子供が腹痛を訴えていると、早く何とかしてあげたいと思い焦ってしまいますよね。

 

子供は自分の症状を上手く伝えることができないため、大人がきちんと理解してあげることが大切になります。

 

子供に起こる腹痛の原因や症状、対処法などを知っておくと、冷静な判断や適切な対応がきっとできるはずです。

 

 

 

子供の腹痛の原因はなに?

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子供と言っても年齢によって発達段階が大きく異なります。そのため発達段階によって訴え方が違うので注意が必要になります。

 

話せない乳幼児の場合は、お腹が痛いことも泣いて伝えます。2歳くらいになると言葉で伝えようとしてくれるのですが、胸の痛みや頭の痛みも「ポンポン痛い」と誤って訴えることも少なくありません。

 

学童になるとはっきりと伝えられるようになるのですが、意識的に大げさに言ったり、強がって軽く言うこともあります。

 

子供の腹痛によくある原因には、便秘、腸のガス、胃腸炎、風邪による症状があります。また最近は精神的な原因で腹痛を訴える子供が増えてきているといわれています。

 

  • 便秘・腸のガス 

子供の腹痛は圧倒的にこれが原因のケースが多いです。急に強い痛みを訴えることもあるのでびっくりしてしまいますが、便やガスが出てしまえばケロッと治ってしまうのが特徴です。 

 

下腹部に触ると張りを感じたり、押すと痛がったりします。お腹をあたためてマッサージをしたり、市販の浣腸をして便を出してあげましょう。小児科でも浣腸はしてもらえます。

 

  • 胃腸炎 

胃腸炎にかかると、お腹がシクシク痛んだり、腹痛と伴に吐き気や下痢の症状が起こることもあります。

 

消化の良い食事をして様子をみていれば、たいていは時間経過で治りますが、症状が改善しない場合や長引く場合は小児科で診てもらうようにしましょう。

 

  • 心因性腹痛、反復性腹痛 

検査してもどこも悪くないのに腹痛を訴える場合は、精神的ストレスが原因かもしれません。子供だからストレスなんてないだろうと思うのは間違いです。

 

腹痛をしばしば訴える、登校や登園前に訴える、就寝中には起こらない、しばらく安静にしていると治る、訴えが慢性的に続くなどの症状は心因性腹痛や反復性腹痛の可能性が高いです。

 

子供の腹痛には、緊急に治療が必要な場合もあります。虫垂炎、腸重積、鼠径(そけい)ヘルニアなどは、外科的処置が必要となる場合もあります。

 

虫垂炎は、俗にいう盲腸のことです。腸にある虫垂という部分に細菌が感染して炎症を起こしてしまう病気です。3歳以降に発症すると言われています。

 

最初はお腹全体の痛みから始まり、吐き気や嘔吐、発熱を伴います。数時間後には痛みが右下腹部へ移動するのが特徴です。強い腹痛を訴え背中を丸めて痛がったり、機嫌が悪い状態が続きます。最初は気づきにくいのですが、放置してしまうと腹膜炎に進んでしまうこともあるので注意が必要です。

 

腸重積とは、腸の一部がめり込んで、腸が閉塞してしまう病気です。乳幼児に多い病気で、突然の腹痛や嘔吐を起こします。

 

腹痛が起こると、火のついたように激しく泣くのですが、しばらくするとケロッと泣き止むのが特徴です。腸重積は繰り返すことがあります。イチゴジャムのような血便が出るのも特徴です。

 

腸の閉塞が起こると血行が妨げられ、腸の壊死がおこります。ひどい場合には壊死した腸に穿孔や細菌感染が起こり、危険な状態になることもあるので注意が必要です。

 

鼠径ヘルニアとは、子供の外科手術では最も多いと言われる病気で、大人とはちがい先天的な要因で発症すると言われています。

 

子供が腹痛と吐き気を訴える原因ってなに?対処法は?

 

お腹の中の臓器を包んでいる腹膜は、正常なら閉じられているのですが、この膜が閉じられていないことがあり、そこに腸などのお腹の臓器が入り込むことによって起こる病気です。

 

  • だんだん腹痛が強くなる 
  • 顔色が蒼白になる 
  • 活気がなくなる、ずっと機嫌が悪い状態が続く 
  • 激しい嘔吐を伴う 
  • 血便が出る 
  • 激しく泣き続ける 

 

このような症状があるときは早急に病院を受診してください。

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 腹痛に波があるのはなぜ?

