下痢には様々な原因がありますが、最近は精神的なダメージで下痢になる人がかなり増えていることをご存知ですか?

 

どんなことが原因であっても、下痢が続くというのはしんどいことです。下痢とストレスの関係や改善方法などをみていきましょう。

 

 

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下痢が続くのはストレスが原因って本当?

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下痢と聞くと、食べすぎや飲み過ぎ、脂っこい食事を続けたことによる下痢やお腹が冷えることによる下痢は誰でも経験があり、最初に思いつくのではないでしょうか?また、ノロウイルスや食中毒によって下痢で苦しんだ経験のある人もいるかもしれません。

 

そのような下痢は病院で検査をすると、胃や腸に原因が見つかるのですが、検査では異常は見当たらないのに下痢が続いているという人が最近増えてきているのです。

 

その下痢は、日々のストレスと大きく関わっている可能性が高いです。

 

適度な緊張は健康によいと言われているのですが、過度な緊張状態が続いたり、大きなプレッシャーかかかるなど、心がダメージを受けると身体症状として現れることがよくあります。

 

その症状が胃や腸に現れて下痢を引き起こしている状態を「過敏性腸症候群」といいます。

 

過敏性腸症候群とはどのような病気なのでしょう?

発症する原因はまだはっきりとは分かっていません。しかし最近の研究では、ストレスが加わるとストレスホルモンが放出されて、その刺激で腸の動きがおかしくなっていることが分かりました。

 

さらにこの症状が繰り返されることで、腸がストレスに対して知覚過敏になり、ほんの少しの刺激でも下痢などの症状が起こり、症状が強化されてしまうという悪循環に陥ってしまうこともあるのです。

 

過敏性腸症候群は下痢型・便秘型・下痢と便秘を繰り返す混合型の3種類に分かれるのですが、最も多いのが下痢型です。 

 

過敏性腸症候群の人は、日本人では10%~20%もいると言われており、決して珍しい病気ではありません。他人ごとではないのです。ではどうして、ストレスで下痢などの消化器症状が引き起こされるのでしょうか。

 

実は、腸には脳と同じ神経が多く分布されています。そして腸と脳に分布する神経は自律神経でつながっているのです。これを脳腸相関といいます。

 

緊張やストレス、プレッシャーなどを脳が感じると自律神経を通って腸に伝わり、腸は異常に収縮したり、運動を亢進させたりします。このため下痢や便秘などの消化器症状が起こるのです。

 

また逆に、下痢などの腸の異常を脳が敏感に察知しストレスだと感じてしまいます。こうして悪循環が生まれてしまうのです。これが、ストレスと下痢の関係です。

 

辛い症状を改善する方法はあるの?

①生活リズムを整える 

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過敏性腸症候群の改善法で最も重要なのは、規則正しい生活を送ることです。

 

食事や入浴、睡眠時間などが日によって大きく変わるような生活は、過敏性腸症候群を悪化させてしまいます。しかし、必ずこの時間にこれをしないといけないと考えすぎると、逆にそのことがストレスになってしまう可能性があるので、できる限りの事をできることから始めるといった感じで考えてくださいね。

 

  • 早寝早起きを心がける。
  • 十分な睡眠をとる。
  • 1日3回の食事をきちんと摂る。
  • 便意がなくても朝食後はトイレへ行く習慣をつける。
  • 適度な運動をする。
  • 禁煙する。(喫煙は胃の粘膜を荒らす為)

 

②食事を見直しましょう 

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胃腸になるべく負担をかけないような食事を心がけてください。

 

  • 香辛料やアルコール、カフェインなどの刺激物は避けましょう。
  • 脂肪分の摂りすぎに注意してください。
  • お粥や煮込みうどん、柔らかく煮込んだ野菜や豆腐などはお腹に優しい食事の代表なので参考にしてみてください。
  • 腸内環境を整える効果のあるヨーグルトを食べる習慣をつけるのも効果があると思います。

 

③お腹を冷やさないように心がける 

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お腹が冷えると血管が収縮し血流が悪くなってしまいます。そうすると下痢を起こしやすくなってしまうので、腹巻やカイロなどでお腹を温め、お腹を冷やさないように日頃から心がけてください。 

 

④ストレスをため込まないようにしましょう 

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ストレスの原因をすべて改善することは不可能に近いと思います。

 

ストレスを感じやすいのも性格などが関係しているのでなかなか変えることは難しいですが、自分に合ったストレス発散法を発掘し、実践できる環境作りをしてみてください。

 

どのような人が過敏性腸症候群になりやすいの?

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過敏性腸症候群だけに限らず、精神的ダメージが身体症状に現れる心身症を患っている人の多くに当てはまるのですが、感情表現が苦手な人・喜怒哀楽を上手く言葉で表現できない人・感情を自覚できない人がなりやすいことが分かっています。

 

辛い・苦しいという気持ちを意識したり、怒りや悲しみを言葉で表現できないので、代わりに身体が辛いと表現することで症状が起こるのです。辛いという気持ちを意識できないとストレスに気づけないため、ストレスにさらされ続けているうちに、身体が悲鳴を上げてしまうのです。

 

他にも、繊細で几帳面な性格の人・真面目で完璧主義・几帳面で神経質・幼少期から胃腸が弱く、よく下痢をしていた人・偏食気味な人・ヘビースモーカーなどが過敏性腸症候群になりやすいタイプだと言われています。

 

過敏性腸症候群は、20歳代の人に最も多く、70歳代を過ぎて第二のピークを迎えます。

 

治療法はある?

ストレスが原因であれば、診療内科での治療が行われるのですが、心療内科を訪れる患者さんの多くは、すでに消化器内科で処方された治療薬を飲んでいることが多いです。

 

しかしライフスタイルや考え方の癖がそのままでは、結局同じことを繰り返してしまいます。そればかりか、せっかくストレスを表現していていた下痢などの症状を薬で抑えてしまうとますます無理をして体に負担がかかる一方です。

 

そのため、薬を適切に調整したうえで、自分の症状を受け入れ付き合っていく、ストレス・マネジメントの方法を一緒に考えていく治療法が効果的です。

 

ストレス・マネジメントとは、ストレスをはっきり認識し、自分の症状がどのような状況や出来事でひどくなるのかを評価して、避けられるストレスであれば避ける方法を、また避けられないストレスであれば、自分が楽になる考え方や発散の仕方を探っていくことです。

 

この過程で「自分は無理をしていたんだな」と気づく人も多いのですが、実はそれだけでも大きな進歩なのです。

 

ストレス社会の現代では、自分を許してあげることも時には必要です。無理をせずゆっくりとしたペースで進んでいくことが治療のモットーだと言われています。

 

下痢の原因はストレス!?長く続く下痢の対処法は?

 

むしろ「身体からの警告」を上手く利用して、休めるようになればしめたものです。美味しい食事や適度な運動などの良い習慣を取り入れて生活の質全体を上げることで結果的に過敏性腸症候群の症状を軽くするという治療法なのです。

 

まとめ

ストレスで下痢になるのはなぜかお分かりいただけたでしょうか。心と体は密接に関係しており、特に腸は脳で感じたストレスを敏感に察知して、身体症状として現れることが分かりました。

 

生活習慣や食生活の見直し、ストレス発散方法の開拓などで症状は改善することが多いので、少しずつでも改善法を実施し症状の改善につなげてください。

 

それでも下痢が長引く場合は、心の病気を専門に診てくれる心療内科を受診し、力を借りるという選択肢もよいと思います。

 

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