感染力の強いノロウィルスは、通勤電車や会社から大人がうつるか、保育園や幼稚園、学校から子供がうつるかわかりません。

 

そして、家族に症状が現れると全員が感染してしまう可能性があるのです。

 

大人と子供の症状の違いを知っておくことで、慌てずに対処出来るのです。それでは詳しく解説していきますね。

 

 

 

ノロウィルスの症状に大人と子供の違いはある?

ノロウィルスは、感染してから1~2日の潜伏期間を経て、発症することが多くみられます。ただし、まれに感染から半日で発症することもあります。個人差が激しい、感染性胃腸炎です。

 

その症状は、主に、下痢、嘔吐、発熱、が見られます。発熱は、インフルエンザのように高温が続くことはなく、高くても38℃くらいで、長くは続きません。一番多く見られるのが、下痢と嘔吐ですが、子供に比べて、大人の方が重い症状となる傾向にあります。

 

また、
・大人は下痢から症状が出現しやすい
・子供は嘔吐から症状が出現しやすい

 

という違いがあり、特に子供が嘔吐している姿はみていてつらいものがあります。
参考文献:NEJM 2009 Norovirus Gastroenteritis

ノロウイルス,症状,大人,子供,便の色
大人の症状としては、発症から2~3日は、激しい下痢と嘔吐が起こります。下痢にともなった腹痛が起こる場合もあります。

 

2~3日すると、症状は徐々に落ち着いてきますが、ウィルスの排出はまだ続くため、発症から1週間をめどに安静が必要です。また、ウィルスの排出が見られる間は、他人への感染が考えられるため、外出は自粛しなければなりません。

 

子供の症状は、大人ほど激しい下痢は起こらないことが多く、嘔吐も立て続けに起こることはありません。ただし、大人が2~3日で回復期に入るのに比べ、4~5日は発症期となり、同じような状態が多少長くなる傾向にあります。

 

これは、大人は大腸が、悪玉菌優勢の環境であることが関係しています。悪玉菌優勢の腸で感染性胃腸炎を起こした場合、下痢や腹痛の症状は激しくなります。また、子供より早く回復期に入るのは、大人の方が免疫力が高いためです。

 

  • 大人

腸内環境が悪い(悪玉菌優勢傾向)のため症状が重くなる。免疫力があるため、回復が早い。

 

  • 子供

腸内環境が良い(善玉菌優勢傾向)のため症状が軽く済む。免疫力が少ないため 回復が遅い。

 

下痢や嘔吐を起こしているのは、体の防衛反応です。ウィルスを早く追い出そうと、体内の免疫力が総出で排出させているのです。そのため、大人も子供も、下痢止めなどを飲んで止めてしまうと、いつまでもウィルスが排出されず、長引き悪化してしまいますので、やたらと市販の薬などを飲んではいけません。

 

どうしても辛い場合は、病院で治療を受けてから、処方された薬を飲むようにしましょう。ノロウィルスをやっつける特効薬はありません。感染してしまったら、なるべく早くウィルスを排出するしか、手はないのです。

 

ノロウィルスなどの感染性胃腸炎!下痢や嘔吐はいつまで続くの?

 

また、大人でも症状の軽い人はいます。そのような人は、もともとの腸内環境が善玉菌傾向であったと考えられます。善玉菌が優勢な環境だと、同時に感染しても、症状が全然ことなり、1~2回の軽い下痢だけで済んでしまう事もあるのです。

 

ノロウィルスの症状が赤ちゃんに発症した場合の対処方!

まだ、おっぱいを飲んでいるような赤ちゃんがノロウィルスに感染した場合は、とにかく脱水に気を付けなくてはなりません。

ノロウイルス,症状,大人,子供,便の色
発症時には、大量のミルクを噴き上げて吐き戻し、その後すぐに下痢も起こります。赤ちゃんの体で、嘔吐と下痢が同時に少しでも起こると、すぐに脱水を起こしてしまうのです。落ち着いたら少し飲ませて、また吐いたら、しばらくして、また少し飲ませる、と言うように、少しづつでも水分を取らせ続けます。

スポンサーリンク

 

また、吐いた時は、吐いた物が喉に詰まったりしないように、赤ちゃんを左側を下にした横向きに寝かせましょう。ガーゼを濡らして軽く口の先や、周りを拭いてあげるとサッパリします。

