やうどん、野菜スープなどが良いですね。味の濃い物や脂っこいものは控えてください。

 

暴飲暴食など痛みの原因がはっきりわかっている場合は、胃腸薬や下痢止めを使って胃痛を緩和させるのもよいですが、細菌やウイルス感染が原因の疑いがあるときは、病原菌を早く外へ出そうとする防衛反応なので、薬などを使って無理に下痢をとめないでください。

 

胃痛や下痢が激しいとき、2~3日安静にしていても症状が変わらない時は、速やかに病院で診てもらってください。

 

胃痛には原因によって特徴があるってホント?

同じようにみぞおちの辺りが痛い場合でも、胃痛の原因によって痛みの種類が異なります。

 

1.暴飲暴食が原因の場合には、胃が膨らむことによる圧迫感や、お腹が突っ張るように痛みます。

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2.アルコールや香辛料などで胃粘膜が荒らされている場合には、みぞおちだけに集中して痛みが起こることが特徴で、吐き気や嘔吐を伴いことも多いです。

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3.ストレスによる胃痛は、キリキリと痛むことが多く、胃もたれや胸やけ、食欲不振や吐き気を伴う場合もあります。

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注意が必要なのは、胃痛が長引いたり何度も繰り返す慢性胃炎の症状です。慢性胃炎は胃ガンとの関係性が心配されますので、疑いのある場合は病院で検査を受けてください。

 

まとめ 

胃痛や水下痢の原因は様々です。

 

同時に症状が現れる場合は急性胃腸炎の可能性が高くなりますが、それだけとは限りません。自分の症状と向き合い原因を特定して、自分のできる範囲の対処法から始めてみてください。

 

それでも症状が全く良くならないのであれば、病院での治療が必要な病気が原因かもしれません。早めに医療機関を受診し適切な治療を受けてください。