下痢の時に、どんな食事を食べるのがよいでしょうか。お腹が痛いときに食べていいか心配になりますし、食べたり水を飲むと下痢がひどくなってしまうのではと心配になりませんか?

 

そもそも食欲がなくて、何も食べたくないことも多いですが、食べないままでいいのか、無理して食べたほうがいいのかを今知りたいですよね。

 

結論から言うと、下痢の時は、1日2日であれば、無理して固形物を食べる必要はありません。ですが、もし食べられそうであれば柔らかく水分の多い食べ物であれば、胃腸への負担をあまりかけずに、体へのエネルギーになるためおすすめです。

 

例えば、少し塩を効かせたおかゆなどをおすすめします。

 

また、どれだけ食欲がなくても「水分と塩分と少量の糖分が入った飲み物(OS-1や薄めたポカリなど)」は頑張って飲んで、脱水予防をする必要があることは覚えておいてください。

 

下痢の時の便を考えると、水のようにたくさん水分が出ていくことが想像できると思いますが、出た分の水を取らないと、脱水になってしまいます。

 

また、下痢が治ってきて、回復してきたときにおすすめの食事も合わせて紹介します。

 

 

下痢の時の食事で気を付けることって何?

下痢 食事

下痢の時の食事で、一番大事なことは、下痢で失われた水分を補給することです。

 

下痢というのは、沢山の水分や塩分が便となって出ていく状態です。理想的な便の固さは便の中の水分量が70~80%といわれているのに対し、様々な原因で便の中の水分量が増え、90%以上になり「水のよう」になった便が下痢です。

 

また、この下痢便の中には、ラーメンの汁と同じくらいの濃さの塩分が含まれているため、水分だけでなく沢山の塩分が出て行ってしまいます。

 

人の血液は、多くの塩分と水分が含まれています。生理食塩水という塩水が人の血液と似たような濃さの塩水なのですが、これを味見してみると、きっとあなたが驚くくらいしょっぱいと思います。

 

 

また、下痢の時には、頑張って飲んだ水分や塩分が吸収されにくくなります。

 

普段の健康な腸であれば、食べ物の水分は99%吸収されるのですが、下痢で腸の動きがギュルギュルと早くなると、消化された食べ物が十分に水分が吸収されないまま出て行ってしまったり(運動亢進性下痢といいます)、吸収する能力が落ちてしまったり(浸透圧性下痢と言います)、また、体の中の水分が、腸から分泌される(分泌性下痢といいます)がおこります。

 

そのため、食べたものが十分に吸収されず、結果として沢山の水分が失われます。

 

 

下痢は「急性下痢」「慢性下痢」に分けられます。急になった下痢は急性下痢のことがほとんどで、この場合にはしばらくするとよくなることが多いので、食べ物としては消化に良い物を食べ、水分を頑張ってとるようにしましょう。

 

ちなみに、急性下痢とは、1~2週間以内で治癒(ちゆ)する下痢で、原因も比較的はっきりしているものが多いです。主な原因は、暴飲暴食・お腹の冷え・アレルギー・ストレス・細菌やウイルスの感染・乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)などです。

 

※乳糖不耐症…(牛乳などに含まれる乳糖を分解する酵素がもともと少ない体質の人が、牛乳や乳製品を摂ったときに上手く分解吸収できず、下痢として排出されてしまうこと。)

 

急性下痢は大抵の場合、原因がなくなれば徐々に改善していきます。これを薬で無理に止めてしまうと、下痢の原因となる何かを体の中に留めてしまう可能性があり、下痢症状が長引いてしまうことにつながります。

 

そのため、急性下痢の場合は薬で下痢を止めるのではなく、水分補給をしっかりして、出る下痢は出し切ってしまった方がよいです。

 

それでもあまりにも下痢がひどい場合は、病院に行って診てもらいましょう。

 

 

 

慢性下痢とは、3週間以上だらだらと続く下痢で、良くなったり悪くなったりを繰り返します。こういう場合は、脱水となるほど沢山の下痢が出るわけではないため、下痢で出た水分を補給する程度でOKです。

 

ずっと続く下痢の場合に考えられる原因で最も多いのは過敏性腸症候群で、慢性下痢の原因の70%を占めるといわれています。過敏性腸症候群は、日常的にストレス状態に置かれている、慢性的な睡眠不足、過労などがあるとなりやすくななります。

 

 

 

下痢になった時の食事のポイント

では、下痢になった時はどのようなことに気を付けて食事をするのが良いのでしょうか。

 

下痢の時、特に急性下痢の時は腸が弱っている状態です。ですので、最も大切なことは腸を安静にしてあげることです。腸の中に何も入れないというのが1番安静なのですが、下痢の時は私たちの想像以上に水分や栄養分が失われています。

 

下痢をして半日~1日は腸の安静のために食事量を減らす(絶食または消化の良いもの)のが良いです。しかしこの間も水分はきちんと摂りましょう。冷たい飲み物は腸を刺激してしまいますので、温かい飲み物か常温の物にします。

 

お茶やミネラルウォーターでも良いですが、スポーツドリンクを薄めたものや経口補水液(OS-1という商品がおすすめです)などは、体の電解質のバランスも崩さずに水分補給ができるのでオススメです。

下痢の時に一番大事な水分摂取、それに最適な飲み物

 

 

半日~1日経って、下痢の症状が少し落ち着いて来たら食事を始めます。食事をする際は常に消化の良い物・腸への負担が少ない物を選ぶように意識してください。また、1回に食べられるだけ食べるのではなく、少しずつ何回かに分けてよく噛んでゆっくりと食べるようにしましょう。

胃腸炎の症状で下痢と嘔吐で困るとき、どんな食事がいい?

