便が何日も出ないで腸の中にあると、ほとんどの水分は吸収されてしまい、カチカチの石のような便となり、いずれは腸をふさいでしまいます。

 

そのカチカチの便が腸壁を傷つけ、腸に穴が空いてしまうこともあるのです。

 

それは、大至急処置しないと、死を招くものなのです。まさか自分が…とならないように何を気を付けるべきか解説していきますね。

 

 

 

便秘が原因で死亡することがあるって本当?そのとき腸はどうなってるの?

便秘,死亡
便秘なんて毎日のことだと思って放置していると、大変な事態を招くことになります。食べたものが消化されて排出されないと言うことは、普通のことではありません。

 

30~40代の女性400人を対象に取ったアンケート結果があります。それによると、実に64.5%の女性が3日以上便秘の状態だとのこと。この結果を見ると、いつか出るだろうと、あまり深刻に考えていないように思えます。

 

お肌の老廃物を排出するなどの、美容に関するものには目が無い日本の女性たちですが、お腹の中にはたっぷりと老廃物が溜まっているようです。腸の中にいつまでも老廃物が入っているとき、その中では何が起きているのでしょうか。

 

本来なら、ぜんどう運動や分節運動によって小腸を通過してきた消化物は、大腸に入り、今度は腸内細菌によりさらに分解され、直腸まで来ると便意をもよおして排出されます。

 

腸内環境が劣悪で、悪玉菌が優勢な腸内では、消化物が善玉菌による分解はされずに、悪玉菌のエサとなることによって、腐敗が進みます。さらに腐敗した老廃物からは、有毒なガスが発生し、それは腸壁を通って血管に流れ込みます。

 

この時、体は全身に毒素入りの血液が循環し始めます。人の体は、大変良くできているので、毒素入りの血液が回ってくると、行く先々で、毒素を退治しようと、細胞が働きます。

 

おかげでどんどん毒素は少なくはなりますが、その時に使われた栄養分は、本来は体調を整えるために各臓器が使うはずだったものなのです。そのため、こんなことが続くと、体は本来の働きが出来ず、徐々に消耗していってしまいます。

 

また、毒ガスを放出中の腸は、腐敗していく老廃物から、少しでも栄養分の残っている水分を吸収しようとするため、老廃物はカラカラのカチカチの便となってしまいます。

 

女性はダイエットや食事を制限している人が多いため、一度に溜まる老廃物の量が少ないことも問題です。少ない量だと、影響も小さいため、溜め込みやすいのです。

 

そのため、3日分の老廃物など容易に溜めこんでしまいます。入ってくる消化物が少量しかないと、あっと言う間に水分が吸収されてしまい、すぐにカチカチになってしまいます。

 

そして、カチカチになった老廃物は出口のないまま蓄積されてしまうのです。ある程度の量になると、直腸が膨らみ「直腸反射」を起こし、肛門を閉めている外肛門括約筋が緩んで便意をもよおしますが、水分を失った老廃物は滑りも悪く、なかなか移動できません。

 

便秘で起こる腹痛が怖い!出ない原因を即効で解消!

 

もちろん、腸自体の動きも悪いため、ぜんどう運動も微弱で、便を動かしてくれるほど起こりません。また、女性は腹筋も弱いため、排便を促すための力も足らず、出にくい要因が重なってしまいます。そのため、やっと出たと思ったら、ウサギやシカの糞くらいの物がポロポロと数個・・・なんてことも起こるのです。

 

便秘が原因で死亡することも!怖い腸閉塞とはどんな病気?

便秘が慢性化してしまうと、直腸反射が鈍くなり、便意そのものが起こりにくくなってしまいます。そのため、「便を出す」と言うことを忘れてしまう人もいるのです。

 

「出る気配がないからいいや」と放置してしまうと、いずれは、腸が便でふさがれてしまい、腸閉塞を起こしてしまうのです。

 

そもそも、食べているのに出ないのはおかしい、と考えなくてはなりませんが、忙しい毎日を送っていたりすると、「便」に意識が寄らなくなってしまうのです。

 

腸閉塞は糞便性イレウスとも呼ばれ、便秘が原因で起きる、怖い病気です。

 

水分の抜けた、カチカチの老廃物=便が、どんどんと蓄積されて、腸をふさぎますが、初期段階では自覚症状はあまりありません。便秘の延長線上にあるため、「ずいぶん出てないな」くらいは意識的にはあるかもしれません。この時に、対処しておくことが大切なのです。

 

忘れていたような「便」のことを、「ずいぶん出てないな」と不意に思い出したと言うことは、体から信号が発信されているのです。水分や食べ物を調整する、市販の浣腸をする、または病院で薬を処方してもらうなど、せめてここで、便を出す努力をしておかなくてはなりません。