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子供が激しい腹痛を訴えるので慌てていると、数十分後にはケロッとしており安心するとまた腹痛を訴えだすということがあります。

 

便秘で波のある腹痛を訴えることがとても多いのですが、痛みに波のある腹痛は、反復性臍疝痛(はんぷくせいさいせんつう)、腹性てんかん、腸閉塞などの病気が原因となっていることも考えられます。

 

反復性臍疝痛はへその周りに限られた痛みを訴えます。痛みは発作性に繰り返し起こります。痛みの他に、顔色が蒼白になったり、冷や汗を伴うことが多く、まれに嘔吐をすることもあります。

 

幼児期~学童期によくみられる症状です。5~10分程で痛みがなくなりますが、またへその周りに激しい痛みが起こります。原因は心理的なところからきており、ストレスの原因を取り除いてあげることが大切です。

 

腹性てんかんは、3~10歳の小児に多い症状で、主にへその周りの腹痛を繰り返します。てんかんが原因なので、脳は検査をすると異常が見つかることが多いです。

 

腸閉塞は突然激しい腹痛と吐き気、嘔吐が起こります。お腹が張って、腸がムクムクと動くのが、お腹の外からでも見えることもあります。キリキリと強い痛みがおこり、しばらくする少し和らぎまた痛むというのを繰り返すのも特徴です。

 

嘔吐の直後はいったん腹痛や吐き気が軽くなることが多いようですが、絞扼性(こうやくせい)腸閉塞では、激しい痛みは休まることがなく、時間とともに脈や呼吸も弱くなってショック状態に陥ることもあるので、すぐに病院で処置をしてもらう必要があります。

 

子供が腹痛を訴えたとき、どう対処すれば良いの? 

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まずは子供が訴える痛みの程度を判断しましょう。我慢できない程の時は緊急で病院を受診してください。我慢できるようであれば、全身の状態を観察します。

 

  • 熱があるかどうか。 
  • 咳や鼻水などの風症状は出ていないかどうか。 
  • 便はきちんと出ているかどうか、便が出ている時は便の性状もチェックしましょう。 

 

下痢の時は急性胃腸炎の可能性が高くなりますし、血が混じっている時は腸重積かもしれません。

 

  • お腹全体をみて、張っていないかどうか。 
  • お腹を押さえると痛みが強くなるのか、変わらないのか。 
  • 呼吸状態はいつもと違わないかどうか。 

 

呼吸が速いときは肺炎の可能性がありますし、ゼイゼイ言っていれば喘息かもしれません。

 

なんとなくお腹が痛いという訴えは、意外と判断が難しいです。これから痛みが強くならないかよく観察してください。痛みが強くなるようなら緊急性のある腹痛ということになります。

 

繰り返し腹痛を訴えるときは、心因性の腹痛かもしれないと思ってください。

 

大人の些細な言動でも子供はストレスに感じているかもしれませんので、振り返ってみましょう。集団生活をしている子供は、友達との関係などにも敏感です。子供とよく話し、肌と肌を触れ合わせて、子供のことを理解することが大切です。

 

実際に腹部に病気がある場合の腹痛は、緊急性のある場合が多くあります。 

 

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腹痛は適切な判断をすることが難しいと言われています。確実に便秘が原因の腹痛だと分かっていれば、浣腸をして早く痛みから解放してあげるのもよいのですが、虫垂炎が原因だったりすると浣腸は逆効果になってしまうのです。

 

激しい腹痛の場合は、基本的には受診することをおすすめします。

 

 まとめ

供の腹痛にも様々な原因があります。多くの場合は家庭での対処で改善できる腹痛なのですが、腹痛は原因を判断しにくい症状でもあるため、むやみに対応してしまうと症状を悪化させる恐れもあります。

 

その上子供は自分の症状をうまく伝えることが出来ません。日頃から子供のことをしっかり理解しておくと、わずかな変化にも気づけるはずです。

 

それでも不安な時は、病院でしっかり診てもらうことも大切です。適格な判断で、はやく子供を腹痛から解放してあげたいですね。