便秘に効くと言われるツボはたくさんあります。トイレに座っていきみながら刺激する、即効性のあるものから、入浴中や、寝る前に毎日続けたいものまで。
今回は、お腹や、足、足裏や手まで、それぞれ、即効で便秘に効くツボをご紹介します。
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便秘に効果的なツボ!即効性のあるお腹のツボとは!
- 天枢(てんすう)おへそから、指3本分離れた両側にあります。 ここを、両手の人差し指、中指、薬指をそろえて、軽く5秒ほど押し込みます。 それに合わせて、体を少し前にかがむようにしながら、息を吐いていきます。 そして、5秒ほどかけて元に戻します。
出典:http://jp.rohto.com/learn-more/benpi/tsubo/
内臓の動きを活発にするツボで、胃腸の働きを良くします。
- 大巨(だいこ) 天枢から、指3本分下にさがったところにあります。これも、両側にあるため、両手を使って、天枢と同じように、軽く5秒ほど押し込みます。少し前かが身にしながら、息を吐き、5秒ほどかけて元に戻します。
出典:http://jp.rohto.com/learn-more/benpi/tsubo/
便秘を起こしていると、この部分が硬くなっていますので、柔らかくするような気持ちで押し込みます。
- 中脘(ちゅうかん) みぞおちと、おへそのちょうど半分くらいのところにあります。おへそから指4本分上のあたりです。そこを、両手の甲を合わせて、正面から軽く押し込みます。
出典:http://allaboutfamily.info/archives/1009.html
みぞおちを押してしまうと、吐き気が起こるので、気を付けてください。
便秘に効果的なツボ!即効性のある足のツボは?
- 足の裏の腸の反射区
出典:http://matome.naver.jp/odai/2140519040530949801
足の裏には、腸そのものと言っても良い反射区があります。
右足のかかとの手前から、左足のかかとの手前を内側に曲がったところまでを、なぞって詰まりを取りましょう。土踏まずの上側は胃、下は腸です。硬いところがあったら、良く揉み解しましょう。これは、お風呂に入りながら、毎日行うと、腸の流れが良くなります。
- 湧泉(ゆうせん)このツボは、自律神経を整えるツボです。足裏の中央より、やや上のへこんだ部分にあります。両手の親指を重ねて、力をこめて3秒ほど強めに押し込みます。腸は自律神経が支配しているため、このツボを押すことで、改善されます。
- 足の三里(あしのさんり)このツボは、ひざのお皿から指4本分さがった、足の外側にあります。骨の縁があるあたりです。体の水分を調整するツボなので、便秘、むくみに効果があります。親指や中指で回すように刺激しましょう。硬い時は、少し強めに刺激してみましょう。
出典:http://jp.rohto.com/learn-more/benpi/tsubo/
- 三陰交(さんいんこう)足の内側のくるぶしから、指4本分上のあたりにあります。すねの骨のうしろあたりですが、便秘をしていると、押すと痛いので、すぐにわかるはずです。
出典:http://jp.rohto.com/learn-more/benpi/tsubo/
親指をつかって、優しく回すように、押し込みます。ここは、消化器官全般に効くツボです。
- 厲兌(れいだ)このツボは、足の人差し指の、中指側の横の部分です。便秘や、胃腸の調子が悪い時は、押すと痛みがあります。人差し指をつまむようにして、強めに押し込みます。
出典:http://matome.naver.jp/odai/2140519040530949801
- 太衝(たいしょう)足の甲にあるツボです。親指と人差し指の間をなぞると、ちょうど両方の骨が合わさったところにあります。薄い部分のため、強く押すと痛くなるので、指の腹をつかってさするようにしましょう。このツボは、お腹の張りを鎮めます。
出典:http://matome.naver.jp/odai/2140519040530949801
便秘に効果的なツボ!即効性のある手のツボは?