 

ところが、そのまま放置しておくと、老廃物から発生した有毒なガスが腸内に充満し、お腹が異常に膨れたり、激しい腹痛、さらには老廃物が逆流して嘔吐するなどの症状が出てきます。ここまで状態が悪化してしまうと、病院で処置してもらわないと、自力で回復させるのは至難の業です。

 

市販の便秘薬を飲んだりすると、腸が詰まっている手前で反応を起こし、腹部の激痛などを起こしてしまいます。また、小さな浣腸くらいでは、とうてい効果は薄く、病院での十分な量の浣腸が必要になります。

 

また、腸には無数の血管が通っているため、それらが圧迫されて、血圧の急上昇や、意識喪失が起こる可能性もあります。腸が劣悪な環境になっている人は、腸だけが悪くなっているとは考えられません。複数の血管で動脈硬化が起こっている場合は、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性もあるのです。

 

便秘が原因で死亡することも!さらに怖い大腸穿孔とは!

さらに恐ろしいのは、慢性的な便秘や、動脈硬化などにより、腸壁がもろくなっている場合です。このような場合、腸をふさいでいるカチカチの便により、腸壁が傷つき、穴が空いてしまうこともあるのです。

 

この状態を「大腸穿孔」と言い、腸内に充満していた腐敗した老廃物や毒素、毒ガスが一気に開いた穴から、腸外に溢れ出てしまいます。想像通り、これは、非常に恐ろしい状態と言えます。

 

悪玉菌に侵された有害菌が、臓器に付着していき、毒素や毒ガスは全身に回ります。この場合、尋常ではない激痛を伴います。とても身動きがとれる状態ではなく、救急車を呼び、助けてもらわなければなりません。ただちに緊急手術が必要です。

 

毒素や細菌に侵された多臓器の洗浄、腸の穿孔部の切除、健康な腸の部分を肛門とつなぐか、人工肛門をつけるなど、生命の維持を確保しなければなりません。ところが、残念ながらこれは手遅れとなることも少なくないのです。

 

特に、高齢者は気を付けなくてはなりません。抵抗力や免疫力が低下しているため、もう臓器が耐えられないのです。

 

ここで、全身に毒がまわってしまうことを敗血症といい、大変つらい最後となってしまいます。また、21歳と若くても、不運にも近くに家族がおらず、自力で助けを呼ぶことさえできずに、痛みのショックと、敗血症によって亡くなるケースがありました。

 

こんな悲しいことが起こらないように、腸について考え、便秘を改善しようと、真剣に取り組まなければならないのです。腸に穴を空けるのは、カチカチ便だけではありません。頑固な便秘に陥っている場合や、腸閉塞を起こしている時に、下剤を飲むとどうなるでしょうか。

 

出口はふさがれているのに、その手前では、腸内の老廃物が溶かされ、流れようとしますね、これはかなりの腹痛が起きているはずです。早く出そうとして、腹圧をかけていきみますが、出てきません。こんなことをしていると、腸が破けてしまうのです。

 

便秘が原因で死亡することも!新生児に起こるヒルシュスプルング病!

腸を制御するのは、脳ではなく自律神経です。腸は、自律神経の副交感神経がつかさどっている器官で、その伝達機能の充実を図るため、大変多くの神経細胞が張り巡らされています。

9b7bca242ff6e7d0369e77d77bb30b85_s
ヒルシュスプルング病とは、生まれつきその神経細胞が、ところどころ無い状態のため、ぜんどう運動が起こらない病気です。そのため、重い便秘や腸閉塞を起こします。

 

初期症状は、生まれてすぐに出るはずの「胎便」の排出が遅れることです。排便や排ガスができないため、赤ちゃんのお腹は、パンパンに膨れてしまいます。

 

治療は手術によって行われ、開腹、腹腔鏡、肛門から行う経肛門手術などにより、神経細胞の無い部分を切り取ります。

 

便秘に良いとされるお茶や水はどれでも効果は同じ?口コミで評判が良いのは?

 

日本では、主産時に医師の診断により発見されるため、手遅れになることはまずありませんが、長期的な検査が必要なため、それを怠ると、再発に気付くことが遅れる心配があります。

 

まとめ

「うんちなんて1週間くらい出なくても、死にはしない」と考えている人も多いのではないでしょうか。

 

それは、大変大きな間違いです。便秘が続くと、どんどん排便から意識が遠ざかって行ってしまい、その症状は深刻になってきます。腸閉塞や大腸穿孔などは、少ない病気ではありません。

 

1日でも出なかったら、出す努力をするように気を付けましょう。体調に関することは、小さな芽のうちに摘んでしまうのが大事なのです。