 

 

香辛料や脂肪分の多い物(脂っこい物)、冷たい物、アルコールやカフェインは腸にとって刺激物ですので避けてください。また食物繊維の多い食材も下痢の時は避けた方が良いです。

 

 

下痢の時に納豆やうどんって良いの?

では下痢の時には具体的にどのような物を食べるのがよいのでしょうか?

 

下痢症状があるときは、消化の良い物を選んで食べる必要があるとお伝えしました。消化の良い物としてうどんが挙げられます。うどんもコシのある冷たいうどんではなく、柔らかくなるまで煮込んだ温かいうどんを食べるようにしましょう。

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納豆も下痢に効くと言われることがあります。

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納豆には納豆菌が含まれており、納豆菌は善玉菌として腸内で増えすぎた悪玉菌と戦ってくれるなど、良い働きをしてくれると考えられているためです。また納豆菌には他の善玉菌を増やす効果も期待できます。整腸剤やサプリメントにも、納豆菌が配合されているものがあるのはそのためです。

 

それなら、早い段階で納豆を食べればよいのではないかと思いますが、下痢で辛いときに納豆を食べたいと思う人は少ないですよね。

 

私たちの体は不思議なことに、体調に合わせて必要なものを欲し、体調に合わない時は欲しくないようにできています。納豆菌は確かに下痢の時に効果があるのですが、納豆自体は主に大豆でできていますよね。

 

大豆はたんぱく質を多く含んでおり、たんぱく質は消化の良い食品ではありませんので下痢の時に食べることは、腸への負担になってしまいます。体が納豆を欲しがらないのは正解なのです。 

 

ただし、症状が落ち着いて来たら、次は弱った腸を回復するために栄養が必要になります。良質のたんぱく質は、腸の機能回復のための良い栄養源となるために少しずつ摂っていきたい食品です。この時期になると、納豆を食べることをオススメします。

 

良質なたんぱく質を含む大豆と納豆菌を同時に摂れるからです。また大豆内にある、オリゴ糖が直接腸内細菌を増やすよう作用しているという説もあります。

参考:Effect of the fermented soybean product “Natto” on the composition and metabolic activity of the human fecal flora. Jpn J Food Microbiol 16 : 221-230.

 

下痢は、もともと居た菌たちが減ってしまうことが知られており、腸内細菌の乱れが起こっています。

長期的には、腸の中の環境も戻してあげる必要があり、そういう時期には納豆菌や乳酸菌やビフィズス菌や、オリゴ糖などの有効成分などを摂取することは良い選択肢となります。

 

 

急性期の「うどん」や回復期の「納豆」の他にはどのような食事が良いの?

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消化の良いものとして挙げられるのは、お粥が代表的です。

 

他にもご飯の代わりにパンを使ったパン粥、野菜をクタクタになるまで煮込んで作る野菜スープなどがあります。どちらの場合も、まだ下痢が続いているときは少し塩分を足してあげてください。

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野菜と言っても、ゴボウ、キノコ、タケノコ、レンコンなどは硬い状態では食物繊維はあるものの消化に労力を使ってしまうので、避けてください。キャベツや白菜、ネギ、ニンジンなどが良いでしょう。

 

もう少し症状が改善し、納豆を食べるくらいの時期になれば、加熱した鶏のささみや卵(生卵は避けてください)をおかゆなどに少し加え、ヨーグルトなどを食べるのもよいです。

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特に納豆に含まれる納豆菌と、ヨーグルトに含まれる乳酸菌はとても相性が良く、相乗効果が期待できます。

 

乳酸菌は胃酸などの酸に弱いため、食べても生きたまま腸に届きにくく、大半が腸内にたどり着く前に死んでしまうと言われています。しかし、納豆菌と一緒に摂ると、腸まで生きてたどり着いたわずかな乳酸菌を増やしてくれる効果があります。

 

少なくなってしまった乳酸菌を増やすことができれば、悪玉菌と戦う仲間が増えるので、腸内を早く正常に戻すことができるのです。

 

まとめ

下痢の時の食事についてお伝えしました。下痢の症状がひどい時には、食べるものを選ぶ際にいくつか気を付けてもらいたいポイントがありますので、ぜひ覚えておいてください。

 

逆効果になるような食品を食べないように注意してくださいね。

 

下痢の状態や回復状況に応じて食べられるもの・食べた方が良い物も変わります。体調に合わせて、状態に合ったものや必要なものを食べ、少しでも早く下痢症状から解放されましょう。

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