- 合谷(ごうこく)こちらのツボはご存知の人もたくさんいらっしゃいますね。親指と人差し指の行け根の中間あたりの甲側にあります。反対の手の、親指と人差し指ではさむようにし、揉みましょう。
出典:http://www.skincare-univ.com/article/002510/
このツボは万能ツボと言われ、消化器官への効果は即効性があります。トイレで、便意をもよおしている間に揉むと効果的です。
- 間使(かんし)手首の内側にあるツボです。手首の内側から、指5本分ひじの内側へ入ったところにあります。このツボは、腸のぜんどう運動を活発にするツボのため、トイレでいきみながら揉むと効果的です。合谷と交互に、組み合わせて揉むと、さらに効果てきめんです。
出典:http://www.skincare-univ.com/article/002510/
- 支溝(しこう)このツボは「便秘名穴」と言われるほど、すべての便秘に効果があります。手首の甲側から、指3本分ひじのほうへ入ったところにあります。
出典:http://www.skincare-univ.com/article/002510/
反対の親指で、ゆっくり押し込んでいきます。3秒くらい押して、3秒で戻します。
便秘に効果的なツボ!いつやるのが一番効果的?
手のツボは、場所を選ばずに出来る理由もありますが、便秘に即効性の効果があるので、トイレに座りながら押しましょう。
便意を感じているけど、出ないときや、まだ出そうなのに、出ないような残便感のあるような時に、片方5回くらいずつ、順番に押していきましょう。足や、足の裏はお風呂で毎日揉むのが効果的です。
特に、腸の反射区は、腸の流れを良くするので、腸の中を流すような気持ちでなぞりましょう。そして、お腹のツボは、寝る準備が整ったくらいの状態で、行います。頑固な便秘の時は、朝起きてからも同じことをしましょう。昼間は、「の」の字のマッサージで、お腹を温めましょう。
便秘解消にツボ押しをする理由とは?
「手当て」と言う、治療する言葉がありますね。今は、手当と言うと、消毒してバンドエイドを貼る、包帯を巻く、くらいまでを含んでいます。この手当と言うのは、れっきとした治療法で、世界各国で独自の手法で大切にされてきました。
日本では、古来から「手技療法」と言われて、「触る」「揉む」「なでる」「叩く」「押す」「さする」などで、病気を治してきたのです。医療が進歩するにつれて、体調不良は良く効く薬で治すようになってきました。
ところが、この手当てには、薬では治せないような効果があるのです。子供がお腹の痛みを訴えたとき、お母さんがさすってあげると治ってしまうことがありますね。
また、転んだときに、「痛いの痛いの飛んで行け!」とさすりながら、痛みを飛ばすと泣き止んで、笑顔になります。また、女性が男性から頭を「よしよし」とされたり、「ポンポン」と軽く叩かれたりするとドキドキして心地よいと感じたりします。
この手を直接体に当てる、「手当て」には、何にも代えられない「安心感」と言う治療効果があるのです。「手」からは光線がでたりするわけではありませんが、「気」が出ていて、体に触れていると、「暖」となります。
便秘に良いとされるツボ押しも、効果的なツボを押すことが大切ですが、手を当てて押す、さする、などをすることで、温めることになるのです。「暖」と「安心感」は、同じリラックス効果を生みだします。
便秘はストレスから起こることも多く、心身の緊張感が長く続いていると、起こりやすいのです。そのため、ツボ押しで直接腸に刺激を与えて、手当てで精神のリラックス効果を与えると言う、W効果で、よく効くのです。
まとめ
足やお腹のツボを押す時は、入浴中や、寝る前など、体が温まっているときに行います。手のツボは、何度も押すことで、特に即効性の効果が表れやすくなってきます。
最初は、トイレでも全部のツボを何度も押すかもしれませんが、だんだんと合谷を押すだけで出たり、支溝などは、うっかり押すと、その場で便意をもよおしたりするようになってきます。
「の」の字のマッサージは、日中、服の上からでもそっと手を当てて回すクセをつけましょう。慢性的な便秘症の人は、1回排便しても、またすぐに詰まってしまいます。
そのため、常にお腹をさわって温め、ツボを押し、なるべく薬に頼らない「手当て」で排便できるように、していきましょう。