 

ノロウィルス自体には特効薬がないので、症状が収まるのを待つしかありません。しかし下痢の経過としては、なり始めが最も症状が強いですが、その最初の時期以降は悪くなっていくことはなく、徐々に良くなっていきます。怖いのは脱水なので、脱水症状には、目を光らせていなければいけません。

 

赤ちゃんの脱水症状

  • 唇が乾燥してガサガサしている
  • 不機嫌になる

 

この辺りは、中度の脱水症状ですが、胃腸炎を起こしていると、不機嫌なのは当たり前なので、唇の乾燥具合を注意深く観察しましょう。乾燥が見られたら、今より少し多めに、水分を取らせましょう。どうしても吐いてしまって、口から水分がとれないようなら、病院へ行くと点滴で補充してくれるので、相談しましょう。

 

 

  • 皮膚に弾力がなくなる
  • 目が落ちくぼんでくる
  • 泣いても涙が出ない

 

このような状態になったら、重度の脱水症状です。ただちに病院へ行かなくてはダメです。救急車を呼びましょう。また、乳児のいるご家庭で、赤ちゃんではなく、ママが発症した場合に、母乳をあげても良いのか気になりますね、この場合は、母乳感染はしませんので、あげても大丈夫です。

 

ただ、ママが下痢を繰り返している場合は、母乳ではなく周りの環境(手や衣類など)を介して赤ちゃんも間もなく発症するかと思いますので、感染は覚悟した方が良いかもしれません(ただし最大限に予防しましょう)。

 

ノロウィルスに感染した時の便の色はどうなる?

ノロウィルスに感染して、下痢を起こした場合の便は、薄い茶色から黄土色になります。

 

下痢症状がひどくなるにつれて、薄い黄色、そして白くなる人もいます。これは「白色便性下痢症」と言って、胆汁から出る、便を茶色くする分泌物が、間に合わないほどひどい下痢を起こしている状態です。

 

ノロウィルスの場合、最初から白い便は出ません。ここまでひどい下痢の症状がある時は、整腸剤を飲んでも良いかと思います。それでも、下痢止めは止めましょう。

 

また、赤ちゃんだけではなく、大人も子供も脱水には十分きをつけなくてはいけません。せめて、1時間にコップ半分でも、水分を補給しましょう。家族の中に元気な人がいる場合は、OS-1かスポーツドリンクを買ってきてもらうなどすると、真水を飲むより、吸収が早くなり、脱水を防ぐことができます。

 

OS-1は薬局やコンビニや、病院の売店に売っていますので、あらかじめ用意しておくとよいでしょう。

 
ノロウィルスの場合、ある程度のウィルスが排出されると、下痢は治まってきます。すると、便の色も茶色く戻ります。

 

大人の場合は、2~3日の苦しみですが、下痢がひどい間は、絶食が基本です。とても食べる気にならないかとは思いますが、食べるとまた腸に負担がかかり、下痢がひどくなってしまいます。

 

下痢が治まってきたら、お粥から食べ始めましょう。すぐに固形物を消化させるのは、腸がかわいそうすぎます。

 

その後4~5日の回復期がありますので、その間に徐々に固形物を食べるようにしましょう。その時も、良く噛んで、消化しやすくして食べるように気を付けましょう。

 

回復期の間も、ウィルスの排出は続いています。排出期間は個人差がありますが、3週間くらいは体内に残っています。長い人だと数か月にわたって排出することもあります。

 

ノロウィルスに感染したら、出勤停止はいつまで?その期間と家族の対処は?

 

発症している時に比べれば、かなり少ない量にはなっていますが、ノロウィルスは大変感染力が強いので、不用意な外出や、訪問は控えなければいけません。

 

まとめ

大人は、子供に比べて、重症化する傾向がありますが、発症期間については反対に、大人の方が短く済みます。

 

短い間に激しく起こる症状ですが、鎮める薬はないため、安静にするしかありません。少しずつでも常温の水分を補給しながら、回復を待つしかないのです。

 

そして、回復したからと言って、いきなり普通の食べ物を食べずに、必ず消化の良い、お粥やスープなどの回復食から食べ始めましょう。

 

弱っている胃腸に負担をかけていると、悪玉菌が増えることになり、不調の原因となったり、また、感染性胃腸炎を繰り返すことになります。